KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は続落。金曜の雇用統計を受けて為替が円安に振れたこと、また朝方発表されたGDPの改定値が市場予想を上回ったこともあり買いが先行。ただその日本の景況感の強さを受けて為替が円高に方向に振れると、次第に値を消す展開になりました。10時前からスルスル売られると、一気にマイナス圏に。

後場はお約束日銀によるETF買いが入り、一旦はプラス圏に切り返しましたが長くは続かず。その後は為替の円安基調を受けて下げ幅を縮めましたが、引けではかろうじて3円マイナスでした。TOPIXの方は後場終始マイナス圏から脱せず。売買高は21億株台、売買代金は2.3兆円弱とやや低調でした。


投資判断は「やや買い」。本日は円安がこれだけ進んだものの、例えばトヨタ(7203)はほぼ終日マイナス圏。その他の外需系大型株も軒並み安く、円安メリットというものが薄い一日でもありました。逆に小型株はしっかりしており、あくまでここまで乖離してきた大型株と小型株の差が縮小する方向に向いただけという見方も。その辺りは売買高の薄さからも感じ取られます。

そんな状況ですから、伊勢志摩に決まったサミットの話を受けて「三重関連株」が乱舞。特に三重交通GHD(3232)ストップ高比例配分となるなど、正直「業績への影響なんて関係無く、とにかく連想感で買っておけ」という株式市場の悪い部分が目立った一日でもありました。

先般より繰り返していますが、今週は全般的にはやはり下方向に振れやすい週だと考えています。週末のメジャーSQを意識して、魔の水曜辺りにはガツンと下げる流れになるのではないでしょうか。明日は今年密かに続いている「日経平均3連敗していない記録」の継続に向けて頑張る動きは出るかも知れませんけれど、水曜・木曜の下げは結構きつめに出るイメージを持っています。

ただ6月全般に関しては、引き続き株主総会シーズンであること、また月末には成長戦略が出ることで、テーマ株に刺激を与えそうなことが挙げられます。というわけで、メジャーSQ後の世界に関しては上昇基調を見込んでいますが、また一段と銘柄選別が必要な時期になるとは思います。当然銘柄選別が必要無い時期など無いのですが、より勝ち組負け組の色彩が強まるのは指数プレイが終わるメジャーSQ後、というニュアンスです。

その際に勝ち組銘柄に関してはその時その時のテーマなど色々要因があると思いますが、特に負け組銘柄に関しては、一点「有利子負債比率(有利子負債÷自己資本)の高い銘柄」ということがポイントとして挙げられると考えています。つまりこの先の金利上昇を睨んで、金利負担が重くなる銘柄が財務体質を悪化させる、ひいては株主還元がし辛くなるという視点を重視すべきかと考えています。

今はまだ日本も緩和が続いているので、金利はそれ程上がっていません。ところが海外を見ると、アメリカやドイツの債券は特に売られ、金利上昇・底打ち基調にあります。中でもアメリカは緩和が終わり利上げのタイミングを図っているところですから、その流れが強く出るのが道理です。そんなアメリカを筆頭に今後各国の金利動向は上向き(つまり債券が売られる)基調が強くなると思われます。

まあ日本に関しては金利を高くできないという政策的な面も見え隠れします。なぜなら最も有利子負債比率が高いのは日本国そのものですから。1000兆円を超える借金を背負っているところで金利がグングン上がっていくと、株式会社日本はすぐ潰れてしまいます。そんな会社の売上を何とか景気浮揚という形で押し上げようとしているのですが、それが出来なければ増税という選択肢になります。後者になると景気を一層冷え込ませますから、一番愚策とも言えます。

というわけで、少なくとも現段階でただちに金利が跳ね上がることは考え辛いかも知れませんが、方向性としてはやはりちょっとずつ金利上昇に向いていくかと。次にまた日銀が金融緩和を決めるにしても、もう国債を買うという方法は手詰まりとも思いますし(今ですらもう売る債券が無いと言われている)、野村證券などのレポートでは一段のETF買いなどによる緩和しか手段は無いとも言われています。ですから、金利は底打ちの流れになるのでしょう。

↓日本の金利チャート
http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata01.html

なので、有利子負債比率の高い銘柄はとりあえず避けるという方向が良いと思います。一つ一つ決算短信を見るのも大変ですから、今週末がちょうど四季報の発売日なので、それを見てまた長めの投資戦略を立てるのが良いのではないでしょうか。


新興市場も「やや買い」。本日は高安マチマチ。日経JASDAQ平均は高値圏でしっかり、また東証2部指数は連日の高値更新波動になっており、本日は小型株が強い一日でもありましたが、やや他と毛色が違う動きを見せています。特にJASDAQの方はガンホー(3765)がきつめの下げを見せた割にはしっかりしているところが特徴的。マザーズの方は直近IPO銘柄がさえませんでした。

