KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

8月の成績発表

今日は8月の成績発表です。ここ数ヶ月好調な成績を収めていましたが、夏場は少し調子を落とした感じがします。早速検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→840円(先月)→890円(25営業日保有 上昇率6.0%)
840円辺りで膠着間漂う状況が続いていましたが、25日線までの下落をバネに反発し現在は上値を日々切り上げ、ゆっくりと年初来高値更新を継続中。900円までもう少しというところ。今月の25日の中間権利確定日には本決算と同様の配当15円と優待(株数に応じたクオカード)が手に入る事から、少しずつ個人投資家の買いが入ってくる事が期待されます。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→194500円(先月)→178100円(25営業日保有 下落率8.4%)
割安の状態で放置されているのに何故か買いが入らず、遂に18万円割れ。こうなってくると正直底打ちを確認するまで、なかなか買っていけない状態が続きそうです。3月安値165000円が一つのターゲットに。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も31.3万円なのですが、何らかの材料が出ない限り反発の動きも見られそうにありません。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2015円(先月)→2030円(25営業日保有 上昇率0.7%)
8月の値動きは2000円前半付近でのボックス圏相場に終始しました。3月安値から右肩上がりに上昇してきましたが、少しずつ上昇のピッチが遅くなってきている格好。それでもその間52週線も上向き始めてきており、信用倍率で見る需給動向も比較的良好。内需系銘柄物色の波に乗れば、もう一段高はそんなに難しいことでは無いと見ています。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→715円(先月)→695円(25営業日保有 下落率2.8%)
8月はインフル騒動もあって医薬関連が堅調に推移した月でもありました。同社もとりあえず高値圏は維持しつつ、テクニカル的には75日線や一目均衡表の雲に支えられる形でここまできています。民主党政権が医療分野に重点政策を採れば更なる上昇も期待でき、株価の割安感も手伝って上昇の速度は加速度を増しそうです。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→1065円(先月)→957円(25営業日保有 下落率10.1%)
アナリストの目標株価引き上げが引き続き相次ぎましたが、株価は残念ながら下落傾向で今回ポートフォリオの中では一番の下落率。8/3の四半期決算発表を境に出尽くし感から下げ続け、正直底を確認するにはもう少し時間が必要な段階です。信用倍率も悪化傾向が続いて回転が悪い状況。為替の円高傾向もあって自動車株全般に苦しい展開が続きそうです。テクニカル的には26週線で跳ね返った形になっていますが、まだまだ油断できません。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→215円(先月)→210円(25営業日保有 下落率2.3%)
度々囃されるアメリカ金融機関の危機説によって振り回される日本のメガバンク。これは日本の金融危機の際もそういう疑義が何度も取り沙汰されていた事から、ある種仕方ありませんが、本来はそこまで懸念する必要は無いはずです。

というのもさすがにこれ以上大きなショックを市場に与えて折角復調してきた市場心理を巻き戻すわけにはいかず、政府は更に無理をしてでも金融危機再燃を防ごうと動いてくるはずです。逆に言えば鉄板な業界であるとも言えるわけです。

事実日本の金融危機の際も足利銀行以降「まだ潰れる銀行がある」と言われたのに、各行が生き残りをかけて提携・合併し現存、そして現在に至ります。その後ご存知のように疑念の中で株価は復調し、結局ようやく不安が収まった頃にはみずほやUFJの株価は底値から20倍近い上昇をみせていました。なので私は今の金融危機不安は、むしろ安値で金融株を仕込みたい筋が意図的に煽っているのではないかとすら見ています。

日本の金融機関は元々世界の銀行の中でも今回の金融危機の直接的影響が少なかったのです。何故なら先に金融危機を経験していたからで、海外の銀行に比しては積極的なポジションを採っていませんでしたから。ですから間違いなく日本の金融機関が世界に先駆けて回復してくるものと見ています。

ただ目下はテクニカル的にはまだ週足の形状が悪く、また信用倍率で見る需給も悪化傾向にあるため、もう少し時間はかかりそうです。それでも各行既に増資で体力的な目処を付けたので、守りの経営から攻勢に出てくるのは確かでしょう。その兆候である三井住友(8316)の日興買収を含めて、今後も次々と出てくるものと思われます。それが浸透してくれば、間もなく力強い大反発相場が見られる事でしょう。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→12690円(先月)→14600円(25営業日保有 上昇率15.1%)
四半期決算発表を契機に13000円の壁を突破。現在は15000円前後のステージで株価が推移しています。9月に入って少し軟化してきた印象は受けますが、週足で見た場合の美形チャートはまだ維持されています。月足の方も少しずつ形作られてきており、現在が長期上昇トレンドの途中にあるのはほぼ間違いありません。その爆発力は過去のチャート推移を見れば明らかで、目標株価は2万円に設定していますが、実際には現在の倍の水準まで行ってもおかしくないと見ています。

