KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均大幅続伸で5/23以来の高値に!

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日経平均は金曜大幅続伸。前日のNYがイエレンさんの公聴会での発言を好感して続伸し、また最高値を更新してきました。為替はドル円が100円を明確に突破する流れに。

それを受けた日経平均は朝方から大きく買われ、あっさりと15000円台に乗せてのスタートとなりました。一時15000円を割り込む場面があったものの、切り返して再度高値追いの流れに。

節目を抜けたところで売り方の買い戻しを誘う仕掛け的な買いが先物に入ると、指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)やソフトバンク(9984)といったところが積極的に買われる展開になりました。一方のTOPIXメガバンク中心に買われ、それに追随する形。

週末であることが売り方の買い戻しを急がせ、引けにかけても全く弱る気配が無く。一時15200円を付ける場面がありました。結果、ほぼ高値圏を維持し、終値でもあの5/23の急落以来の水準に。出来高は32億株強、売買代金は2.8兆円と約4ヶ月ぶりの水準にまで膨らみました。


投資判断は「強気の買い」。また株価が上がってきて忙しくなってきたので、ブログの更新は間が開いてしまいましたが、前回「先週末の雇用統計の結果を受けて、もっと逃げ遅れた売り方が絶望するくらい(300円高くらい)上昇すると見ていた」としたように、無事(?)売り方が絶望する展開になってきました。

まずイエレンさんの姿勢が予定通り緩和維持(ハト派)だったこと、そしてヘッジファンドの45日ルールの期限が過ぎたこと、前回書いた二つの気がかりを無難に通過できたことで、これで全く売るべき材料が無くなったと言えます。

更に木曜の昼には麻生財務省が「為替介入という政策手段を有しておくことが大事」と発言し、為替に加速を付けてくれました。

それにしても持つべきものは良い相場観を持つ財務相です。麻生さんは社長経験もあるだけに、株式市場の要諦をしっかり理解しています。さすが「我らが太郎」。いつも株式市場フレンドリーな対応をしてくれますし、本日は実に良いタイミングでカードを切ってくれました(まあぶっちゃけ偶然かも知れませんが、臭いは感じたのかも知れません)。その辺りが甘利さんにもっと見習ってもらいたいところです。

とにかく、これでチャートの上に風穴が開きました。5月の急落以来続いてきた三角持ち合いの上値ブレイクは、今後の株高を約束してくれものと思われます。

やはり今回も「空売り比率30%」が効きました。何はともあれ、9月のオリンピック決定以後ずっと「買い、買い」と言い続けてきたことが、ようやく結実した感じがありホッと一安心です。

油断はすべきではないですが、15000円を抜けると次は15700円までは問題ないと思っています。15700円の根拠はというと、96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値、それらを結んで今に続く超長期の上値抵抗線の存在です。今年の5月に丁度そこで跳ね返されて、今度は再トライの形です。

正直、現段階では15700円を抜けるかどうかはちょっとわかりません。これだけ長く続いてきた上値抵抗線ですから、上抜くには相当のエネルギーが必要ですし、抜いたら逆にものすごい超強気相場になると見ています。場合によっては今年の「アベノミクス相場」以上の盛り上がりになる可能性すらあります。

ただそのボーナストラックへの切符は、それなりに手に届く可能性があると思います。それは世界的な金融緩和、中でも日本の異次元の金融緩和及びインフレ目標があるからです。デフレが終わる、たったそれだけで日本株はとてつもない爆発力を持つはずです。復興需要や東京オリンピックなど色々な支援材料はありますが、本質的にはただ一つ、デフレから抜け出せるかどうかです。

もし本当にそれが叶うなら、日経平均は4万円に行ったっておかしくはない。これはあくまで「おかしくはない」と言っているだけで「行く」と言っているわけではないのですが、少なくとも外国人投資家などはそう思って日本株を買っているのだと思います。

「デフレ」と「放射能」を耳にするのは日本人は慣れっこになってしまっているのですが、外国人にとってはそれぞれ悪魔の次に忌避する存在だと映っているのかも知れません(ちなみにドバイに行った時丁度汚染水漏れがあったこともありますが、日本の記事は連日全部フクシマでした。アベノミクスなんて一言も書いてありません)。

アメリカは日本流のデフレを嫌い、ヘリコプターベンと言われるバーナンキ議長はその持論の通りQE123を繰り出してとにかく資金を流し続けました。バケツに穴が開いていようと、とにかく入れる水量を増やし続けました。その結果、こぼれた水が株式市場に流れ込んで、アメリカは過去最高の株高を更新し続けています。

そのことを一番わかっているのが外国人ですから、丁度一年前に安倍自民党総裁が「インフレ目標を設定して大胆な金融緩和を行う」と言ったところで外国人買いを呼んだのです。それを知らない日本人がちょっと戻ったところで喜んで株を売り続ける。特に株について不勉強な個人は売り続けました。投資主体別売買動向が示す通り、それは一年経っても変わっていません。

