まただいぶ間が開いたローマ話のつづきです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20140629.html
ともあれホテルまでの移動の間に、ガイドさんからイタリアについて色々とレクチャーを受けます。まず第一に先ほどのスリの話。真っ先にこういう話をしなければいけないのは残念なことだ、と嘆いておられました。
物価については丁度10月から消費税が上がり22%になった、ということでしたイタリアはEUでドイツ、フランスに次いで3番目の主要国ですが、その財政の不安定さは昨年も欧州危機の引き金になった程マフィアがはびこることで徴税率も低いと言われていますなので税金はビックリするくらいに高いわけです「日本は低くて良いですね」と言われましたが「残念ながら日本も来年の4月から8%になるんだ」と言うと「どこの国も同じですね」と。
そこからホテルの向かう道すがらにも、あの有名なコロッセオが見えました「最近ようやくスポンサーが付いて修復が出来るようになった」ということで、一年遅れでようやく修復工事が始まる見通しになったとのこと。高級ブランド「トッズ」が2500万ユーロ(約34億円)を拠出。厳しい財政事情では大切な観光資源の維持もなかなかままならない様子とりあえずコロッセオは翌日以降またゆっくりと見学する段取りになっていたので、今はスルーします
ふと気付くと、我々の乗った車がどうも道ではないようなところを走っています大丈夫か?前に路面電車が走っているのですが、何とその後ろを追い掛けるように路面電車の線路の上を走っていますイタリアでは車の地位が高く、日本のように歩行者優先とかそういったルールもありません車は走れるところをどこでも走る、という感じで、何か本当にルパン三世の世界です
そんな路面電車には半旗が掲げられていました。実はこの丁度前日、イタリアを目指して難民を大量に乗せた船が沈没したという痛ましい事故があり、それに追悼の意を込めて掲げられていたのだとか陽気なクセにこういうところは案外しっかりとやるんですね
↓Wikipediaより「ランペドゥーザ島難民船沈没事故」
http://ja.wikipedia.org/wiki/2013%E5%B9%B4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B6%E5%B3%B6%E9%9B%A3%E6%B0%91%E8%88%B9%E6%B2%88%E6%B2%A1%E4%BA%8B%E6%95%85
引き続きガイドさんのレクチャーは続き、タクシーに関しての注意を受けました海外大体どこでもそうですが白タクが多いので、車体に書かれた4桁のナンバーを乗る前に必ずチェックしてメモ書きしておけ、とのこと後で○○番のタクシーで被害に遭った、ということを言うための措置で、現地に住むガイドさんすらタクシーを利用する時は毎回やっているのだそうです
特に「流し」のタクシーに白タクが多いので、できるだけホテルやタクシー乗り場から乗りなさい、とのことそれを聞くと何かタクシーに乗るのが怖くて、結局最後の最後まで我々はタクシーを利用することがありませんでした
そんなこんなで車は市街地を走り抜け、段々と中心地に向かっていきます途中目に付いたのは噂のジプシーと見られるようなちょっとイタリアっぽくない感じの人達の存在や、物乞いなど。やはりこの辺りはちょっと警戒が必要ですね。特にイタリアは失業率が高いので、若い男性がくたびれた様子で階段に座り込み、俯きながらハットを前に差し出して物乞いしていたのが印象的でした。世知辛い世の中ですね(つづく)