前回の近所のおじいさんの話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20150906.html
今年の夏になる前に、おじいさんはまた家の中で転倒。腰を打ってしまったということで、冬ではないけれども介護施設に入所することになりました。
そのうち介護施設から高齢福祉推進委員の私に電話がかかってきて「○○さん(おじいさん)が施設で脳梗塞を起こされまして、今病院の方に入院されることになりました」と聞かされました。あー、脳梗塞は大変だけど、まだ家で一人でいる時じゃなくて良かった。腰を打ったのがある意味幸いしたな、などと私は考えていました。
と言うわけで一度お見舞いに行こうと思い、嫁と二人でその病院に出かけました。受付で病室を尋ね、教えられた病室に向かうと4人部屋の中でおじいさんがいびきをかいて寝ていました。特に頭の手術をしたような形跡もなく、脳梗塞でも軽い方だったのかなと思いました。まあ起こすのも悪いので、私は嫁と二人で待合室で時間を潰していましたが、結局起きる気配が無かったので、その日は黙って帰ってきました。
それから月曜に病院の近くまで行く用事があるので、毎週ついでの感じでお見舞いに行ったのですが、いつもおじいさんは寝ています。まあ食事か何かのタイミングで行けば起きているのかなと思い、また時間をずらして来てみようとか色々やってみました。
そして4回目のお見舞い。病室に入るとおじいさんの目が開いていました。そこで私が「こんにちわ」と呼びかけてみました。
ところが、おじいさんの目線はおぼろげに一点を見つめたまま「うー」とうなり声のようなものをあげ、私を認識している感じがありません。身体も一回目にお見舞いにきた時よりもやせ細ってきた感じがあります。その時たまたま看護師さんが入ってきたので「あの-、近所の者なのですが・・・」と容態を尋ねたところ、やはり意識がなく、ご飯も食べられない状態。いつ退院できるかどうかは見込みがつかないということでした。
勿論看護師さんがそんなことを言えるわけもないのですが、要するに半植物状態で、後はこのまま寿命が来るのを待つしかない状態だ、というようなことだと推察しました。うかつな私はこれまでそこまで重い話とは何故か考えていなかったので、帰り道に結構ショックを受けてトボトボ帰ってきました。(つづく)