KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ソネットエンタテインメント(3789)へのTOBでソニー系が一斉高

今週のお題「私のふるさと」
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日経平均は金曜反落。前日のNYは夏休みモードの薄商いの中で高安マチマチ。それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ここまで急上昇し、前日には一時9000円を回復していた達成感や週末要因から売りが先行。

SQ値が8914円に決まると、そこを下値に前場はしっかり。しかし後場には割り込むと下げが加速。結局5日ぶりの反落となりました。商いはまた閑散となり、SQなのに出来高は15億株台、売買代金は1兆円割れと低調でした。


投資判断は「中立」。先日来「上げは火曜辺りまで」と言っていましたが、残念ながら(?)予想は外れて上へ上へと株価は進んできました。金曜は反落と言えども底堅い感じ。最近は商いも膨らんできて、ちょっと勢いが出てきました。

木曜の日銀政策決定会合は予定通り何事も無く。事前に何も無いという予想でしたから、これ自体に関してはマーケットは無反応でした。しかも、緩和姿勢を期待されて新しく加わった民間エコノミスト2人の審議委員も反対せずの全員一致の現状維持でしたから、これはまた見事なまでの「日銀らしさ」でした。

ただ今のところは動きが強いですが、まだ8月下落説を捨てるには尚早のような感じがします。日経平均は前回のブログで示した三角持ち合いを上放れようとしましたが、実は上放れようとしているのは日経平均だけ。TOPIXの方は戻りが鈍く、未だ三角持ち合いの上端にも200日線にも達していません。

日経平均の指数寄与度が高いファーストリテイリング(9983)やソフトバンク(9984)の動きと、TOPIXへの寄与度が高いメガバンクの株価推移を比較してもわかる通り、一部の銘柄が特に強い頑張りを見せて、調子よく上がっているように見えます。

一方、木曜発表の投資主体別売買動向では、外国人がなんと未だ売り越し。しかも現物の方は売り越しの額が一段と拡大し、先物の売り越し額もほぼ前週と同水準のままです。個人は現物買い越しですが、ほとんどトントンに近いレベル。じゃあここまでの上昇は誰が買っているのか、というと、信託銀行がトップで、買い戻しに乗じた年金資金の買いが主流のようです。

別に外国人投資家が売買巧者なんて言うつもはさらさら無いですが、市場シェアの6割〜7割を占めると言われる外国人投資家がこれだけ売っているにもかかわらず強い。為替が円高気味にもかかわらず強い。政策対応が全くなされず、政局が混乱しているに強い・・・。ちょっと不可解な点が多すぎます。

外国人投資家に関しては、欧米系は夏休み、イスラム圏はラマダンということで、それぞれ買いが入ってこない、またその前に売っておこう、というのはわかりますから、私のイメージでは夏の終わり頃から買いが入ってくると見ています。

というような理由で、とりあえず来週くらいまでは従前の「8月安い説」を堅持して、その後勝ち誇るか謝るかにします。逆に言えば、これでも上昇が続くとなると相当に強い相場に発展する可能性もありそうです。何にせよ、決め打ちというのは避けておいて、トレンドが見えてから売り買いのウエイトを決めるのが得策でしょう。

金曜のNYは引き続き夏休みモードで商いは一段と閑散な中、各指数共にプラスに切り返して引けました。ただほとんど値動きが無く、引けにかけてそれぞれ買われただけで、これでどうこう判断するのは難しそうです。

大体、ここまでの海外の上げも「中央銀行による対策期待」という根拠の無い噂レベルのものが理由になっています。それくらい、皆が何故上がっているのかわからない相場なのでしょうが、案外これが振り返ってみると上昇トレンドの入り口になっていたりするもので不気味です。

来週はこれで決算が出揃いましたが、日本の方もお盆ですから、一段と閑散な相場になって積極的な売買は手控えられそうです。そんな中でまたヘッジファンドの45日ルールに照らした期限も近づきますから、やはり上値の重い状況が続くと考えるのが妥当と思います。

ただ何でアレ、私は今の株式市場が圧倒的な割安に放置されている、という考えは根っこにずーっとあります。後述のソネットエンタテインメント(3789)がTOBでソニー(6758)の完全子会社に。これはかなりのサプライズでした。

ソネットレベルの大企業ですら、そしてあれだけ疲弊しているソニーが無理してでも囲い込まないといけないと思えるほどに、今の株式市場は圧倒的な割安に放置されたまま、ということです。

ずっと良い企業が解散価値を下回る水準で放置されっ放し。配当額を積み増しても、投資家は寄って来ない。なので、保有現金の多い事業会社が買い取り、将来の買収リスクに対して先手を打つ、という感じです。

