KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

パナソニック(6752)ショックも指数は切り返し!

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日経平均は本日続伸。前日のNYは大型ハリケーンから二日間の休場を経て再開。案外波乱無く小幅安程度で引けました。未だ停電や公共機関がマヒするなかで、本格的な売買とはならなかった模様。

それを受けた日経平均は朝方から小安いスタートに。昨日決算を発表したパナソニック(6752)の大赤字ショックが主要家電メーカーに影響し、指数を押し下げました。ただ為替が円安に振れてくると次第に買い戻しが入りプラス圏に浮上。中国が予想通りのPMIを発表したことで安心感に繋がり、アジア株が上げ幅を拡大したことも好感。

後場はそのままプラス圏で推移しましたが、ソフトバンク(9984)の上値が重くなったことや為替が円高方向に振れてきたことを受けて値を消す展開に。結局小幅高で引けました。売買高は18億株台、売買代金は1兆円超えとそこそこ活況でした。

投資判断は「やや買い」。以前より「あまりにも皆が皆「今回の政策決定会合前に期待値が高まっているから、出たら終い」と言っているので、逆にそうはならない」「早期にこの「出尽くし」の売りを織り込んで、目先一転上昇に転じてくる」としていましたが、概ねそういった動きになってきているものと思われます。

そもそも日銀はよくやっています。2ヶ月連続となる金融緩和の他にETFの買い入れ額の増加、買い取り期間の来年末までの延長と、概ね事前期待に沿った内容でほぼ満額回答。新資金供給制度の創設も一応出ました。これ以上何を要求すると言うのか。

それにしてもアメリカのハリケーンはカトリーナほどの深刻な被害もなくホッと一安心。ただ、ダメージからの回復には時間がかかりそうです。この辺り治水に対する公共事業をケチったことに対する非難が一部で報じられています。ですから、前回も書きましたが逆に財政支出抑制に対する牽制や、復興特需によってピンチがチャンスに成り得る可能性もあります。

そして自然災害に対して一日の長のある日本が、この分野で技術提供できるチャンスになるかも知れません。まだこういった動きを先取るのは早過ぎるかも知れませんが、今後念頭に置いておいた方が良いような気がします。

チャート的にも日経平均TOPIX共に75日線が上向いてくるタイミングであり、ストキャスの割安圏からの好転によって、短期的にも反発してくる素地が出来上がっています。今晩のADP雇用統計、明日の雇用統計が大統領選挙前の波乱要因ではありますが、とりあえず国内要因は為替の安定と共にしっかりしてきた印象です。

新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。本日の日経1面で「iPS研究に賠償保険。臨床試験後押し」と伝わるとバイオ株に買い戻しが入りしっかりの動きに。買い疲れ感が出てくると思っていましたが、相変わらず元気な新興市場です。日経JASDAQ平均も7月の戻り高値を射程に捉えました。

一方、サイバーエージェント(4751)や楽天(4755)といったそれぞれの主力株がパッとせず。逆にこの辺りがしっかりしてくると、新興市場は一段高できるポテンシャルがあると言えそうです。

ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は大幅続伸で年初来高値に面合わせ。値上がり率上位に顔を出してきました。先日発表された決算が評価され、上値追いが一気に拡がりました。

前回「決算は良いが、こういう小型銘柄の決算をきちんと見ている人もいないので、単純に減収減益決算を「悪い決算」と決めつける人が多いのも事実」としましたが、昨日はその動きを30分で織り込んで、その後きちんと反転してきました。いやー、これは市場をなめすぎていました。謝ります。すいません。

そんなわけで「調整一巡後は再度評価の流れ」が出てきて、無事「10万円は単なる通過点」となりました。一方、これまでの同社のクセとして大幅高した後は大幅安で行って来いになるケースが多いですが、今回は上昇トレンドであること、また出来高が連日の3000株越えで昨年5月以来の高水準であることから、今回はジンクス変調に期待できます。

確かにチャート的には過熱感は否定できませんが、好決算を出して来たことに対する適正位置への水準訂正の動きには過熱感もへったくれもないでしょう。明日の動きに注目。

NEC(6701)は反落。昨日は155円までありましたが、本日はパナソニックショックで電機株が軟調。その流れに飲まれてしまいました。正直今はほとんど家電メーカーから脱却し、SIや社会インフラなどで食っている会社なのですが、投資家には同じ穴の狢に映るようです。

で、この銘柄に関してはまだ行けると思うのですが、明日の寄り付きでポートフォリオから外します。と言うのも、この電機メーカーセクターでは下記のソニーが今は一番良いと思うので、世代交代で。やはりソニーと事業的には全然被ってないのですが、株式的には上述のように連動性が確かにあるので。

チャート的にも150円辺りは昨年の安値、また震災後の高値を結んだ上値抵抗線がありますから、なかなか突破には時間がかかりそう。折角需給も良くなってきたところですが、利益効率を考えると一旦見極めどころかと思います。

キャノンMJ(8060)は反発。先日の自社株買い発表による大幅高以後、軟調な展開が続いていますが、本日引け後には自社株の取得状況を発表。一週間で枠の1/3程度を既に買い付けてしまったみたいで、このまま行くと今月中には終わってしまいそうな勢い。

