KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

11月の成績発表

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり4,200円~。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

また随分とブログをサボっていましたが、無事旅から戻ってきました。そして本日は遅れていた11月の成績発表です。11月は初旬こそ株価の底割れ懸念が台頭したものの、後半一気に怒濤の巻き返しを見せ、5月高値に急接近してきました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。
(※なお、評価は全て11月の終値で行っております)


買い銘柄

みずほFG(8411)
205円→215円(19営業日保有 上昇率4.9%)

地合の戻りに合わせて株価も戻り、9月急落時の水準まで戻してきました。ただ決算を受けて高値を更新した三井住友FG(8316)に比べると戻りは限定的。メガバンクの中では一番弱い感じになっています。

日経平均TOPIXもチャート的に三角持ち合いを上放れた格好にはなっているものの、TOPIXに影響力の強い同社は未だ200円~225円のボックス圏から抜け出せないところ。足元では再度下限に向かう動きとなっています。日本株の命運も同社の動きが握っていると言えるかも知れません。

とにかく信用買い算の多い同社ですから、上放れには過剰流動性相場が戻ってくることが最低条件です。3位株主から名前を消してしまったチャイナマネー「OD05オムニバス」の代わりに外国人買いが入ってくるような、反社会勢力と関わりを断ち切った清廉な会社に戻ったことを時間をかけてアピールしていくしかないですね。


三井海洋開発(6269)
2893円→3005円(19営業日保有 上昇率3.9%)

第三四半期決算時点で営業利益が通期見通しを超過し、非常に良好な内容。しかし旬を去った後の株価はほとんど無反応で、地合にもそれ程乗れていない感じです。先日もメタンハイドレートが国内近海で多箇所発見の報道がありましたが、ほとんど無反応。今年前半のしこりもだいぶほぐれてきたと思うので、そろそろ火が付いても良いと思うのですが。


岡三証券G(8609)
816円→970円(19営業日保有 上昇率18.9%)

地合の悪化で煮え湯を飲まされた証券株も怒りの復活。ただ1000円を前に足踏みの格好となっています。やはり日本株の動き次第ではありますが、イメージとしては今月央安→年末高ですから、後半の巻き返しに期待しましょう。


テーオーシー(8841)
778円→800円(19営業日保有 上昇率2.8%)

再度不動産株から相場が始まると期待していたのですが、11月の不動産株はそれ程でもありませんでした。同社は9~11月の高値を結ぶ上値抵抗線に上値を抑えられ続けており、中間決算でもそれを突破するきっかけにならず。ちょっと苦しいですね。現在では再度下げ波動になっていますから、800円の戻りを待って損切りとします。


東京瓦斯(9531)
519円→510円(19営業日保有 下落率1.7%)

ディフェンシブ系の銘柄を一つポートフォリオに入れてリスク分散と考えましたが、むしろ下落が続いており全然分散になってないですね。今月唯一の下落銘柄。まあLNGに絡んだエネルギー政策は国策ですから、これは長い目で見ていただければと思います。


日本碍子(5333)
11/11より 1685円→1875円(14営業日保有 上昇率11.3%)

中国の大気汚染問題でエントリー。それからスルスルと上がってきました。ただ足元ではその反動も出て急反落の流れに。上昇トレンドは崩れておらず、需給面でも良好な状態が続いていますから、10月の上昇開始から高値までの1/3押しの水準で25日線も位置する1770円辺りでの下げ止まりに期待です。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.36(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 11/1終値 14201円→15661円(19営業日 上昇率10.3%) 0.52(%/営業日) 
TOPIX  11/1終値 1183  →1258 (19営業日 上昇率6.3%)  0.32(%/営業日)

今月はTOPIXは上回ったものの、日経平均には敗北。下旬の上昇はソフトバンク(9984)を中心とした裁定買い残の積み上がりが主体だったので、それ以外の銘柄がほとんど上がっていませんでしたから、それに沿った形となりました。

本当はそれでも日経平均を上回るパフォーマンスをあげたいところですが・・・またブログさぼりが響きました。11月の更新は実に4回だけですから。12月はもっと頑張って更新して、積極的にポートフォリオをいじっていきたいです。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数543.2ポイント
ラストスパートで600ポイント乗せなるか。


