KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

為替動向に神経質で乱高下

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日経平均は本日反発。前日のNYは787に不具合が相次いだボーイングの急落で軟調だったものの、GSやJPモルガンの決算が良かったことでS&Pはしっかり。iPhone5の成長ストップやタブレット端末市場でNexus7に首位を奪われるなどで下落が続いていたAppleが反発したことでNASDAQも堅調でした。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日の急落の反動と為替の円高が一服したことで、ひとまず買いが入りました。ところが為替が再度やや円高に振れると、昼休み中に先物が急落。後場一気にマイナス圏に沈むと10500円を挟んだ攻防に。

しかし引けにかけて再度為替が急速に円安に転じると、株も急速に買い戻し。結局何とかプラス引けで10600円台を維持しました。乱高下の結果、売買高は40億株弱、売買代金は2.2兆円と今年二番目の活況でした。


投資判断は「やや買い」。政府首脳による円安牽制発言が相次いで本日途中まで株価は下落。アベノミクスだ何だと言われても、そもそもまだ何も政策は始まっていないですし、所詮は為替だけで左右される刹那的な相場が続いています。

個人的には来週の日銀金融政策決定会合を前に下げておくのは、むしろ良いことのようにも思います。もし政策決定会合通過による下落となると、本格的な反転と受け止められる可能性があります。しかし今回のような政府要人の「口だけ介入」であれば、相場の流れは変わりませんから。

本日の先物の出来高を見ると11/14以降最大の枚数となっています。昨日とほぼ同程度の水準が出来ており、昨日の下落と本日の買い戻しでほぼワンペアのように見受けられます。来週の月曜はNY市場がお休みなので、今まで積み上げた買いポジションなどを少し整理したいという動きもあったかも知れません。

昨今の印象としては、これまで市場全体の商いが大きく増えたことで存在感が薄まっていた先物が、夜間や昼間といった現物株市場が動いていない薄商いのところに仕掛けてきている感じです。例えば昨日も夜間に一時10500円割れしていましたし、本日は昼間に売り仕掛けに遭いました。

何故そのようなことをするか、というところにメッセージが隠れています。それはつまり「相場を冷やしたい」のであり、何故冷やしたいかというと、このまま簡単に上がると困るからです。誰が困るかというと、例えばもっと安値で仕込みたいという人か、コールオプションを売っている人とか、そんなところでしょうか。

なので、個人的にはこういう「せこい売り仕掛け」がある間は、まだまだ強気に見て良いと思います。つまり本質的な下げではありませんから。

と言うわけで、引き続き今の押し目は積極的に買っていく場面と見ます。昨日は後場の急落で、律儀に日銀さんがETF買いを久しぶりにやってくれました。今日の昼の売り仕掛けは、それを警戒して前場段階では成りを潜めていました。前引け段階で1%TOPIXが下落したら日銀さんがETFを買ってきますから。

下値は10500円がまず一つの節目。その下にも1月安値10398円や25日線などチャート上様々な抵抗線があるので大きく下げないとは思うのですが、あまり下落に勢いが付くと、ここまでの上昇のように手が付けられなくなる(信用の無制限回転が逆方向に回り始める)ので、政府要人の方々の相場センスに期待します。

それは何も難しいことではありません。つまり彼らは黙っててくれさえすれば良いのです。海外に何と言われようと。まだ何もやっていないくせに口は出したい。政治家というのは何でも自分の手柄だと勘違いしてしまう職業病があるので救われません。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。相場の方向性は東証1部と連動しやすく、下落すると利確の動きが特に強く出てきます。マザーズではこれまで買われていた銘柄が売られ、大人しかった銘柄が買われるという循環物色の流れが出ました。

本日はあのライブドアショックによる急落から丸7年目の記念日。マザーズ指数の水準はまだ当時の1/6程度であり、長期的に見ると過熱感からはほど遠いと言えます。信用無制限回転の流動性は、まだまだ新興市場を席巻する余地があります。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。前日の米国市場では、JPモルガンやGSが好決算を発表。それが本日の国内メガバンク各社の安心材料につながる格好で、相場全体が弱い中でも終日しっかりした動きが続いていました。