そして金曜のNYも無事高値を更新し、シカゴ225先物は15300円台に乗せています。為替もドル・ユーロ共に円安水準をキープしており、引き続き売り方を絶望の淵に誘う下地が出来ている格好です。特に15000円、ドル円100円という節目にはストップロス注文が入りやすい数字ですから、元々抜けてきた際には加速が付くようになっていました。

為替に大きく影響する欧米のイベントがひとしきり通過し、一応来週木曜の日銀金融政策決定会合が日本の番ということになります。市場は一段の緩和が出るのではないかとの「おねだり」を始めており、その具現化として現在円安圧力に弾みが付いていることも考えられます。

冷静に考えると「今日本に追加緩和が必要なのか?」と思いますが、足元で欧米が通貨安政策をまた採ってきたことを考えると「ひょっとして・・・」という気持ちが起こるのも事実です。実際に緩和されるかどうかは別として、木曜までの4日間で皆がそのように投資行動を起こせば、為替は一段と円安に進みやすい地合にあると言えます。

その木曜で円安に一段と加速が付くかどうかは判断の分かれるところですが、前回も示したように日本には他国に負けない負債、すなわち国債があります。よって、日銀がそれを引き受けて緩和する余地は大いにあるので、根っこには円が売られやすいという下地があり、どっちにしろ円安基調が続くのだと思います。

じゃあ肝心の今何を買うべきかというところですが、やはり為替の恩恵を受ける外需とか、世界的な金融緩和を期待した不動産、そして証券、加えて足元で人気が出てきた銀行(特にメガバンク)でしょう。木金と出来高が30億株を越えてきて、いよいよ過剰流動性相場の再開、つまりは外国人の日本株買いの再開が見られます。

丁度衆院解散から1年を経て上昇相場開始第二幕というのは話が出来過ぎですが、投資は人間が行っている以上「何らかの運命的な錯覚」も投資行動に影響してくるのは間違い有りません。この辺りは私の好きな行動経済学などで説明が付く話なのだと思います。


新興市場は「やや買い」。金曜は両指数共にしっかり。ただ、東証1部の主力株に資金が集まる地合になっていることから、1部の銘柄に比べると勢いが弱い印象です。

ただ前回指摘したような例えばJトラスト(8508)とかガンホー(3765)のような個人投資家大好き銘柄も、地合の好転を受けて下げ止まりの兆しが出ています。ちなみにガンホーは本社を買収したスーパーセルのあるフィンランドに移転するという話が出ましたが、とりあえず今のところ会社側が否定しています。

そんなわけで、新興市場にも再度上値追いの機運が出始めています。また来週からIPOが続々始まるので、東証1部が急騰して一休みする段階において、その資金が一気に入り込んでくる期待があります。というより、大体いつも順番的にそのパターンです。

前回も書きましたが例年JASDAQ市場は11月~12月が底値で、その後半年上昇していくというパターンがありますから(11月末から半年投資した場合のリターンが1986年以降の平均で14.8%)、基本は新興市場も今の内に仕込んでおいた方が良いと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。メガバンク3社の決算が出て、中でも三井住友FG(8316)が収益性に優れたことで(早々に国債から手を引いて、株や投信などで儲けた)、5000円を回復し一人年初来高値を更新。次いで三菱UFJFG(8306)が戻り、みずほは一番出遅れた形になっています。

誤解を恐れずにぶっちゃけ論で言えば、みずほは暴力団融資問題が一番最初に発覚したので、一番イメージが悪くなっています。その結果株価も当初の下げ分が他の2社に比べて需給を悪くしており、戻りも鈍いです。

以前指摘したようにやはりアコム(8572)にも同様の問題が発覚したのですが、三菱UFJなどはほとんどダメージを受けていません。現実的に暴力団絡みの話を全て排除するのは物理的に不可能なのではないかという気もしますが。食品偽装問題で社長が辞任したのは阪急阪神ホテルズくらいで、あとは程度の差もありますけれどどさくさ紛れで特に目立っていないのと同じです。

で、株価は今丁度その急落時に開けた窓の部分に入り込んでいます。ですから、足元の外国人買いの継続によってひとまず225円くらいまでの戻りは早いものと思われます。そこを越えて年初来高値233円を超えられるかどうかというところですが、個人的には三井住友が越えてきたのなら十分越えられると見ています。

私は年前半の上昇相場の中においても「銀行株が復活すれば、日本株の上昇はより本格的に勢いのあるものになる」と繰り返していましたが、結局未遂に終わった感じでした。そして今、再びその芽が出始めています。メガバンクが揃って高値を更新してくるような事態になれば、ようやくアベノミクスも国内外で本格的に認められてきた、と言えるのではないでしょうか。


・・・で、今日も文字数制限の関係上この辺で。


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そして、ようやく相場が思い通りに動いてくれたので、すっかり油断して来週はまたちょっとぶらり一人旅癖を出したく思います。なので、更新までまた間が開くと思いますが、忘れないでやってください


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。