KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

中国の貿易収支悪化で大幅反落

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日経平均は本日大幅反落。前日のNYがお休みだったものの、ヨーロッパが小じっかりだったことから、朝方は買い先行のスタートに。寄り前のGDP改定値が若干上方修正されたことも好感されました。ただ設備投資に関しては速報値の-0.1%→-0.9%に下方修正されたこと、また在庫投資の積み上がりが上方修正の要因だったことから、買い一巡後は18000円を手前に伸び悩むと、その後はマイナスに転じる流れ。中国株が軟調スタートとなると一段安となりました。

昼休み中に中国の8月貿易統計の数字が伝わり、予想は上回る黒字額とはなったものの、輸入が前年比で14.3%の大幅減となった結果で景気不安感が台頭。中国株が一段と売られたことで、後場も売られる流れに。ただ14時を過ぎて上海株が買い戻しの動きが出たにも関わらず引けにかけて一段と売られ、ほぼ安値引けとなりました。また直近安値を更新し、終値ベースでは昨年末の終値水準を下回る格好。売買高は22億株台、売買代金は2.2兆円台と昨日より細りました。


投資判断は「売り」。本日はまたなかなか強烈な下げに。TOPIXの方も終値ベースでは8月の安値を割り込んできました。特にTOPIX先物の日中出来高が急落した25日と並ぶ18万枚となっており、また一つセリングクライマックス感を演出するような印象。それもあってか引け後の先物は一転急反発となって、一時18000円を超える場面も。ドイツの貿易収支が予想を上回る着地で、それを受けてヨーロッパ株も大幅続伸の動きとなっています。

それにしてもドイツには現在ドンドン難民が押し寄せており、ドイツは「50万人まで受け入れられる。人手不足も解消できてWelcome」と表面的には言っていますが、正直なかなかの不安材料ではあります。大体難民の中にテロ組織が紛れ込んできて・・・というのは奴らの常套手段ですからね。ちょっと今回の動きは治安的な社会不安を呼び起こしそうです。

人道面では各国賛辞を送っていますが、賛辞だけならタダですからね。実際イギリスやフランスは2万人までというやや消極的な構え。まあドイツが「ギリシャは助けたくないけれど、頼って逃げ込んできた難民は助けよう」という気持ちは理解できなくもないですが・・・。

まあ今のところ上手くいっているヨーロッパの心配よりも、足元の国内の心配をした方が良いかもしれません。日本株が上下に激しく動いて躁鬱を繰り返す様はある種病的でもあります。病んでいるので、通常あるべき感応度が鈍っている様子。実際、他の市場が上がっていたり、為替が引け前には円安に向かい始めたのに全く反応しませんでしたから。

そんな先物に異常に跋扈される市場なのに、日経平均は後述のファーストリテイリング(9983)の寄与度が異常に高いまま放置されていますし、東証は一段とシステム増強をして高速取引を呼び込もうとしています。そんな市場に我々の年金資金を託して本当に大丈夫なの?という声が上がってもおかしくないでしょう。

それはともかく、先週末にはG20が開かれたものの、各国の金融トップが集まって色々話しても、中国の景気減速を止めようもありません。まあ当然ですね。話し合いで何とかなるようなことでもありませんし、新興国と呼ぶには中国は大きすぎる赤ん坊です。

今回のG20の雑感としては中国人民銀行総裁が「バブル崩壊」と3回も繰り返し言及したことが驚きでした。今まで中国は株価急落時に「バブルではない」と繰り返し、高い成長力が正当に評価されればすぐ株価は戻る、だから株価対策をする、というようなロジックで国民に説明してきました。無論、誰も信じなかったのでその後急落は止まっていないのですが、抗日勝利式典前と後で当局のアナウンス・態度が変わってきた可能性があります。

とりあえず今月末に習近平国家主席の訪米があります。今までは式典の関係もあって「強い中国」を演出してきましたが、今後は下手に出て各国に助けを求める「弱い新興国の中国」を演出してくるのではないでしょうか。となると株式市場もそれに見合った形(追加対策などは出にくい)になりそうで、当面弱い動きが続くものと思われます。

一方で、アメリカの方は今回の雇用統計などを見て、やはり9月利上げは無いんじゃないかというのが私の意見です。先般フィッシャーFRB副議長が「中国経済の動向を注視」と新興国との兼ね合いも意識するような発言をしましたが、私はにわかに信じていません。というのはアメリカは常にgoing my wayで、本来他国の動向を気にするようなタマではありません。