買い手が事業会社しかいない、と言う状態が何て不幸なことかと思う一方で、しかしやっぱり割安な銘柄に関しては、いずれ正当な評価を受けるようになっているということでしょう。買い手がいないとそれに時間がかかるだけの話。ですから、個人投資家も商いが少ないと嘆くばかりではなく、この天与の状態を奇貨とすべきかも知れません。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。DeNA(2432)の好決算を受けて、SNS関連株に強い動きが目立ち、マザーズの主力株などに買いが集まりました。来週はお盆休みで普段株式市場に参加しない個人投資家が入ってくることで、仕手性の高い銘柄や値動きの良い新興市場の一部が買われる動きとなりそうです。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)ストップ高比例配分。上述のように、ソニーのTOBがかかって朝方から買いが殺到。最終的には5000件以上の買いが入っていますが、彼らは今まで一体どこにいたのやら・・・

それにしても、このブログを昔から読んでくださっている方はご存じと思いますが、今取り上げている銘柄の中で最古参の同社に関しては、ずっと「保有株式価値で見る割安感」に着目し、保有し続けていました。それがようやく報われる形に。

同社はエムスリー(2413)やDeNA(2432)などの上場株保有時価総額だけで、計算上一株辺り671000円の価値を有しています。これらの資産価値のみで今回のTOB価格567500円を上回っているわけです。

そこに本業分やアクトビラなどの未公開有望株の価値を算入すれば、軽く70万円は超えますから、既存株主は「おぉ今の株価の1.7倍で買ってもらえるのか、ラッキー」ではなくて、「おいおい、ふざけるなよ」と怒りの声を挙げるべきかも知れません。

時が時ならかつての幻冬舎のMBOに反発してヘッジファンドが価格つり上げを要求したように、横やりを入れてくるところがあるかも知れません。

が、今回のケースはTOBが成立しなければソニー株との株式交換が予定され、今のご時世誰もソニー株で受け取りたいとは思わないですから、今回は大人しく成立するでしょう。一応9/20までTOB期間がありますから、時間とお金の余裕のある人は70万くらいまでダメもとで狙ってみても良いかも知れないですね。

私は当初から目標は75万と見ていますが、一応全株一致予定の水曜で終了とします。これまで配当もたくさん出してくれましたし、長い時間はかかりましたけれど、大きな利益を生んでくれました。やっぱり信じる者は救われますね。


さて、今回はそんなソネットも抜けますし、1銘柄買いポートフォリオ入れしたい銘柄があります。キャノンMJ(8060)です。

やはり親会社がキヤノン(7751)ということで、こちらも親子上場解消に期待します。外国人投資家は特に親子上場を嫌いますから、上述のソネットの件でも親子上場の解消から親会社ソニーが大きく外国人買われ、上昇が強かったと思います。ソネットの配当がグループ外に流出するのを避け利益を全部取り込む、という姿勢が評価されているのでしょう。

確かに、もっと市場が真っ当ならば資金調達に使える親子上場はアリでしょう。しかし今の割安に放置されっ放しの状況で、親子上場のメリットは小さくなっています。

特に先日来注目銘柄の欄でキャノンの自社株買いについて紹介していましたが、キャノンはこれまで数度にわたって自社株買いを行い、足下実施中のものも含めて約1.8億株に達する予定。金額ベースにすれば5000億円近くになります。

その自社株に関して、キャノンは「消却などはせず、M&Aなどに利用する」と言っています。これははっきりした買収対象が現在あるわけではなく、単に「売りには回さないよ」というメッセージに過ぎないと思うのですが、もし本当にM&Aなどに使われるのであれば、同社の完全子会社化という使い方もあるでしょう。

既に株式の過半をキャノンが握っていますから、株式交換による買収は容易に受け入れられると思います。

ところが、実はキャノンは昔キャノンマシナリーやトッキなど色々な子会社が上場していましたが、それらを次々完全子会社化する中、今残っているキャノンMJとキャノン電子(7739)は敢えて残しました。

2年前くらいに記事でキャノン社長のコメントを読んだのですが・・・すいません、詳細は忘れてしまいました。とにかく事業形態上、MJに関しては別に上場していた方が機動力があって有利とか何とか、だから敢えて親子上場を維持する、そんなことを言っていたような記憶があります。

なので、上述のように完全子会社化の思惑で買いポートフォリオには入れますが、それは本当に完全子会社化の可能性が高いと考えているわけではありません。少なくとも投資家がそう思って、同社のPBRの低さなどを材料に買い上げてくれればそれで由。

また、当時と今では経営環境が全然異なりますから、キャノンが方針を転換して、実際にMJの完全子会社化に動かないとも限りません。そうなったらそうなったで、PBRが0.6倍の同社は、随分とプレミアを付けて交換比率が決まるのではないかと思います。

純粋に業績も好調です。先月の中間決算発表時には、通期見通しを大幅上方修正。売上見通しは引き下げたものの、リーマンショック後の最高益となる見込みです。

そんなわけで、月曜の寄り付きで買いポートフォリオ入れ。目標は09年の戻り高値1600円辺りに設定し、やはり長期で気長に待つことにします。


そして今回も文字数制限ギリギリまできたのでこの辺で。それにしてもいつもいつも書き過ぎですね。ちょっとまた色々考え、休日はともかく平日くらいは文字数を減らすキャンペーンをやっていきたいと思います。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。