KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

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8月は閑散相場が続きそうですが、例年個人投資家が休みのうちに手がけることから、個人投資家好みの株が動きやすい月です。
今年は特に輪番休業などで平日が休みの個人投資家が増え、FXにもレバレッジ規制が入り、株式市場には個人投資家が入りやすい時期になりそうです。
債務問題決着も目前の今ならその流れに乗ることができます。

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今日は7月の成績発表です。7月は途中までしっかりしていたものの、月末にかけてアメリカ債務問題が山場を迎えるところで値を下げてきました。そんな中でポートフォリオ銘柄の推移はどうなったでしょうか。


買い銘柄
ソフトクリエイト(3371) 
1171円→1165円(19営業日保有 下落率0.5%)
今月もほとんど横ばいで目立った動きなし。1200円からの上値は売出によるしこりが残っているので、一層需給は重い印象。月曜には第一四半期決算が控えていますが、同社は第一四半期の進捗率が低い銘柄ですから、例年ほとんど売り要因にしかなりません。ただ同時に何らかのポジティブなアクション(自社株買いなど)が出る可能性もあり、一応注目しておきたいところです。

ソネットエンタテインメント(3789)
336000円→376000円(19営業日保有 上昇率11.9%)
子会社エムスリー(2413)の好決算、株式分割などを背景に連れ高の展開に。軽やかに年初来高値を更新して、需給は極めて良好。今回の一番の稼ぎ頭となりました。

一方同社の決算も木曜に発表され、予想通りの好決算。本業の伸びも着実にありますが、何と言ってもエムスリーの寄与度が大きく大幅な増益に。ただ中間期に対する営業利益の進捗率が54%とまあまあで、既に株価も年初来高値を更新するほどの高値圏を維持していたことなどもあり、あまり材料視されませんでした。

さて毎回恒例の同社持ち株で評価した1株辺りの価値は67.5万円。エムスリーの上昇で一段と乖離が拡がった格好に。まだまだ上が見込めます。

みずほFG(8411)
133円→127円(19営業日保有 下落率4.5%)
欧米の債務問題がくすぶり続ける中で、世界的に銀行株は上値の重い展開に。なお、金曜引け後に出た第一四半期決算は純利益が前期比35.6%減の963億円と大幅な減益に。この辺りは事前報道に概ね沿ったもので、株価には中立材料。

一方三菱UFJ(8306)は5000億円と事前報道を1000億円上回っており、優劣の差がはっきり付いた格好に。同社はシステム障害などありましたが、これはちょっと痛いですね。三菱UFJはモルガンの好調も背景に、一層日本の銀行の中で存在感を強めていきそう。みずほは子会社の再編を急いで、もっと効率的な経営を実現しなければなりません。

ともかくアメリカの債務問題が片づけば、一番買われるのは何と言っても金融株でしょう。そこで需給が改善すれば、いよいよ株式市場は全面高の流れに火がつきそうです。銀行株が上がれば指数もとにかく強くなりますから。債務問題が最悪決着する訳もなく、8月頭は最期の買い場であると見ています。

日本オラクル(4716)
2800円→2802円(5営業日保有 上昇率0.1%)
何とか先月のショック安から戻り高値で売り抜けることができました。なお現在有料メルマガの方では一転売りで対応させてもらっています。しばらくは上場来安値更新の勢いは止まりそうにありません。親会社の株価も下落傾向に。

ロート製薬(4527)
916円→922円(19営業日保有 上昇率0.7%)
着実に戻りは試していますが、動きも遅くイマイチな印象。決算は8月上旬と思われますが、特段材料視されることもなさそうです。こんな相場にも強いディフェンシブ性が、イマイチ知れ渡っていない印象。

イー・ガーディアン(6050)
2797円→3090円(19営業日保有 上昇率10.5%)
直近のIPOブームや好業績報道で株価は急騰。ただ、足下ではその反動で調整色が強くなっています。そして出た決算は事前報道に沿った形で、上方修正も無し。ちょっと月曜は売り先行のスタートを覚悟しなければいけないようです。配当を決定したのはプラス材料ですが、5円ではちょっと。

GCAサヴィアンG(2174)
118000円→113800円(19営業日保有 下落率3.6%)
M&Aの環境がすこぶる良いだけに当ブログでも強くプッシュしていましたが、出てきた決算は大型案件が震災の影響で7月売上に回ってしまったことから、中間期の数字は四季報予想などを下回る内容。会社側はしきりに「7月に7億円分の売上がズレこんだ」「東証1部上場も視野に」と言っていましたが、ちょっと虚しさを感じる数字でした。

金曜はそれを受けて朝方売り気配でスタートしましたが、その後下値では買い戻しが少し入ってきました。個人的には震災の影響で下ブレは仕方ないと思いますが、ちょっと期待値を高く持ちすぎてしまいました。ただ、足下の実績一覧は7月に入ってから連日着実に案件が増えてきており、下期の好業績はやはり期待していいと思います。