それで、この銘柄に関しても下げ止まりからの反転が期待できそうですが、月変わりの良いタイミングでもありますし、明日の寄り付きでポートフォリオから外します。元々キヤノン(7751)による株式交換を期待したのですが、自社株買いをするくらいならその動きもなさそうなので。需給は良いですからまだ上がっていくと思いますが、これにて終了にしておきます。

ソニー(6758)は反落。上述のようにパナソニックショックが襲い、特に朝方パナソニック売り気配でストップ安まで売れない寄り付き30分間は、ソニーに対するヘッジ売りが顕著に出ました。

それにしてもパナソニックは今までなかなか膿を出そうとしてこなかったので、いずれ大きな下方修正は出してくると思っていましたが、大胆に無配にまでするとは思いませんでした。恐らく減配程度に止めておけば、本日ここまで売られなかったと思います。配当0の銘柄を機械的に売るファンドなどもあるので。

で、パナソニックが寄り付いた後は買い戻しが少し出てきたものの、その後は再度売りに押される流れに。今度はソニーの本日発表の決算に対する警戒売りが出てきた格好。

そして出てきた決算では会社計画の下方修正は売上高のみ。アナリストなどのコンセンサスを大きく上回る200億の黒字で据え置きました。中間実績はユーロが前年比10円も円高になっているにもかかわらず、大幅な増益と最終赤字の縮小を達成。

部門別ではテレビを扱うHE&S分野で販売が落ち込む中でも赤字幅の縮小を達成。この辺り、先日土曜のNHKの番組でもやっていましたが、平井社長の改革効果とインドでの売上No.1達成の成果が出てきている格好。テレビの販売計画は100万台下方修正されたものの、ともかく一番のガンの克服に向けて、売れなくても赤字を出さない取り組みが評価できます。

また、次のガンであるパソコン・携帯のMP&C分野はパソコンの販売落ち込みをスマホでカバー。個人的にはスマホの好調は見込んでいましたが、パソコンの弱さが想定以上。一難去ってまた一難という感じは残念ですが、この辺りは他社も同じ状況なので何らか手を打たねばなりません。

いずれにせよ個人的には当然の好決算。そもそも同社は電機メーカーでありながら、実際には金融分野が大きな稼ぎ頭であり、その辺りが他の電機メーカーと異なります。そして、足下国内外で金融株の決算は良好です。

市場ではパナソニックがダメなら、と警戒する雰囲気が強かったですが、そもそもソニーの方がいち早く膿出しに着手し、オリンパス(7733)との提携で新しい収益の方向性が出ています。この辺りNECと同様「復活への道筋が出来ているのに、何故か市場は見ぬふりをしている」感じです。

明日は本日の下落でハードルが大きく下がった反動も出てくるでしょう。ユーロが下期想定の100円から大きく円安方向に振れていることもあって、上方修正すら期待できると思います。新社長の改革進展にも期待。

【注目銘柄】
ワコム(6727)は続伸で年初来高値更新。09年の高値に面合わせとなりました。こちらは繰り返しになりますが23日から有料メルマガにて買いで取り上げ。決算以後、しっかりした買いが続いていますが、上昇率は25.6%にまでなってきました。出来高が薄くなっているにもかかわらず高値追いが止まず、非常に需給は良くなっています。

イー・アクセス(9427)は大幅反発。ソフトバンクによる交換比率見直し報道を受けて朝方は売買停止に。その後買い気配スタートとなり大幅高となりました。こちらは実は先月15日に配信した売りの有料メルマガにて、ソフトバンク売りと共に、イー・アクセス買いのペアトレードを提案していました。

理由は以前もブログで指摘したように、本来ソフトバンクの株価2268円(当時)×16.74=37966円という理論株価に収束するはずが、イー・アクセスの現値と1300円近く乖離があったこと、またソフトバンクの株価急落を受けて、イーアクセス側が52000円相当した買い取り価格の遵守を求めてきそうなこと、を挙げました。

それでソフトバンクに関しては短期的には思惑で振らされる可能性が高いので、イー・アクセスとのペアトレードであくまで両社間のサヤ取りに注目した作戦を提案させていただきました。

結果、その後ソフトバンクは8.3%上昇してきたものの、イーアクセスも12.7%上昇しているため、このリスクを極力0に近づけた投資戦略が実りました。そしてそもそもイーアクセスの評価はまだまだ評価不足。正式発表になれば、52000円に近づいてくるでしょう。引き続き両社には乖離が横たわっているため、このペアトレード持続が有効と思われます。

夢真HD(2362)は昨日の決算を受けて大幅高。こちらは当欄でも書いていたことがありますが、9月下旬からの買い推奨銘柄。提示した投資期間は終わっていましたが、それでも「足下でも建設株がしっかりしており、この動きはもう少し続きそう」として強気見通しを示していました。

時間はかかりましたが、当初設定の目標株価も悠々クリア。やはり良い銘柄は良いということですね。

その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

そして次回は10月の成績発表です。上がった銘柄、下がった銘柄それぞれありますが、総じて良かったのではないかと思います。お楽しみに。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。