KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

先物主導で日本株は大幅反発に!

★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中!

専属のアナリストがなんと一ヶ月4,200円~!
ここでしか手に入らない情報があります!
ブログを更新しない日も、有料メルマガで相場観を提示しています。


▼HP「じょうしょうダルマ」からお申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


日経平均は金曜反発。前日のNYはバーナンキ議長による金融緩和出口戦略を織り込んで急落。今年最大の下げ幅となりました。

それを受けた日経平均も朝方は売り先行でスタート。一時12700円までの下落となりました。ただ先んじて下落していた日本株は下値余地も限定的で下げ渋り。次第に値を戻す動きとなりました。

そして後場には気合いでプラス圏に切り返すと、その後は先物売りポジションの買い戻しを誘うように急速に上げ幅を拡大。一ヶ月前までしきりに行われていたファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)といった指数寄与度の高い銘柄が買われるパターンに戻りました。一応TOPIXの方も連れて上昇に転じたものの、その差は広がるばかり。

結局高値引けで13200円回復に。週足は5週ぶりに陽線になりました。値動きが大きかったこともあり売買高は33億株台、売買代金は約2.8兆円と、やや膨らみました。


投資判断は「やや買い」に。まずは長らくお休みをいただきました。2週間以上も休んだのはブログ開始史上初めてかもしれません。

その間に注目のアメリカ雇用統計は無事通過し、FOMCではバーナンキ議長が金融緩和の出口に言及でネガティブサプライズ。アメリカ株はチャートが崩れた格好になっており、下落傾向が続いています。金曜のNYは反発とはなったものの、前日の下落幅に比べると小幅で、基調は引き続き弱い感じ。

1月に退任を控えるバーナンキ議長が今までとは異なってアンフレンドリーなコメントを出したのは確かにサプライズでしたが、至極真っ当なことを言っています。ヘリコプターベンも学者から実務家に転じ、単にお金さえばらまけば日本型のデフレを克服して万事上手くいくわけではない、ということを身にしみて痛感したのでしょう。

なので最後に水道の蛇口はきちんと閉じて、チェックアウトされるようです。これを機に市場は金融相場→景気相場に移行して、正常な姿を取り戻すべきでしょう。今までがぬるま湯過ぎたので、多少の株価下落は甘受すべき痛みと思います。

先般より言及しているように月初から既にその兆候は出ていましたが、アメリカ株もひとまずの天井を打って調整局面入りしていることは確定的と言えるでしょう。

懸念材料としてアメリカの債券が売られていることが挙げられます。足元で利回りは2.5%台に乗せており、直近の高値(=債券価格安値)水準となっています。そして、この流れはアメリカに止まらず、日本や中国にも飛び火しています。アメリカの金融緩和縮小から新興国に流れている資金の回収が始まっている面もありますし、債券型投信の解約に伴う売りも出ている格好です。

それが今一番厳しく感じられるのが中国。中国の短期金利は一時12%を越え、財務リスクに対する投資家の認識が強まっています。先般よりシャドーバンキング(私的融資やノンバンクからの借り入れなど)による中国金融の危うさが燻ってはいたものの、最近は遂に表面化するようになってきました。それを受けて上海総合指数は下落傾向が続いています。

で、日本株投資家にとって一番気になるのは、これら海外の流れが外国人投資家の日本株に対する投資姿勢にどのような影響を及ぼすか。

先週の投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家は現物では買い越してはいるものの、先物は大幅な売り越し。メジャーSQを通じて先物のポジションがロールオーバーされずにだいぶ縮小したという見方ができます。

一方、裁定買い残も2.6兆円台にまで縮小。ボラ向上による先物証拠金の引き上げ→先物取引の減少→裁定買いの解消売り継続、というテクニカル的なここ一ヶ月の需給動向を証明するものとなっています。

また12500円という水準は11月の解散発言前安値8619円→5/23高値15942円の半値押し水準が12280円であること、日銀が4/4に「異次元の金融緩和」を発表した時の株価まで下落し元に戻ってきたことなどから、大体いい感じの節目と言えるところです。また参院選が迫ってくるにつれ、自民党からまた耳心地の良い話が出てくる可能性もあります。

本当に全てが最悪シナリオで進めば日経平均1万円を目指す、という言い方になってくるかも知れませんが、少なくとも現段階ではそこまで考える必要は無いでしょう。

一方、だからと言って上値をドンドン取りに行くわけも無さそうです。たんまりと日本株を仕込んで「しまった」外国人投資家の売り、上値で仕込んで「しまった」投資家のやれやれ売りが上値を抑えることで、もみ合いや三角持合形成による推移シナリオが、とりあえず目先一ヶ月の参院選までのメインシナリオと思います。

今の買い手は実は個人投資家が主体と言えそうです。個人投資家といってもボーナスなどが出て、これから投資を始めてみようと考える新規の初心者投資家さん。足元ではそれらのマネー需要を見越して日本株投信の設定が相次いでおり、投信という媒体を通じて需給の下支え要因になりそうです。

