再度ケガからの復活というのは、そうそうできるものではありません。全盛期には150kmを超えていたストレートも、最後は100kmちょっとにまで落ち込んでしまい、プロで通用しなくなったことを感じて引退を決断されました
その後はヤクルトスワローズの投手コーチとして昨年までヤクルト一筋で在籍されていましたが、遂にユニフォームを脱ぐことに「今まで家族サービスもロクにできなかったから家族との時間を大切にしよう」と思ったものの、富山サンダーバーズから監督の打診があり、沸々と野球熱が戻ってきて、現在単身赴任で富山に来られたのだとか
2月から私の地元に住んでいる、ということですが、早速襲ったのがあの大雪の洗礼だったそうです速攻車の雪落としを買いに行ったのだとかその他、トークショーでは、現役時代やコーチ時代、そして正月に放送された特集番組の裏話まで色々聞けました
ケガの件に関しては、本当に野村監督を恨むことはなく、自分のプロとしての自覚が足りなかっただけだと言っておられました。戻れるならあの当時に戻って、自分に「いつまでもアマチュア気分ではなく、プロとしての身体作りをしっかりしろ」と言いたい、とのこと。
我々ファンは試合の結果だけを見て勝った、負けた、今日は調子が良い、あの場面でアレは無いだろう・・・と色々好きなことを勝手に言っていますが、選手一人一人のその試合のその場面に至るまでのプロセスは果てしなく長く、とにかく結果が求められるプロの厳しさが一段と身に染みました
聞き手の長谷川晶一氏の質問や返しも上手く、あっという間の一時間のトークショーが終了。現役時代の闘志みなぎる姿の反面、関西人であるが故の軽快なトークの面白さがあり、また新たな伊藤氏の魅力を感じました
残念ながら当日は先着に間に合わずサイン本をゲットできませんでしたが、どうも近くの本屋に時々出没されるそうなので、出くわしたら握手してもらおうと画策中です。昨日からオープン戦が始まり、まずは戦力の現状と課題を確認していく段階4月からの開幕が楽しみです