テクニカル的には3/16、6/16安値を結ぶ下値抵抗線できちんと下げ止まった格好にはなっており、無論来週月曜の動きが気になるところではありますが、事前に十分警戒感が出て下げていたこともあって、下値余地は限定的と捉えます。

また、唯一の相方とも言える日本M&Aセンター(2127)は金曜に第一四半期決算を発表。こちらは中間期に対する進捗率が55%と過半を超え、震災直後の大変な時期に好調な滑り出しを見せました。こちらが上がってくれれば、連れ高で下落トレンド脱出、という流れも十分期待しています。何故なら昨年の今頃からの動きがそうでしたから。二つのチャートを重ね合わせるとよくわかります。

日本トリム(6788)
2170円→2120円(18営業日保有 下落率2.3%)
自社株買いの副作用として商いが減少。その中で出た第一四半期決算は中間決算に対する進捗率が過半を超えまずまずのものでしたが、これで横ばいの動きから上放れるきっかけを逸してしまいました。なので利益の出ているところで利食い。何とか200円幅は取れたので由としましょう。

メイコー(6787)
7/4より 1235円→1179円(18営業日保有 下落率4.5%)
震災の影響から株価に出遅れ感が目立ち、また緩やかなリバウンド基調が続いていたことからエントリー。途中までは順調に回復していましたが、需給が一旦暗転すると今度は緩やかな下落に。

同社の決算は来週水曜になり、やはり震災の影響からあまり芳しくない内容となるでしょう。ただ海外生産にシフトし国外の生産能力が国内の10倍とのことで、生産に与える影響は限定的とも思います。決算通過時は売られるかも知れませんが、次第に見直しの買いが入ってくる展開と見ています。あわよくば決算での反転も。

ジャックス(8584)
7/13より 229円→235円(11営業日保有 上昇率2.6%)
売られ過ぎのその他金融ジャンルからエントリー。足下で同業他社の好業績が目立っている中で同社の変化率はマイルドなものに止まっています。上述のように三菱UFJの決算が中でも一番良かったこともあって、同社の8/5の決算にも期待。また金融株が上がればその他金融株の方が上昇率が大きくなることは、今までの流れからも歴然。債務問題で株価が低くなっている今が天与の買い場だと思います。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.06(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 7/1終値 9868円→9833円(19営業日 下落率0.4%) -0.02(%/営業日) 

TOPIX 7/1終値 853→841(19営業日 下落率1.4%) -0.07(%/営業日)

今月もベンチマークには勝利でしたが、上昇率は小幅に止まりました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数368.6ポイント
となりました。これは先月の数字を上回り、過去最高値更新!もう少しで丸6年になりますが、4倍化はちょっと厳しいですかね。なるべく近づけるように頑張ります。


さて、8月以降の相場見通しに関してですが投資判断は「やや買い」に引き上げます。足下の急落は何と言ってもアメリカの債務問題に対する懸念、合意に向けた催促相場です。しかしアメリカ国債をデフォルトさせることなんてあり得ません。

万一デフォルトが生じようものなら、格付け会社が一斉に最上位の格付けを急落させます。最も安全なはずの債権が過去50年以上デフォルトを起こしていない日本国債よりも格付けが上位なんて認められませんから(注:日本国債は戦後すぐに一度デフォルトしました)、一気に4段階近く引き下げられることになるでしょう。

元々格付け会社の格付けなんて誰も信用していませんが、建前上はそれによって利率が定められるので、影響力は大きくなります。今後アメリカ国債は一層の金利負担を求められ、益々財政が苦しくなります。それはアメリカという国の死を意味し、当然ながらリーマンショック以上の大恐慌が引き起こされます。なのでデフォルトなんて起こすはずがありません。アメリカの議員が皆空売りしているなら話は別ですけれど。

それに歩調を合わせる形で円高が止まりません。遂に震災後の高値を超えて76円台に入ってきました。丁度一ヶ月前の6月成績発表時にも「例年7月10日辺りまでで一旦安値水準がピークをつけて、その後横ばいかジリ高に。そして8月に入ると一層円高が進行しやすくなりますから、やや警戒しておくべき」としましたが、ピッタリその通りになりました。お手元のチャートなどでご確認ください。

そして相変わらずFXなどで個人投資家が安易に逆バリを行っているように見受けられ、ドル買いポジションが高まっていますから、一層損切りによる円高圧力は高まっていると言えます。ただ、今回の債務問題が片付けば、反動安は当然考えられるので、そろそろ円高は底を打つはずです。今年は上述の「8月に入るると一層円高が進行しやすい」という件は、当てはまらないのではないかと思っています。

そのようなわけで、債務問題の決着を前提にして買い場と見ています。しかし8/2に解決するかどうかと言えば、私はしないと思います。一応8/2を過ぎてもデフォルトにはならないという話もあるので、延長戦に突入のではないでしょうか。その間は株価は下げ続けると思いますが、長い話ではないでしょう。

ですから、来週火曜辺りからはいつ決着してもおかしくないとみて買いを入れ、また万一に備えて売りヘッジも少し持つ、というのが理想的なポジションでしょう。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。