KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

1月の成績発表

今日は今年一発目の1月の成績発表です。1月は前半こそ調子良かったものの、後半はアメリカ・中国株安に引っ張られる形で軟調となりました。とりあえず中身を検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→865円(先月)→861円(19営業日保有 下落率0.5%)
1月は非常に緩慢な値動きでしたが、お陰で相場の波には煽られなかった格好です。来週月曜には四半期決算を発表の予定。恐らく特段サプライズのない好業績ですが、このあたりは素直にプラスに捉えられるでしょう。上放れのための煮詰まり感は十分高まっています。決算が大幅高への起爆剤になる可能性も。また今後は1月高配当銘柄への買いが途切れ、3月高配当銘柄に対する買いも少しずつ入ってくる状況にも。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→210900円(先月)→212600円(19営業日保有 上昇率0.8%)
先日発表された決算は中身こそそれ程インパクトのあるものではなかったものの、底堅い業績推移をはやして強含む動き。個人的には意外感すらありましたが、同社の実力を考えれば株価はまだまだ割安感。子会社を含めてソニーグループ全体的に好調な決算を発表、上放れの動きもこれから本格化か。恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は37.7万円。上値余地はまだまだ大きいです。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2170円(先月)→2301円(19営業日保有 上昇率6.0%)
12月からの株価推移には煮詰まり感が強かった事で上放れの条件は元々整っていましたが、グーグルの中国撤退報道を契機にようやく上放れ。足下は営業益過去最高更新報道や、子会社ヤフー(4689)の好決算などがありながらも、全体相場の軟調さに足を引っ張られる形で下落してきています。同社の決算自体は来週火曜。単なる好業績発表で終われば材料出尽くし感が漂いそうですが、決算発表時にサプライズをブチ挙げ易い同社のIR力にも期待か。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→645円(先月)→701円(19営業日保有 上昇率8.7%)
今年に入って株価は急上昇。今は少し落ち着いてきましたが、東証1部上場に向けた株主数増加工作は少しずつ実を結んでいるようです。同社の決算は来週水曜。第一四半期決算ということで今期のスタートを占うには重要なところですが、こちらは特段サプライズはなさそうです。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→925円(先月)→867円(19営業日保有 下落率6.3%)
一時は1000円を目指せるポジションにまで戻したものの、為替の円高傾向やアメリカ株安、そして親会社トヨタ(7203)のリコール問題により親亀こけたら・・・というような状況に。同社の決算は来週の月曜を予定。インドネシアを始めとする新興国での販売好調で、かなり好調な数字が出てくるものと思われます。それを受けて株価もやや持ち直すのではないでしょうか。後は外部環境次第というところ。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→166円(先月)→175円(19営業日保有 上昇率1.8%)
新年から銀行株は出遅れ優良銘柄として買われる動きに。ただアメリカで新金融規制の話が出てくると、アメリカ株安の影響から上値を抑えられる展開に。折角調ってきた日本株買いの流れを断ち切られてしまいました。日米共にトップは余程金融機関が嫌いなようです。民主党の民主とはすなわちアンチ金融を意味するのでしょうか?

それはともかく、同社は金曜に決算を発表してきました。内容は特段サプライズのない内容でしたが、マイナス材料が出なかったこと(減配と増資)が相対的にプラス材料になりそうで、来週は株価の反発が期待できます。ただ増資に関しては遅かれ早かれ出てくるものと市場では捉えられていますから、逆に出た方がスッキリしたのかも知れません。

とはいえ、個人的にはライツ・イシューの可能性も完全に否定されていないのではないかとも思っているので、増資発表が先延ばしになった方がその辺の期待感を持てそうで良いと思っています。とにかく調整段階は一段落したものと見受けられます。ここから再度高値奪取を狙って、再び日本株高の原動力になると見ています。メガバンク3行の決算が出そろう来週以降の動きに注目です。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→9990円(先月)→9700円(19営業日保有 下落率2.9%)
金曜に発表された子会社2社の決算内容はイマイチ。それを受けて同社の来週金曜に発表される決算もあまり内容はよくなさそうです。株価は今年に入ってからも1万円割れの低水準。配当利回りこそ3%強と悪くないのですが、正直その位の利回り銘柄はゴロゴロしていますし、減配リスクも考慮するとそれが買いには結びつかないでしょう。

東芝(6502)
8月18日より 455円→511円(先月)→497円(19営業日保有 下落率2.7%)
金曜に発表された決算は半導体部門の復調があったものの、全セグメントで苦戦が見られ、通期売上予想を下方修正。また無配転落も発表。ただ利益見通しは維持されたことから、過度な悲観は醸成されないものと思われます。一方で足下では株価を上向けるカタリストには欠けているので、今後の株価動向次第では一旦利食いも検討しないといけません。現段階ではとりあえず480円割れで利食い売りの予定。