リソー教育(4714)
7月18日より 4610円→5300円(先月)→5470円(5営業日保有 上昇率3.2%)
目標株価には及びませんでしたが、一番良いところでポートフォリオから外せたと思います。民主党関連銘柄という事で株価は伸長してきましたが、実際に民主党政権誕生により材料出尽くし感が台頭。特に先週は急激な調整波動に見舞われました。ただ実は私はこれで子育て関連銘柄のブームが終わったとは思っていません。組閣されて政策に具体性が見えてきたらまた蒸し返されるテーマだと見ています。4000円割れた辺りで再度ポートフォリオ入れを検討しようと思います。

幼児活動研究会(2152)
8月2日より 1780円→2000円(21営業日保有 上昇率12.4%)
一旦外して再ポートフォリオ入れした銘柄でしたが、無事民主党政権誕生のお祝いムードも背景にピッタリ目標株価に到達できました。本来流動性も少ないのでゆっくりと長期保有で狙っていくつもりだったのですが、幸いにも選挙前から民主党関連銘柄ということで物色されましたから、短期間で成果をあげる事ができました。まだ割安だとは思いますけど、しばらくは様子見で。

GMO(9449)
8月6日より 432円→400円(7営業日保有 下落率7.4%)
8月頭に子会社も含めて皆上方修正があったので勢いを信じてポートフォリオ入れとしましたが、残念ながら反対に出尽くし感の方が台頭してしまった銘柄でした。ちなみに損切り後は自社株買いの発表があって反発。完全に裏をかかれました。それでもまだ出遅れ感はあると見ています。

新日鐵(5401)
8月17日より 372円→344円(14営業日保有 下落率7.5%)
鉄鋼株の出遅れ感、そして外国人の日本株買いを期待してポートフォリオ入れしましたが、今のところ期待外れの値動き。中国の鉄鋼供給が過剰であることから抑制報道もありましたが、あまり材料視されていない状況。ちょっと株価的な需給バランスも崩れてきていますが、ボリンジャーバンドも−2σを突破して売られ過ぎのサイン。同社ほど流動性のある銘柄は、ある程度常識的な動きをするはずですから、まずは指標の乖離縮小に期待したいところです。

東芝(6502)
8月18日より 455円→466円(12営業日保有 上昇率2.4%)
アナリストの高評価も相次いで、比較的高値圏を維持しています。ハイテクの代表銘柄として、引き続き外国人にも人気のある銘柄。ただ目下円高が重石となって、少しダレたチャート形状になってきています。短期的な指標は弱気を示しているものの、信用倍率はまだ1倍を割っており需給は良好。日本株の牽引役として期待。

丸山製作所(6316)
8月22日より 205円→200円(8営業日保有 下落率2.4%)
季節性仕手株という事で、例年この時期ポートフォリオ入れ。業績下方修正を通過して、逆に仕手株らしく一時急伸する場面もあったものの、すぐに萎んでしまいました。この辺りの引き際が肝心でしたね。また来年リベンジしたいと思います。

売り銘柄

スクウェア・エニックスHD(9684) 
7月11日より 2140円→2105円(先月)→2205円(5営業日保有 上昇率4.5%)
ドラクエ9発売後の反動安を期待して売りポートフォリオ入れしましたが、子供関連・ディフェンシブ銘柄としての側面もあって底堅い推移。なので決算発表前に損切りとしました。結果発表された決算では大きく売られる場面があったものの、その後アナリストの高評価やFF13の年内発売報道を受けて株価は伸長。結果的に損切りは正解だったようです。個人的にはいつものパターンでFF13の年内発売は無いだろーなーと思っていますけど、直近高値を更新して需給は良好。ディフェンシブ性を囃して資金逃避先として引き続き盛り上がる可能性があります。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.11(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計14で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 7/31終値10356円→10187円(25営業日 下落率1.6%) −0.07(%/営業日) 

TOPIX 7/31終値950→935(25営業日 下落率1.6%) −0.06(%/営業日)

今月は残念ながらベンチマークに負けてしまいました。損切り銘柄も多く、ちょっと逆を行ってしまった月でした。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数338.7ポイント

となりました。

さて気になる9月の展望ですが、引き続き投資判断は「中立」で相場の方向性はやや下向きと見ています。

選挙という大きなイベントを通過し、国内で目先のポイントは来週末のメジャーSQ。為替の円高傾向や海外市況の下落傾向をふまえると、SQ通過後は1万円割れも意識しないといけないでしょう。ただ大きく急落するような事はないだろうけれども、上値の重さが意識されて今までのように簡単に高値を取っていくような形にはならないと思います。

SQに時期を合わせるように組閣人事も少しずつ明らかになってきます。その顔ぶれを見てアナリストの評価も色々変わってきそうで、特に株価的には外国人に評判が良い人事になるかどうか(安定政権が期待でき、できれば財政政策に前向きな人事)が焦点になってくるかと思います。とにもかくにも明るい未来を期待できるような国造りを目指していって欲しいと思います。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。