正直、投信で大抵の投資初心者さんが失敗するのでしょう。私のところに相談があるのも、ほとんどが「投信をどうしよう」という相談。もっとも下がったから相談に来るのでしょうが、大抵のケースは「自分でわからないなら売ってしまった方が良い」とアドバイスします。

別に投信という仕組みや販売形態だけが悪いわけではないとも思います。確かに日本の投信は運用手数料が高いですし、売り手の側も大した知識が無いクセに、会社の意向に従ってマニュアル通りに画一的な投信を薦めてきます。

しかし最初からずっと下がり続ける投信は意外に少ないものです。と言うのも、新規設定の投信は売り込みをかけていますから最初はドンドン資金が集まってきて、ポートフォリオを厚くする→保有株が上がる→基準価格が上がる、という感じで、最初のうちは上がるのです。その時上がりそうなテーマを持ってきますし。

ところが投信は短期売買を目的にしませんから、そのうち段々と無理がたたってきて下がります。そうして解約が増えてくると逆回転が生じ、ポートフォリオを薄くする→保有株が下がる→基準価額が下がる、となるのです。

で、ここで投信の中身がわかっていて、自分で判断ができる人はさっと逃げられるのですが、初心者は売り時がわかりません。買われる時は薦められるけれど、売り時は教えてくれない。販売側にしてみれば、損切りを薦める=負けを認める→客に怒られる、ですから、大抵の場合「今売ったら損だ」と言わざるを得ません。

かくして投資初心者のポートフォリオには次々と投信の塩漬けが生み出されるのですが、さて来年から始まる投資の新優遇制度「NISA」とやらは、その塩漬けの漬け床にならないかどうか。それが個人的には心配です。


話が逸れましたが、為替に関しては金融緩和終了によるドル高傾向から、やや円安気味に推移する力になりそうです。ただ基本ドル円は100円前後の居心地が良いため、大きな円安水準は期待し辛いと思います。

なのでこれらを総合して考えると、参院選まで目先一ヶ月程度の下値は12500円辺りがせいぜいだと思っています。日本株は先んじて下落した分、アメリカが緩やかに下落する程度なら、戻りの方が期待できる段階と思います。戻りの目安としては直近高安の半値戻し水準である14000円辺りでしょうか。

ただ中国やまた少しずつ不安感が強まっているギリシャなど、そういうところから思わぬ火の手が上がってアメリカが暴落する場面があれば、さすがに日本株も引きずられることになるでしょう。なので「下値余地も限られるため買っていきたいけれど、外部要因が足を引っ張る可能性がある」ことから投資判断を「やや買い」にしています。


新興市場も「やや買い」。足元では特に個別のバイオ株で材料が出るものが目立っていますが、以前のようにバイオなら何でもかんでも全部買われる、という地合ではありません。値上がり率、値下がり率共にバイオ株が並んでおり、選別の必要性が一段と重要になっています。

そして来週は注目のリプロセル(4978)IPOで登場。iPS関連ど真ん中銘柄として注目度は高く、一気にJASDAQの時価総額上位に名前が出てきそうな感じでもあります。当選した方はかなりラッキーでしょうね。

そんなわけで来週はリプロセル周辺銘柄がざわつきそうです。ただ周辺銘柄は既に何度と無く物色されていますから、上値余地よりは下値余地の方が大きそう。手を出す際には十分と気を付けないといけないでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
また更新をさぼっている間にポートフォリオ銘柄を増やせずにいるので、今回は一銘柄買いポートフォリオに加えます。京セラ(6971)です。

言わずと知れた京都の老舗セラミックメーカーですが、正直株式市場では時価総額の大きさの割には影の薄い株かも知れません。売買単価が高い上に値動きが小さく、ちょっと個人投資家には面白味が無いような銘柄です。ちなみに個人的には2000年に株を始めた時に、人生で2番目に買った銘柄として記憶に残っています。

それはともかく、最近は株価水準も上がってきたせいで、結構値動きに妙味が出てきました。特に気になるのは日経平均の寄与率の高さ。これまでは大抵ファーストリテイリングファナック、ソフトバンクくらいが寄与度の高い銘柄としてはやされてきましたが、どうも最近は同社がそれ以上に寄与している日が多い様子。

ファーストリテイリングは今までの無理がたたって下落トレンドですし、ファナックは中国リスクが高くなってやはり手がけ辛い。ソフトバンクはスプリント買収が迫ってきており、変動率が高まっている・・・となると、今までのように先物を上げるための銘柄として扱い辛くなってきている様子。であれば第四の男として京セラ・・・という流れが出来ているような印象を受けます。

実際に業績も今期V字回復見通しで、特に新四季報でも「太陽電池モジュール」「LTE対応のスマホ向け電子デバイス」といった今伸びているジャンルに強みがあり時流に乗っています。先般も全農から太陽光発電システムを受注。底力を感じさせます。

テクニカル的には75日線に支持される形で、5/23の大陰線による需給暗転を乗り越えた感じ。MACDパラボリックも好転してきて、上昇トレンド回帰の流れになっています。週足でもリバを試すところに。

目標は先般の高値越えは十分有り得ると見て12000円に。月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・そんなわけでまた文字数の関係上ここまで。



有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html



※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。