KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

8月の成績発表

今月は株式市場も閑散としてつまらない相場展開でしたが、当ブログの更新もまばらで特段動きがありませんでした。反省しつつ、8月のポートフォリオの成績を検証してみたいと思います。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→945円(先月)→865円(20営業日保有 下落率8.5%)
新興市場安に併せてまたまた最安値を更新、一時830円を割り込む場面もありました。慌てた同社は緊急に株主優待制度導入を決定。数千円のクオカードを付けることで実質微増配。一応それを好感した格好で強含む場面もありましたが、株価水準はほとんど変わっていません。とにかく株価的には流動性確保が急務。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→328000円(先月)→311000円(20営業日保有 下落率5.2%)
ずっと下落が続いていた同社ですが、ここにきて子会社DeNA(2432)の株価回復を受けて金曜は反発。野村證券がDeNAを推してくれているようですが、確かに今の水準は売られすぎ。同社もテクニカル的にはパラボリックが好転して低位もみ合い水準からの脱却を図っています。毎月恒例上場持ち株で評価した一株あたりの同社の株価は46.5万円(TOB上場廃止のゲームポット含む)。実は先月時点よりも上昇し、実際の株価との差が開いています。ここからの巻き返しに期待。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→1949円(先月)→1816円(20営業日保有 下落率6.8%)
未だ大きい有利子負債(2.5兆円)と、信用倍率で見る需給面を見てもあまり強気になる理由が見当たらないですが、ここにきての好材料は子会社ヤフー(4689)がネット関連株の強気見通しレポートを受けて反発してきていること。短期的には約3週間ぶりに5日線を超えて引けており、まずは1900円までの戻りを試す場面に来ていると思われます。ただ楽観はまだまだできません。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→108300円(先月)→95000円(20営業日保有 下落率12.3%)
第三四半期の業績が市場の期待を下回った事により急落。それに低流動性が重なって反発できないままジリジリと下値を切り下げて軟調推移。一時9万円丁度の場面までありました。会社の計画通りにはなかなか進捗していませんが、特段業績が悪化しているわけでもありませんから長い目でじっくり腰を落ち着けた投資戦略が有効です。

ダイハツ(7262)
3月25日より 1141円→1296円(先月)→1350円(20営業日保有 上昇率4.2%)
唯一の上昇銘柄といっても過言ではない程、今月のポートフォリオは散々な結果でした。同社は原油高メリットを受けた格好で上昇トレンド持続、信用倍率の良好な需給要因も後押しに年初来高値を更新。実は上場来高値1363円も目と鼻の先で、ここを超えたら真空地帯となり一気呵成の上昇を期待できます。そんなわけでどのチャートを見ても強気ムード一色のため、目標株価も1500円に引き上げます。まだまだ取れる銘柄だと思います。

みずほFG(8411)
4月15日より 433000円→507000円(先月)→470000円(20営業日保有 下落率7.3%)
アメリカでは金融不安が未だ尾を引き、金融機関の赤字発表・破綻が連鎖しています。また日本でも不動産関連銘柄の倒産が相次ぎ、銀行株には逆風の状態が続いています。その中でもメガバンクはまだ比較的マシな値動きか。テクニカル的にはパラボリックが好転してきているものの、未だ底値を伺う展開は続いています。もう少し様子見が必要な場面。

SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→11800円(先月)→10800円(20営業日保有 下落率8.5%)
すっかり新興市場安に併せて株価は低迷し、1万円割れも視野に入れないといけない雰囲気になってきました。特段目立ったIRも出ず、流動性の低下によって悪循環が続くばかり。そろそろ頑張って支援し続けた子会社の業績に花が咲いても良い頃ですが・・・次回四季報の中身に期待。

USEN(4842)
7月15日より 300円→323円(先月)→298円(20営業日保有 下落率7.7%)
こちらも新興市場安から脱却できず遂に300円割れ。業績も悪くなかなか反発の兆しが見られませんが、株価水準は歴史的安値圏。本業のネット接続事業は好調ですから、見直しが始まれば戻りも早いものと思われます。ちなみに280円(分割前)を付けた2003年当時、5ヶ月後には株価は10倍になりました。

学情(2301)
7月20日より 570円→570円(先月)→440円(20営業日保有 下落率22.8%)
仕手株相場が終わった途端に急落し、低位もみ合いが続いています。残念ながら現在は損切りを模索する場面ですが、なかなか戻りが見られません。先週から貸借倍率が一気に悪化してしまい、非常に苦しい場面。テクニカル的にはそろそろ底打ち感が出ても良い頃合い。

丸山製作所(6316)
8月19日より 210円→211円(8営業日保有 上昇率0.5%)
毎年8/24に上がるというアノマリーから今月唯一買いポートフォリオ入れ。組み入れ当日は華々しく上がったものの、その後は尻すぼみ。閑散相場の中での仕手株相場ブームは少なくとも同社には起こらず不発。ただ確かに動く場面はありましたから、来年まで覚えているのも良いかも知れません。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.40(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 8/1終値13094円→13072円(20営業日 下落率0.2%) −0.01(%/営業日) 

