KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

16000円の攻防続く

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日経平均は金曜大幅反落。前日のNYは今年初の3連騰の反動や小売り最大手ウォルマートの減益決算を受けて軟調

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。113円前半まで進んだ円高を背景にあっさり16000円を割り込むと、そのままじわじわ売られる展開になりました。ただ15800円では抵抗力を見せ、後場は日銀のETF買いなども追い風に引けにかけて買い戻しの動き。売買高は23億株弱、売買代金は2.3兆円弱と2月では最低でした。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは高安マチマチ。原油がまた下げてきたことで上値を抑える形になったものの、引けにかけては買い戻しが進んで小幅安。今週に関しては大幅に買い戻しが進んだ割には反動が少なく済んでいると言えそうです。それを受けてシカゴ225先物は15830円となっており、アメリカ株の下落以上にやられている感じはあります。

ここでまた年初からの下落率をそれぞれ比較してみると、TOPIXは16.5%、ドイツDAXは12.6%、アメリカS&Pは6.2%となっています。景況感が好調なアメリカはともかくとして、最近ドイツ銀行の混乱があったところにすら負けているのが日本のクオリティと言いますか。

ドイツ反発のきっかけの一つが「ドイツ銀行が6000億円分の債券を買い戻す」と発表したこととされています。それで安心感が強まりましたが、今回話題になったCoCo債は含まれていません。また結局6000億円分のお金を使ってしまうわけですから、今回こそ買い戻しのきっかけになっていますが、また忘れた頃に不安感を増幅させる種になります。この辺りは一つの材料の裏表、どっちが今の地合に合っているかで全然逆の判断をされる、という好例でもあると思います。

一方の日本の方は、とりわけ為替感応度が強すぎるという言い方ができるかも知れません。ただそれもそのはず、外国人投資家の売買シェアが75.3%と過去最高を記録したと報じられました。彼らにしてみれば為替の変動も株価以外に損益に影響を与えてくるわけですから、為替変動が株価に大きな影響を与えて当然です。

それなのに、案外ほとんど多くの評論家は「日本は原油安で一番メリットがあるのだから買われないとおかしい」「マイナス金利導入で緩和継続するのに円高になるのは変だ」「チャートでは60週移動平均線があるから」などと日本固有の問題だけで先行きを語ろうとします。

勿論、個別企業や日本固有の問題も株価形成には大きく関わってきますが、株式投資の大部分が投資家の懐事情に左右されるという「理屈以外の条件」の存在も大きいわけですから、その大きなウェイトを無視して考えるのはナンセンスというものです。

そう考えると、今は落ち着いてきたとしても、長期トレンド転換に向けて出尽くしとなるきっかけは唯一アメリカのフラッシュクラッシュのみだと考えています。つまりアメリカ株の根本的な需給好転が必要です。今はなまじ下落率が収まっている分、投げ売りの出方も中途半端に終わっているように見えます。

もし今アメリカが暴落すると、日本株は更に2000円、3000円と平気で下落すると思います。が、とりあえずひとまずの休戦状態(言い換えれば嵐の前の静けさ)を歓迎すべき段階と見ます。いずれアメリカ大統領が交代する政策が空白となる間隙を突いて、売り方が仕掛けてくるであろうことは8年前と同様のパターンですが、それまでに猶予があると思います。

日本の金利マイナス金利に突入しましたが、アメリカの金利も更に低下を続けています。特に今年に入ってからの下げが顕著で、全然利上げになっていないですね。昨年NYへ取材に行って一番耳に残ったのは「アメリカが利上げすれば喉から手が出る程米国債を欲しがる投資家がわんさか集まってくる」という話でした。その「喉から手が出る程」というフレーズが、個人的には衝撃的でもありました。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=USGG10YR%3AIND

12月に政策金利の利上げが開始され、市場金利が上がる前に一段と買い進まれて結局下がってしまうという皮肉。マイナス金利導入で日本の国債が更に買われる皮肉と反比例に通じるところがあります。こうなってくると、効果が出るまでアメリカは政策金利引き上げを続けざるを得ないのではないでしょうか。実際、NYの不動産からブロードウェイのチケットまでバブル状態にあります。