じゃあ何でそんなことを言ったのかというと、一つは利上げ先延ばしに対する言い訳でしょう。言葉を信じれば「本当はすぐにでも利上げしたいけれど、中国がこれじゃあねぇ。うちはとにかく好調なんだけどねぇ・・・」というような感じで利上げ先延ばしにできます。アメリカの経済に弱気サインが出て利上げ先延ばしになっても、世界にその隙を与えることがありません。

もう一つは前にも書いたように「中国が追加緩和の一方で元買いの為替介入を続け、中国の外貨準備が減少→アメリカ国債売却」の流れがアメリカ債券市場に下落バイアスを与えること。言い方を変えるならアメリカは中国経済の動向を注視「せざるを得ない」のです。直接的にアメリカの債券価格にダメージを与えてくるので、中国さんしっかりしてくださいというのが本音だと思います。アメリカ国債が下がっている(=金利が上昇している)中で金利引き上げはし辛いでしょう。

これらを総合して「本当は9月にも利上げをしたいのだけれども出来ない」というところだと思います。となるとやはり12月か、というところですが、今のところ間をとって10月説が(私の中で)急浮上しています。10月のFOMCは終了後の会見が無いから無いという話が一般的ですが、もし本当にやる気があるなら臨時の会見を設けるとか、なんでも手がありますからね。

むしろ12月の年内ぎりぎりに利上げするとなると、アメリカ経済の弱気とも受け取られかねず、クリスマス商戦にもぶつかりますし、また外部環境がおかしくなってきて利上げできないリスクもあります。なので、今のところ9,10,12月の利上げ確率はそれぞれ2:3:5くらいに見ているのですが、果たしてどうなるでしょうか。

私の中では利上げ直前が一番谷深く、むしろ利上げ後は再度アメリカ株が高値を追う波動に転じると考えています。ですから最大の買い場は利上げ直後に訪れるのではないでしょうか。もし10月に利上げともなれば、前々から言っている11月上旬ボトム説が非常に信憑性を帯びてきます。

そんな海外の情勢が落ち着かない中では、やはり当面方向性は下値を探る動きになると見ています。ただ、一辺倒に下がっていくというよりは、先月下旬の急落→急反発というように、ボラティリティの高いジグザグ相場になるのはほぼ約束されたような感じです。本日も注目の空売り比率は41.3%と案の定の高水準。一方本日発表の信用残高では売り残がむしろ減っており、売り方はすぐ利食いを入れて着実に利益を回収している格好です。


新興市場も「売り」。本日は各指数共に軟調。直近IPO銘柄の中には強いものがあったものの、東証1部がこれだけ荒れている中では新興株もひとたまりもありません。日経JASDAQ平均の方は何とか踏みとどまったものの、マザーズも終値ベースでは8月安値を下回る動き。空売りの買い戻しや9月権利取りの動きも出辛い新興市場は、ちょっと買うべき理由が見当たらない状況です。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオファーストリテイリング(9983)は大幅反落。終値ベースでも8月安値を割り込んで、底を探る展開になっています。今までは先物とセットの裁定買い残の積み上がりにより同社を買う動きもありましたが、今はすっかりその流れが逆転。余計に売られる流れになっています。指数寄与度の大きさがアダに。

しかし昨日は先週末に発表された日経平均の採用・除外銘柄に見事悲喜こもごもが見られた一日でもありました。大抵日経平均採用銘柄に関しては事前予測に沿って売買されるので、実際に決まった後はインパクトが小さいのが常ですが、今回は場合によっては変更無しも考えられていただけに、不採用の有力候補であった日東紡(3110)、平和不動産(8803)も思いの外売りが出ました。

ネガティブサプライズもあったのは確かでしょうが、一方でそれだけ日経平均連動型のETFなどが幅をきかせているのかなとも思います。逆に言えば採用されれば一番売買高が高いレバレッジETF(1570)算出のために必要になるわけですし、除外となればその分叩き売られるわけですね。先般なんて人気ありすぎて申し込み停止措置まで出たくらいですから。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NTRU9K6S972801.html

しかし日東紡なんてストップ安しても日経平均への寄与度がたったの4円。一方同社は昨日に関しては引け間際にちょこっと買われて0.43%の上昇率で日経平均を8円押し上げ。同社の板もだいぶスカスカですし、日経平均が荒れる理由もわかると思います。


・・・と言うわけで文字数の都合上今日はここまで。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。      今週のお題「いま学んでみたいこと」