先般も書いたように、新興市場の方はコーポレートガバナンスコードに向けた関心が薄く、株主総会に向けた施策が出にくい市場でもあることから、6月はあまり選好される印象がありません。それでも大型株に比べて小型株の出遅れ感が強くなってきているので、その乖離縮小に向けた買いはあるのかなと思います。当然個別では材料や値動きで、大きく買われるような銘柄は出てくるものと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。本日は朝方から地銀を含めた銀行セクターが買われ、業種別値上がり率でも7位に入っていました。日銀が朝方公表した5月の貸出・預金動向が順調に伸びていることを受けて、業績期待感が高まった様子。地銀で年初来高値更新銘柄が相次ぎました。

それらに比べるとメガバンクは弱い動きでもありましたが、ともあれ銀行は経済の要です。本日のGDP上方修正などからも景気に対する楽観論が強まり、足元の株高にようやく指標が追いついてきた、というような感じでしょうか。銀行株が強い株高は本物と言えますから、ここから先の相場展開に期待です。


エニグモ(3665)は大幅高。先週末の強い流れを受けて一時8%以上の上昇を見せて25日線や上値抵抗線を一気にクリア。残すは200日線のみとなり、4/1以来の高値水準を付ける場面がありました。残念ながら後場は失速しましたが1000円台はしっかりキープ。

同社は今週末に第一四半期決算を控えており、それに対する期待感も高まってくる頃合いです。今期は減益見通しとなっており、その要因は「広告宣伝費をかけるから」という説明でしたが、個人的な感覚としては特に「BUYMA」の広告をテレビやネットで見かけません。本当に計画通り進捗しているのでしょうか?海外でかけているというパターンもあるかも知れませんが、もし広告宣伝費が後ズレするのであれば、案外増益を維持した決算が出るのかも知れません。


JAM(8922)は反発。本日も引き続き160円でのクロス取引が目立ちました。そして引け後に出したIRとして、定款の一部変更を株主総会に提案。発行可能株数を倍増させられるような変更を提示してきました。うーん、ある種の増資予告ですね。ドンキホーテHD(7532)の集金装置のような位置付けにされているのかも知れません。となると配当なんてまだまだ夢のまた夢でしょうか。先行きに懸念が残る内容です。


フィード・ワンHD(2060)は続伸。引き続き高値圏をキープする動きとなりました。週末の報道ではクロマグロの一本釣りも規制を検討と伝わっており、水産資源に対する危機感が色濃く出ています。日本の規制は元々欧米諸国に比べて甘いという話もあって、この辺りちょっと真剣に議論されるテーマになると見られます。

となれば、やはり必要なのはマグロの養殖。同社の完全養殖技術に関しても、期待感が強まるところでしょう。チャート的にはMACDの暗転がかかる変化点であり、ストキャスにも割安感が強まってきていることから、明日ドカンと高値を更新してくる可能性は十分あると見ています。注目。


さて、本日はまた一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはティア(2485)です。

同社は名古屋を地盤とした葬儀サービスを展開しています。やや暗い感じなので名前も「涙」な銘柄ではありますが、日本の人口動態を考えると今後需要の大きい業態であるのは間違いないとは思います。実際、業界全体のシェアは年率4%~5%程度で拡大が続くと見込まれています。できればあまり利用したくは無いですが。

また、景気回復が冠婚葬祭にかける費用の許容度を大きくする期待感もあります。同社の地盤名古屋はトヨタのお膝元ですが、ベアアップなどを受けて景気回復期待感が先行しやすい地域でもあります。元々派手な式をするお国柄でも有名ですしね。

中間期も着実な増収増益に。核家族化や価値観の多様化で業界的に葬儀単価は下落傾向が続くものの、新規会館の新設などで増収となり、コスト削減策を進めることで利益率は大きくなりました。昨年増資によって獲得した資金を用いて今期中に2件、来期も5件の新規出店を計画し、また顧客管理システムなどへの投資を通じて営業体制を整えています。

テクニカル的には6月に入ってから弱い動きが出ましたが、75日線手前でしっかり切り返してきました。そもそも今年に入ってからは1,2,4月の安値560円辺りで三尊底を形成しており、640円に控える200日線が意識されていますが、ここをクリアできれば一気に上値余地が拡がり、強い上昇基調に乗れそうです。一目均衡表は三役好転の形を維持しており、強い動きが続きます。

需給面では2日に結構な投げ売りが出ましたが、それをこなして戻り歩調にあります。昨年12月に625円で200万株近く公募した分の一部が売りに回ったものと見ていますが、短期的にはこれで売り一巡感が強まっています。信用買い残は差し引き9.2万株で1月のピーク以降は整理が進んでいて、日証金ベースでも売り長。日々の出来高との比較でも返済売りをこなせる程度のものです。

ちなみに三重も近いのでサミット関連株・・・というのはこじつけにも程がありますね。

目標はさしあたって昨年11月に横ばい推移した700円に。明日の寄りつきから買いポートフォリオ入れとします。


・・まだまだ書きたいことはありますが、相変わらずの文字数制限の関係上ここまで。


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