このまま手をこまねいていると、更に急激なインフレになりますから、中央銀行として無策で居られないのは当然です。中央銀行の舵取りの難しさには同情の余地が大きくありますね。


新興市場も「やや買い」。金曜は高安マチマチ。このところバイオ株がしっかりしていることから、マザーズは今週全て陽線で25日線を突破してきました。後述のソフトバンク(9984)が自社株買いにより急騰したことを受けて、個人投資家の懐具合も一気に好転してきたという見方が出ています。決算も終わり買い安心感が出てきた中で、今週のG20まで値幅の大きいところで短期決戦という動きが出ているのだと思います。


ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は大幅反発。金曜はREITや不動産株といったマイナス金利メリット銘柄が改めて物色される流れに。JR西日本(9021)が40年債を発行するということもあり、最近はニューソブリンと命名された利回りの高い金融商品が人気化していますが、REITもその流れに乗った形となっています。それを受けて同REITも今年の高値を更新。

他にも前日の「クローズアップ現代」でマイナス金利を導入したヨーロッパ諸国の住宅バブルを紹介したことなども背景にあったかも知れませんね。少なくとも「金庫メーカーは売上が20%増となった」ということで日本アイ・エス・ケイ(7986)が大幅高したのは、引け後に決算を控える思惑など色々な要因が絡んだ結果だとは思いますが、一つの大きな支援材料だったと言えるでしょう。

それで物流系REITに関してはラサールロジポート投資法人(3466)が穏当にIPO後陽線が続いて上値追いとなっています。同時に「三井不動産(8801)が700億円規模の物流REITを月内に申請」「GLPがカナダの年金と共同で日本の物流施設に2300億円投資」と景気の良い報道が相次いでいます。先般実質マイナス金利での借り入れを実現したGLP投資法人(3281)を始め、物流系REITREITの中でも今最も熱い存在と言えるでしょう。


京浜急行(9006)は反発。「アメリカ直行便が羽田で増便で昼間も運航」と伝わり、羽田路線恩恵銘柄の同社が買われました。もっとも、デメリット株の京成電鉄(9009)も結局買われたので、やはり有利子負債の大きさと不動産事業も持つマイナス金利メリット銘柄として電鉄株が選ばれた感じ。実際、金曜の業種別値上がり率ランキングでも陸運が2位でした。

引き続き訪日外国人観光客数が伸びていること、3月期末の優待権利採りの動きも期待できることから、売り長の好需給に支えられながら強い動きが続くと思います。


【注目銘柄】
ソフトバンクG(9984)は大幅続落。こちらは先般も当欄で紹介しましたが、14日に配信した有料メルマガで買いで取り上げ。その後ストップ高を交え、17日の一段の急騰局面で無事目標達成となっています。久しぶりにスカッと大勝ちすることができました。孫社長によるMBOではなかったものの、十分恩恵がありました。

今相場が期待することは、マイナス金利導入による「自社株買い期待」です。今は社債などでも超低金利資金調達できるわけですから、アメリカ企業のようにお金を借りて自社株買いをした方が、高い利回りを支払わなくて済む分、経営が楽になり株主にも喜ばれます。以前は株価が下がったらすぐに自社株買いをしていたキヤノン(7751)なんて4.5%の利回りですから、2%で借り入れしたとしても差し引き2.5%分のキャッシュを生み出すことになりますね。

個人的には今回のソフトバンクの巨額自社株買いが成功することで、他の企業も追随し、日本株底打ちの転機に繋がってくれれば・・・と思いましたが、今のところあくまで局地的な話に止まっています。子会社のソフトバンクテクノロジー(4726)も金曜自社株買いを発表。規模は小さめながらも、グループの意思が働いている感じです。

かつてスプリントを買収すると発表してから、日本の円高は止まりました。同社は金額の大きさにも定評がありますが、その相場観も侮れないものがあります。

もっと自社株買いを追随する企業が現れれば、売り方も怖くて売れなくなるはずですが。ちなみに究極の自社株買いは日銀のETF買いであることは言うまでもありません。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。