ザッパラス(3770)
12月7日より 157100円→146200円(先月)→140000円(17営業日保有 下落率4.2%)
せっかく日柄調整を経て自律反発局面入りしてきたところに東海東京証券による格下げが冷や水。一気に12/1に開けた窓を埋める動きになりました。足下では窓を全部埋めたため、少し下げ渋る動きは出ていますが、週足で見る長期トレンドは下落継続。良い銘柄だとは思うのですが、反転が確認されてから再度ポートフォリオ入れを検討したいと思います。

近畿日本ツーリスト(9726)
12月7日より 75円→73円(先月)→80円(6営業日保有 上昇率9.6%)
ちょっと株価動向にきな臭さを感じたので、一旦ポートフォリオから外しました。タイミング的には絶妙だったと思います。店舗縮小報道も出てしまったので、業界再編機運が高まらないとなかなか上がって来ないのではないでしょうか。目先あまり反発要因は想定できません。

ナイガイ(8013)
12月20日より 51円→49円(先月)→44円(19営業日保有 下落率10.2%)
中国での店舗増大報道、低位株というところに着目し、年末年始の個人投資家好みの動きになる、と見越して買いポートフォリオ入れ・・・したのですが、そのままズルズルと値を下げる展開に。各移動平均線を割り込んでしまったためテクニカル的妙味も無くなり、残念ながら金曜の寄りで損切りとしました。こちらも目先反発要因が期待できません。

コメリ(8218)
1月4日より 2579円→2310円(18営業日保有 下落率10.4%)
先日発表された決算は内容こそ良かったものの、通期見通しの上方修正がなされなかった事から失望売りが広がる展開に。現在は2300円で底入れを伺う展開。引き続き出店攻勢によって小売業界の勝ち組としてのポジションを確固たるものにしようとする姿勢は評価できます。上昇トレンドは維持されているため、ホールドで。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.04(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 12/30終値10546円→10198円(19営業日 下落率3.3%) −0.17(%/営業日) 

TOPIX 12/30終値907→901(19営業日 下落率0.7%) −0.03(%/営業日)

今月はベンチマークに勝利。しかし今月も新規にポートフォリオ入れした銘柄がほとんど足を引っ張った格好で、素直に喜べない感じです。ちょっと曲がっているようです。もう少し落ち着いて新規銘柄を見極めていきたいと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数337.7ポイント

となりました。残念ながら後半失速してしまったため、高値更新とはなりませんでした。無念。

さて、2月の日本株の推移ですが、前半は残念ながらもう少し調整が続きそうです。金曜のNYダウはGDPの数字が非常に良かったにも関わらず、持続的な成長が期待できないという理由から、引けでは結局下げてしまいました。明らかに2週間前とは雰囲気が異なってきています。

折角出遅れ感から買いが入ってきていた日本株も、海外環境が良くなければ上値を抑えられる要因になります。この辺りはどうしようもありませんが、もう少しすれば売り一巡感から株価は出直ってくると見ています。過度に悲観する必要はありません。

個人的には3月に急落場面があり、そこから再度株価は復調してくるものと以前から言っていましたが、今回の下落により見通しを切り替える事にしました。調整が前倒しになった分、調整の幅は限定的となり、決算が出そろった2月半ばからは再度反発→騰勢を強める形になると思います。今しばらく様子見しつつ、来るべき大反発局面に向けて準備を怠らないように心がけるべきです。

目先の下値支持線は何と言っても日経平均1万円の水準でしょう。とはいうものの、一時的にも割り込む可能性は十分に考えられます。特にトヨタ(7203)のリコールは回復基調にある日本株にとっては大きな痛手です。

それにしてもトヨタのリコールはアメリカのいちゃもんのような気もしますし、それだけアメリカの中で不況を通じたナショナリズムが強まっている事を意味していると思います。対して日本では未だ経済的なナショナリズムの強まりが感じられません。これは逆に言えばそこまで日本が弱っていない証拠なのかも知れません。

今回のリコールのきっかけとなったのも、一方で言われる過度の利益追求のためのコスト削減が起こした副作用かも知れません。であれば、海外に部品工場を持って、安価な労働力を得ようとするやり方は、やがて巻き戻し、すなわち工場の国内回帰する可能性もあります。

となれば、今現在不安視されている雇用問題も、将来的には少し緩和されてくるかも知れません。ただしそれには大企業に対する法人税の引き下げなど、もっと国内に企業を誘致する姿勢が必要なのは言うまでもありません。非難されるのが大企業の利益追求の姿勢ばかりというのは、あまりにも不公平だと思われます。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。