KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日米の政局混乱が重石に

★☆★☆ 締め切り迫る!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で13回目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :3月21日(水・祝) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/504658/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日反落。前日のNYは消費者物価指数が予想通りだったものの、国務長官電撃解任、また後任人事に対する失望感から軟調。高値更新波動が続くNASDAQも一服となりました。


それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。ただ寄り前に発表された機械受注が予想を大きく上回ったこともあり、為替が円安方向に振れるに合わせて下げ幅を縮小。ただペンシルベニア州の下院補欠選挙の結果で民主党の優勢が次第に強まってくると一段安の流れに。

後場は一時300円以上の下げ幅となり前場安値を下回る展開に。ただ下値では日銀ETF買いと見られる忖度が入って、足元では下げ幅を少し縮めています。売買代金は13時半現在で1.3兆円台と低め。


投資判断は「売り」。引き続き釈然としない株式相場が続いていますが、私が密かに気にしているのはドイツ銀行の株価。実は足元15年以来の株価水準になっています。

聞いた話によると、クレディ・スイスの強制償還されたVIXインバース型ETNを結構持っていたという説もあり、現在は「株価が高すぎたことの調整」による下落かも知れませんが、下落が金融システムを傷つけて「金融危機による下落」という最悪の流れになっていかないとも限りません。

これら商品強制償還によるダメージが世界の金融機関を傷つけ、世界の株式に対する売りに繋がり、その大きさは10兆円とも22兆円とも言われております。野村やクレディ・スイスなどが組成したこれら上場証券の他にも、同様な性質を持つ未上場の私募証券が多くあり、これらの規模が上場証券を上回るという説も。

そのうちどの程度日本株に影響してくるかは謎ですがとにかく大きな数字ですし、そもそもこの試算に幅があることから考えても、実際の影響度合いを投資家が推し量ることが難しいという複雑さを生み出しています。これはサブプライムローンにも通じるものがあります。
http://www.quick.co.jp/6/article/13825

リーマンショックの際も、最初の下落は「パリバショック」と言われる、サブプライムローンによる金融機関への直接的なダメージが発端でした。パリバショックが起きた07年8月、日経平均は一週間で16948円→15262円まで急落、為替もドル円が118.50円→111.50円まで一気に円高に振れ、何やらきな臭い動きを見せました。

その後一旦高値に戻りかけて「なんだ、サブプライムローンも大したことなかったか」と皆が気を緩めました。当時WBSで蝶ネクタイをしたコメンテーターも「大した問題ではない」と言っていたのを鮮明に覚えています。ところが、その後ベアースターンズ→リーマンブラザーズへと時間差で危機の連鎖を呼び、アメリカ政府の対応のまずさもあって暴落になりました。
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/world/wor035.html

パリティショック」と「パリバショック」は名前が似ているだけではなく、高値圏で起きた波乱という点で、最初の雪だるまの転げ落ちかも知れません。ただ、当時と同じように這いつくばってもう一度登ろうとして、非情にも頂上から足で顔を踏みつけられて崖から落ちていく・・・というのが、足元に来たる暴落だろうと思います。

正直、ドイツ銀行一行だけなら、ドイツ銀行だけを何とかすれば救えます。ただ、例えば今後も度々行われる債券入札が不調→FOMCも利上げ、などとなって債券価格が急落すると、世界中の金融機関で米国債保有していないところはまずありませんから、それが世界の金融ショックに繋がる可能性は十分あります。

まあ、元々15年12月に最初の利上げが行われた時だって、その辺りが気にされたものの、その後もなんだかんだで株価はこうして上がってきていますから脅かしすぎかも知れません。ただ足元ではテーパリングが始まっていて、ゴルディロックス(適温)相場が終わりに向いている中では、パウエル新議長が対応一つ間違えると、取り返しの付かないことになりかねません。

それにしても日経平均EPSは着実に上がって1600円超え。しかし今では誰も「割安だから上がっていく」と言わなくなってしまいました。 つい一ヶ月前までは、強気派が口を揃えて言っていたはずですけれど。

日本株のEPSは増えたものの、例えばトヨタ(7203)、ホンダ(7267)、日産(7201)の3社で8500億円弱の利益がアメリカ減税による税効果会計の影響で嵩上げされており、日本株全体では1.6兆円にものぼるとも言われています。だから株は割安なんだ、と言われても、じゃあ来期になったらどうなるの?1.6兆円分地力で儲けないと減益?ということになってきます。

いくら今のPERが割安だ、日本の金融緩和は継続される、などといっても、世界の株が崩れてしまうと無力です。そもそも世界のあらゆる金融商品がリンクしていることを意識して生み出されたのが、今回話題になっているパリティファンドです。今考えてみると、仮想通貨すら組み込まれていたのかも知れませんね。

これまでのようなゆっくりジワジワ上がる相場は非常にファンドマネージャーにとって都合が良かったのでしょう。ところが一転、今みたいに突然ボラティリティが上がってくると、やはりファンドマネージャーは動き辛くなってくると思います。対して我々個人投資家はその点思い切ったタイミングで素早く売却できるので有利ではあります。


新興市場は「やや売り」。本日は高安マチマチ。ただマザーズは昨日急伸した反動が出ているだけの感じで、全般的にしっかりしていると言えます。東証1部が日米の政局不安感を背景に手出しが難しいところで、為替の影響を受け辛く短期幅を狙いやすい新興市場個人投資家の資金が回ってきている感じです。

ただ個人的には中型株までが揃って2月安値を割り込んで来ましたから、順番的に下げ遅れ感の強い小型株が売られるタイミングは近いと思っています。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は反落。アメリカではNASDAQがしっかりで、同社の投資先であるNVIDIAなども高値更新波動が続く中、どうもイマイチな動きになっています。

アメリカ長期金利の上昇も一服してきたので、もう少し強含んでも良さそうですが、本日は同じく指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)と共に売られる動き。この辺り指数に絡んだ大人の事情が上値を重くしているものと見られます。


同じく売りポートフォリオ住友不動産(8830)も反落。やはりアメリカ長期金利上昇一服を背景に、昨晩のアメリカ株市場では不動産株がしっかりしていましたが、本日は全体相場の売りに押される格好。業種別では下げ幅の低い方ではありますが、同社も売られる展開になっています。基本的にはアメリカ長期金利の上昇トレンドに変わりはありませんから、引き続き弱気目線で。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。