今年になってから指数は行って来いの横ばいが続いていますが、銀行株は出遅れ感からやや下値を切り上げる展開に。需給は悪くなっていませんから、上値が追いやすいと言えます。引き続き外国人買いによる上昇に期待です。


ソフトクリエイトHD(3371)は反発。小動きながら高値圏をしっかり維持して5日線の上昇を待っています。明日にでも再度上放れの動きが期待でき、上場来高値更新で軽い値動きになれば注目度も増してくると思います。


任天堂(7974)は続伸で高値引け。昨日・今日と地合が悪い中で逆行高を見せています。出遅れ感が強く買い安心感あり。75日線の控える9700円辺りまでは特に上値を抑えるものもなく、この上昇波動の第一目標はひとまずその辺でしょうか。


NTTドコモ(9437)は反発。GSでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用と。iPhoneの取り扱い開始を半年以内に決断する可能性、及び配当利回りの高さを指摘し、目標株価は158000円とのこと。

足元ではAppleiPhone販売計画未達懸念がApple株の下落を招いていますが、そうなってくると今まで強気で販売ノルマを課していた同社も、条件の緩和を出してくる可能性があります。Appleは韓国よりも日本の方が重要だと韓国でもハッキリ公言しており、アジア戦略の最重要拠点として認識していますから、日本最大の通信会社をいつまでも素通りできません。

チャート的には一目均衡表の雲を遅行線が抜け出したことで一皮剥けた感。終値ベースでも9月以来の13万円台回復となっており、更なる上伸に期待です。


【注目銘柄】
フジ・メディア・HD(4676)は反発。こちらは以前も当欄で取り上げましたが、昨年末に有料メルマガにて買いで取り上げ。以後上値抵抗線を上抜いて、しっかりした動きとなっています。

今回はシリーズ化しつつある取り上げ根拠3つ目の紹介。それはカジノ関連という側面です。自民党政権によるカジノ構想復活期待があり、一時騒がれたお台場カジノ構想が具現化する可能性も再度出てきました。カジノ議連は超党派で形成されているとはいえ、最高顧問に安倍総理と麻生副総理が名を連ねており、実現に現実味が強いです。

実際に日本にカジノが出来るとしてもお台場に出来るかどうかはわかりませんが、猪瀬知事は以前から誘致に積極的です。少なくとも株式市場的には面白い材料になりそうです。

そんなわけで次回は取り上げ根拠その4をお送りする予定です。お楽しみに。


クックパッド(2193)は一時大幅高。こちらは有料メルマガにて15日より買いで取り上げ。地合に応じてまごまごしていましたが、本日はいちよしがレーティングを新規に「A」、フェアバリューを3400円としていることが評価材料に。新経営陣による「食のプラットホーム」へ進化する戦略が具現化しつつあるとの評価で、今4月期に続いて、来期、再来期も3割の利益成長を予想とのこと。

私の取り上げ根拠は月末の需給要因にありますが、詳細はまた次回に回すとして、本日の上昇でテクニカル的には上場来続いているボックス圏(1500円~2500円)を上放れ。本日は上ヒゲが長くなりましたが、大きくドリルで穴を開けたような感じに道筋が出来ました。上値を追いやすくなったと思います。


クスリのアオキ(3398)は続伸。こちらは以前も当欄にて紹介致しましたが、有料メルマガにて新年一発目の売り銘柄として取り上げ。順調に下げていたのですが、昨日地合の反転によって同社の株価も反転してきました。残念ながら4700円での損切りの憂き目に。

今の地合長く売り持ちするのは危険ですね。損失は軽微に抑えられましたが、非常に悔しさの残る形になりました。残念。


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お陰様で最近は成績も良くなってきたので、会員数も着実に増加中。この場を借りてお礼申し上げます。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。