さて、12月の相場展望ですが、投資判断はひとまず「中立」とします。ようやく出遅れ感を解消しつつある東京市場ですが、上値はやはり15700円というところが意識されました。

前回のおさらいですが、そこには96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値、それらを結んで今に続く超長期の上値抵抗線が位置します。今年の5月に丁度そこで跳ね返されて、今度は再トライとなりました。

そして、今月初旬には一気に上抜きかかりましたが、結局押し戻されて現在に至ります。やはりこれだけの歴史的な抵抗線ですから、今みたいに何も材料無く出来高もそれ程でない段階で、しれしれっと上抜くことはできません。ましてや5月よりも将来に対する期待感は膨らんでいないと言えます。今内閣は経済の話よりも特定機密保護法案に付きっきりですから。

となると、今回も上抜けはできないのでしょうか。とりあえず、一旦は下を見る展開になると思います。ただ下を見ると言っても限定的で、15000円を少し割って15日に開けた窓を埋めるか、悪くてもかつての三角持ち合いの上値抵抗線の延長線上である14800円辺りまでと見ています。

話が前後しますが、何故足元の急落が起きているかといえば5月以来再度4兆円に積み上がった裁定買い残の巻き戻しです。足元の売買代金が3兆円でも4兆円でもあれば、裁定買い残が多少積み上がろうと問題ないのですが、現在のような、まして感謝祭を過ぎて外国人投資家がお休みモードに入ってきて商いが薄くなる時期に、一段上を目指すエネルギーはありません。

加えて為替市場では月初にドル買い・円売りのポジションが12.3万枚と6年ぶりの高水準となったことで、その反動が出ました。つまり、株・為替共に需給面では「過剰な先食い」が起きていたわけです。そもそも株高も先物主導・指数寄与度の高いソフトバンク買い上げが主体の中身の薄いものなので、崩れた時も早いです。

それに加えて来年からの証券税率引き上げによる個人投資家の売りも(実際出るかどうかは別として)出てくると言われていますから、上値の重さを呼びます。12月に入ってからの目立った買い主体は、新規参入の個人投資家の冬ボーナスを狙った投信ですが、それだけではちょっとこれらの売りを吸収しきれません。そんなわけで12月初旬の下落は起こりました。

ただ、私はそんな中で一つ「おや?」という動きが気になります。それは東証の空売り比率が30%を連日で越えたこと。特に4日は32.4%と1年3ヶ月ぶりの高水準になっています。日経新聞でもさりげなく取り上げられるほどの珍しさです。

丁度先月から空売り規制の緩和がなされ、空売りが入りやすくなりました。そして売られ過ぎの目安とされる30%を早速越えたところで11月の上昇相場が演出されたのは以前指摘した通りです。空売り比率の上昇はそれだけ破壊力を持っており、決して無視するべきではありません。

昨日・今日と30%を越えてきたのは、私と同じように「明らかに今が高値の限界だろう」と考えた人が空売りを仕掛けたという事実でもあります。空売りが昨日・今日の下落を作り出したとも言えます。

ただ逆に言えば、現物の売りがあまり出ていないと言えますし、空売りは当然買い戻しを要しますから、将来の買い要因になります。しかも空売りは買いポジションと違って「損失無限大」の可能性を秘めていますから、一般的に買い戻しは早く出ます。ですから、指数的にはここ両日派手に下げていますが、戻りも早いものと見られます。

日程的には明日のアメリカ雇用統計があり、来週にはメジャーSQを控えていますから、これらのポイントを通過するまでは、下手に売り買いどちらか一方に傾けたポジションを作れません。

しかし、これらを過ぎて年末モードになり本当の閑散モードがやってきた時、いよいよ年末の掉尾の一振に向かって株価は上がっていくものと予想されます。元々例年12月は月初高→月央安→年末高の流れになりやすいクセがありますから、今年もその流れに沿った形になると思われます。

そんなわけで、現在の投資判断は「中立」にしておきますが、株価の変化点はメジャーSQである来週末にあると見ています。そこで再度需給の好転が確認できれば、いよいよ歴史的な上値突破も夢では無いかもしれません。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。