KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

落合、監督やらないってよ

昨日は随分前から非常に楽しみにしていた「落合博満×伊藤智仁トークショー」が富山県民会館で行われました。プロ野球ファンには垂涎のイベントですというのは、今年から地元の独立リーグ富山サンダーバーズの監督に伊藤智仁氏が就任したことがきっかけ。今日は今日で伊藤智仁監督単独のトークショーが別にありましたが、それはまた次回書きます

ともあれ中日ファンの私としては、ファンの間でも色々見解は分かれるとは思いますけれど、落合監督が私が30年以上ドラゴンズを見てきた中で一番の名将だと思いますまあその辺りは昔からこのブログでも色々書いてきたと思うので割愛。

昨日はまず落合氏による独演会がまず1時間半。その後伊藤氏との対談形式というプログラムになっていました。その前半のトークテーマは「オレ流野球の真実。視点が変われば楽しみ方も変わる」というものでしたが、結論を言えば全然テーマに沿った話ではありませんでした落合氏のこれまでの人生と、中日監督時代の話がメイン。それはそれで面白かったですが

色々な話があった中で、コアなファンなら半分くらいは知っている話ではありました。その中から、今思い出せる話や、印象に残った話を箇条書きで。

・中学校の成績は図工以外オール5。生まれた村では皆家族同然だったから、高校時代に野球部で殴られたのが非常に理不尽に感じた。
・監督を引き受ける時に出した条件は、チーム編成は全て自分主導でできること。当時ドラゴンズのカラーでもあった鉄拳制裁を止めること。コーチは選手の悩みに親身になって考えること。
・特別な事は何もやっていない。選手は皆下手で練習しなかったから練習をとにかくさせた。それで補強せずに1年目から優勝できた。2月キャンプイン最初から紅白戦をした時もマスコミで散々叩かれたが、自分は監督に就任する前に色々な人のやり方を勉強した。何も自分が一番最初に紅白戦からのスタートをやったわけではなく、以前そうやった監督も居た。
・練習は頭で考えることができるから、技術を磨くことができる。試合は本能で身体が動いてしまう。
・心技体ではなく、体技心。体力を作るところからはじまって、最後に心ができる。
・自分に足りない部分は、それが出来るコーチを連れてきてその人に完全に任せ、一切口出ししない。自分は料理ができないので、奥さんの作った料理が不味いと言ったことは無い。
・8年間監督をやって選手に同じ事をずっと言い続けたが、理解できない選手には何度言っても届かないから、毎日言い続けなければならない。そもそも理解できている選手はそれが実践できているから言う必要が無い。
などなど。もっと色々あったので忘れないうちにここに書いておこうと思いましたが、今思い出せたのはこれくらいです

後は8年間監督やって野手で教えたことが身についたのは荒木、井端、森野の3人のみ。外国人選手ではタイロンウッズ。外国人選手はコーチを選手より下に見ているからコーチの言うことは聞かないけれど、監督が言う事は絶対。2時間走っていろ、と言ってもちゃんと走る。昔は税率が高かったから、あれだけ年俸を稼いでも86%税金で取られたとか、そんな話でした

またタイトルに書いたように、自分は別にもう監督をやるつもりは無い、ということでした監督は皆が考えている以上に大変で、監督最終年に来季は契約しないという報道が流れた際に「来年のことを考えなくて良い」とすごく楽になったそうです。ちなみに味方は白井オーナーと西川球団社長と伊藤球団代表のみで、後は全員敵だったとのこと

正直、とりとめのない感じでつらつらと語られましたが、まあ元々野球選手で噺家さんでは無いわけですからね

後半のトークショーの方では、だいぶリラックスされたのか、実際にバットを持ってバッティング理論を披露してくれましたこれは非常に貴重な経験さすが、と大いに感動しましたまた新監督に就任する伊藤氏に対して「監督は女目線で選手を見ろ。選手の悩みのほとんどは私生活の悩み。そこを女の勘で見抜け」という、私にはわかったようなわからないような助言でした

ファンの間でも意見は真っ二つですが、私は落合氏にもう一度監督をやってもらいたかったです嫌いな人も多いですが、それは多分落合氏があまりにも自分に素直すぎる生き方を、しがらみや忖度無く貫いていて、自分にはマネができないという憧れややっかみの部分があるのだろうなと。

そしてそんな自分を信じて貫くことができる強さもなかなかマネができないですね。私も株を見ていて、自分の当初の考えを貫き通せずに後悔したことが何度もあります。物事をもっとシンプルに見て、そして信念を貫くというオレ流上等で生きていきたいと思います