KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計の悪さを前向きに捉えていけるか

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり4,200円~。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜反発。前日のNYはECBの金利据置を受けて今年最大の反発(ただし1%強)。それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。ユーロ相場の落ち着きやドル円が102円台を回復したこともあって買い安心感が広がりました。

後場は雇用統計や日曜の都知事選などを控え、様子見の売りが出る・・・かと思いきや、そのまましっかりした動きに。これまでの下落から買い戻しの動きが続きました。全業種値上がりの全面高に。ただ売買高は27億株弱、売買代金は2.3兆円台と、ここ最近では落ち着きを見せました。


投資判断は「やや売り」。注目の雇用統計は非農業部門雇用者数が11.3万人の増加と、市場予想の18.5万人増よりも低くネガティブな結果に。出た瞬間の先物は乱高下しましたが、結局また寒波の影響という都合良い解釈からNYは続伸。まあ内容がどうであれ、都合良く捉えるようになったという投資家心理の変化は良いのかも知れません。

それにしてもADPも雇用統計も予想はさっぱりアテになりませんね。最近は全く事前予想通りに話が進みません。ともかくソチオリンピックも無事開幕しましたし、イベントを一つずつ無難に消化している印象です。

ただ国内の要因としては日曜の都知事選がどうなるか。下馬評通り舛添氏に決まれば市場的(特に外国人投資家)には安心感が強まりますが、それ以外の候補だとちょっと微妙な印象です。今のところ関東の大雪やオリンピックによる寝不足が投票率を低めることで、波乱は起きないようですが。

目下市場の関心事は新FRB議長イエレンさんの議会証言に集まっている感じです。11日と13日に行われるということで、基本はバーナンキ路線を引き継ぐと見られていますけれど、今後4年間世界を動かすであろう「ドン」の方針を伺い知る重要なイベントとなります。

一方日本は11日がお休みなので、月曜はまた商いが膨らむような印象がありません。空売り比率は2月に入ってからも連日30%を越えていますが、商いが細るとここまで肉食的に下げ相場を取りに行っていたヘッジファンドなどの空売りの買い戻しが、相対的に市場に大きな買い圧力を与えます。

チャート的にも一旦200日線を回復してきたことで安心感が強まります。14000円割れという目標達成感に加えストキャスも安値で好転してきたことから、戻りを試しやすい流れになっています。

そして1月下旬からの急落があまりにも早過ぎたため、価格帯出来高が薄いことから、リバでの戻りも早そうです。まだ2/4の急落で開けた窓を埋めていませんし、月曜に14600円を下回らなければ、出来高が膨らんだ4日以降の日足を「アイランドリバーサル」という形で置き去りにすることができます。

為替については、前々から言っているように例年1月中旬から1ヶ月程度は円高に振れやすいのですが、もう2月中旬に入ってくる時期なので、そろそろ円高圧力には歯止めがかかりそうな印象です。と言うのも、よく言われるのが3月決算企業が決算期末に向けてドレッシングドル買いを行う、という説。真偽が奈辺にあるかはともかく、確かにそういう傾向はあります。

ですから、さしあたって上述のイベントの通過をまず待ちたいところではありますが、それらを無視して考えると、値を戻しやすい地合にあると言えます。

ただ、繰り返しになりますけれど、私はこれでトレンドが戻るとは考えていません。あくまであや戻しだけです。上値は15000円辺りがせいぜいだと思います。

無視できないのは、何と言ってもソフトバンク(9984)やファーストリテイリング(9983)といった指数寄与度の大きな銘柄の存在。これまでは裁定買い残の大きさが懸念されてきましたが、昨今の急落で足元の水準は3.2兆円と昨年8月以来の水準まで改善してきました。両銘柄に大きな影響を与える解消売り圧力はいい加減和らいでくる印象です。

ソフトバンクに関しては12日に決算が発表されるので、まずはそこで何らかのサプライズが出るかどうかに注目したいところです。ただ同社を巡る環境は、Tモバイルの買収に暗雲が立ちこめていることや、中国株のNYでの下落からアリババの上場も時間がかかりそうで、昨年末頃と比較して明らかに悪くなっている印象です。

ファーストリテイリングに関しては文字数の都合上後日取り上げますが、やはり株価の先行きは暗いと考えています。

と言うわけで、短期的には戻りを試しやすい環境にはあるもののトレンド自体は変わらず、やはり今年は下落の年という認識を持っておくべきでしょう。1月は外国人が一環して売り続け、対して個人が逆バリの買いを続けています。

それが相場の下支え要因となっており「NISA買いや昨年8兆円以上売り越した個人の買いが期待できる」という意見もありますが、私は眉唾に感じています。NISA口座は約500万口座に迫っていますが、その全員が100万円全ての枠を使い切るわけではありませんし、また全てが日本株に回ってくるとは限りません。

投信を通じて別の商品に流れる可能性は十分にあり、大体7割程度が日本株に入るとされます。と考えると、どんなに日本株に資金が入ってきたとしても最大で3兆円程度の買い戻しが入るに過ぎません。