TOPIX 8/1終値1272→1254(20営業日 下落率1.4%) −0.07(%/営業日)

今月は久しぶりに完敗(T△T)閑散相場に加えて新興市場安となった事が新興市場比率の高いポートフォリオを直撃した格好。言い訳になりますが仕事が忙しくて他の有望銘柄を追加する事が出来なかった事も敗因だと思います。来月は是非リベンジを図りたいと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数215.7ポイント

となりました。高値更新ならず(T_T)残念。しかも今月の下落率は過去3番目の下落率で、ライブドアショック以来の下落率。うーん、もっと頑張らないといけません。

そんなわけで気持ちを切り替え今回色々と調べた結果、丁度タイミング的にも悪くない銘柄が3つ見つかったので、それぞれポートフォリオ入れしていきたいと思います。

まず買い銘柄としてCCC(4756)です。同社は12日に中間業績の上方修正を発表。修正額は純利益を5億円上乗せしただけの、しかも訴訟和解の特別利益計上なだけだったので、個人的にはスルーしていた話だったのですが、株価の方はそれを素直に好感。丁度3月に大底を打った後の上昇トレンドを加速させるきっかけとなって直近高値を更新してきています。

同社を買いとする理由はそういったチャート面の良さに加えて信用倍率の需給面での良さ。現在0.45倍と売り長の状態が続いており逆日歩が発生中。

更に加えてツタヤTポイントカードによる戦略の成功。現在会員数3000万人で提携社数も50社近く。これらの提携先は3000万人に対する販促効果と顧客分析情報を受ける事ができ、Tポイントカードも規模の拡大によって顧客の囲い込みができるというメリットがあります。消費者にしてみれば各社毎に併せてカードを作っていては財布がパンパンに膨らんでしまい、鬱陶しいことこの上ありません。それを遂に打開してくれたのがツタヤTポイントなわけで、まさに「三者一両得」という感じです。Tカード一枚あれば、提携企業のポイントが全て集約され、ポイントを無駄にして捨てるという事がありません。

レンタル事業の落ち込みの中、新しい収益の柱としてこのカード事業が育ってきており、営業利益ベースで15億円と全体の10%を占めるに至っています。この比率は今後加速度的に高まっていくものと思われます。

そんなわけでCCCの業態の変化に期待して株価目標はひとまず800円とします。

もう一つの買い銘柄は、当ブログ初のREITである日本リテールファンド(8953)です。

不動産銘柄が恐慌的に売られる中、そろそろ不動産銘柄に注目しておかねばならないなーと思っていたところに、チャート的に非常に良い形を見せてくれました。金曜はドレッシング買いの恩恵も受けて同ファンドは10%以上の上昇。出来高も5000口近くになって基準価格の大底打ちを示唆しています。

これは前日に投げ売りが激しく、上場来安値を下回ってしまったがための自律反発という動きが強いです。サブプラ問題が表面化した後、基準価格は見事な急落。昨年5月高値から一気に1/3にまで減ってしまいました。

保有物件は約50件。確かに不動産価格の減少による価値の喪失は否定できませんが、不動産価格が全て1/3になったわけではありません。以前は確かにプレミアムがついて高値をキープしていた分、その反動が大きくなっているわけですが、現在の水準はいくらなんでも下げすぎでしょう。やがてオイルマネーなどが流入して買い戻される素地は十分にあります。

ただ冷静に見て下落トレンドが終わったわけではないですから、目標価格を55万円と低めに設定。まずは自律反発のみを狙いにいく格好にして、その後は推移を見守りながら検討していきたいと思います。

最後は売り銘柄としてSBIHD(8473)を挙げます。

同銘柄はあの北尾CEOが率いる金融グループですが、昨今は投資の失策が目に付きます。先日もゼファー(8882)の経営破綻により、大株主である同社は売りを浴びました。またゼファー自身もSBIHD株を35万株近く保有していたわけで、需給面からも売りが続きました。

テクニカル的には最安値を更新し非常に苦しい場面。先日中間配当を無配にすると発表し急落。サブプラ問題に端を発した金融不安が落ち着かない中、投資環境という面での業績と、外部環境の難局からまさに内憂外患という状態が続いています。

新興国投資も裏目に。インドや中国に積極展開を図っていますが、アメリカがしっかりしないと新興国もしっかりできません。かなり厳しく損失引当金を既計上していますが、今期赤字転落も現実味を帯びてきました。ホワイトナイトで名を馳せた北尾CEOのカリスマもやや鈍ってきた感が否めません。

目標株価は3月高値の1/3水準である18000円とします。

それぞれ本当は数日様子見してからが良いのでしょうが、とりあえず明日の寄り付きからポートフォリオ入れとします。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。