それ以外の買い戻しも当然あるでしょうが、実際には株式市場に戻ってこない資金の方が多いでしょう。何故なら証券の税率は2倍になっていますし、消費税だって上がるわけですから、株を売った資金を住宅購入などの資金に充ててしまって、はいさようなら、という個人が多いでしょう。

対して外国人投資家が昨年15兆円も買い越した分の行く末が気になります。事実、昨年買い過ぎてしまった分の買い手に個人投資家が現れてくれたので、今はガンガン利食い売りをぶつけてきています。日本株に先高期待感が醸成されて、再度外国人の買い投資意欲が湧き出てくるまで、つまり投資姿勢に変調が見られるまで、日本株を強気に見ることはできません。

そもそも特性として外国人投資家は肉食系ですから高値を取りに行く投資姿勢です。一方個人投資家は逆バリスタンスの下値を拾いに行く姿勢です。であれば、今の外国人売り・個人買いの構図は売り圧力の緩和には繋がるかも知れませんが、積極的に上値を取りに行く感じにはならないでしょう。

実際に今年に入ってから下落が続き、私が昨年から懸念していた通りNISA口座は塩漬け株の苗床になってしまいました。いくら非課税だからと言っても損をしては元も子もありません。本当に個人投資家の資金を投資に結びつけたいのであれば、先高期待感を高めるような政策をどんどん採って貰う必要があるでしょう。少なくとも今の段階では明らかに失敗です。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。JASDAQ東証2部の方はリバウンドが見られるのですが、マザーズの方は軟化。地合の回復に合わせてゲーム関連株が相対的に売られました。

趨勢の早いゲーム株の現在の親玉とされているのがスクエニHD(9684)。先日の決算は確かに好決算ではありましたが、足元で発生したイベントがドラクエの課金返金騒動。

ゲーム進行の手助けとなるアイテム獲得にガチャを回してリアルなお金を積んで課金することがこの業界の収益源なわけですが、貴重なレアアイテムの発生率は各メーカーの裁量に因ります。

これは公表はされていないのですが、画面に表示された内容から推測すると高確率で出そうなのに、実際に何度試してもダメだということで、メーカーにクレームをつけるユーザーが相次いでいるとのこと。 そしてどうも実際に返金されたということで、その輪が一気に広がった様子。同社はガチャの一時停止と、ゲーム内のポイント還元で事態の収拾を図っています。

しかしその騒動が他のゲームにも波及し、コロプラ(3668)のヒット作「黒猫のウィズ」にも返金問題が飛び火しています。

この動きは以前問題になったコンプガチャ騒動を彷彿とさせる動きで、こうなってくると、コンプガチャというよりは、私は消費者金融の過払い金請求問題に近いシステマティックリスクに発展していくのではないかと思います。勿論まだ国が動く話では無いですけれど、消費者庁にガンガンクレームが送られていることで、何らかの指導も有り得るのかも知れません。

で、話をスクエニHDに戻すのですが、不可解なのは証券各社の格上げ。決算を受けて野村が弱気から中立に引き上げたのはまだわかるのですが、GSに至っては「ガチャ停止が既存ユーザーを活性化させる」という全く意味不明なポジショントークでした。おそらくたくさん持っているのでしょう。それで木曜のゲーム株は全般的にしっかりでした。

その無理な反動も出て、ゲーム株は一転金曜に弱く。前日に何とか売り抜けることに成功したのでしょうね。ドラクエの新作を開発したサイゲームを子会社に持つサイバーエージェント(4751)も売られました。

それにしても昨今のネットユーザーのマジョリティっぷりは各CMや製品開発を中止に追い込む力の強さを持っており、企業側も無視することができません。ネットという社会がもたらした一つの作用ですね。

それが良いとか悪いとかは置いておくとして、ともかくこの露骨な課金方式はまた一つ曲がり角を迎えたのではないかと思います。

私もこういうゲームは色々したことありますけれど、課金は一度もしたことが無いですね。リアルのお金を仮想空間のためにつぎ込みたく無いので。個人的にはやはり任天堂(7974)の復活に期待して、ゲームは最初に数千円払ったらあとは安心していつまでもやり続けることができるタイプの復権を望みます。


ポートフォリオ銘柄】
吉野家HD(9861)は反落。ただ足元ではこの地合の悪さの中で連日高値更新が続いています。先日発表された月次が引き続き「牛すき鍋膳」効果で好調、ついにはゼンショーHD(7550)傘下の「すき家」も参入する流れに。

足元の円高は同社にとって恩恵ではありますが、株価的に1500円クリアという目標達成感がありますし、権利落ちの日も近づいてきました。競争激化懸念もありますし、そもそも牛すき鍋膳は冬限定ですから、このままいつまでも好業績を牽引するものではありません。と言うわけで月曜の寄り付きで買いポートフォリオから外し、利食いとします。ごちそうさまでした。


水曜から買いポートフォリオ入れとなった京浜急行(9006)は続伸。好決算が出て買いが強まる流れになりました。上手く底値で拾えた感じですね。



・・・と言うわけで毎度の文字数制限から今日はここまで。



その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。