シンガポール話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20141116.html
欧米系の親子は5、6歳くらいの子供も両親と一緒に固唾を呑んで真剣に映像に見入っていました三人とも言葉を発することもありません。子供は内容がわかるのかどうかはわかりませんが、親が真剣に見ているのでジッと見ている感じ。
一方、アジア系の中高生は大声でふざけあい、笑って地面に寝そべったり、写真を撮ったりして実に楽しそうでした全く映像に関心が無い感じ
無論、これだけのサンプルで語るのは極論ですし、年齢や来ているグループも違うので誤解も大きいのは承知の上ですが、これが先進国といわゆる後進国の差なのかなと思ったりしました。すなわち、国レベルでの環境に対する教育や意識付けが全然違うのです
当然、先進国も昔は発展のために環境を多く破壊し、そのお陰もあって先進国と言われる程の経済発展を成し遂げました。一方、今から先進国を目指す国は先進国に追いつくことに必死で、いかに自国民がPM2.5などで苦しもうとも、薬品まみれの食料を口にすることになろうとも、構っている余裕は無いでしょう。
日本だってかつて様々な公害を引き起こし、未だにその被害で苦しんでいる方がおられます。ただ日本は一度そういう道を通過したので、それが引き起こす様々な悲劇を学びました。ですから今世界で最も環境意識の高い国として、その環境技術が様々に注目されています。
先般ドバイに行った時も感じましたが、中東の国々は石油がドンドン湧いて出るので、バンバン石油や電気を使って、ガンガンに冷房を効かせたり水を使ったりします。無駄に使うこと、それが富の象徴であり、ステータスでもありますから、それが引き起こす副作用に思いもよりません。
残念ながら日本人だけがどんなに頑張っても地球レベルでの環境破壊を止めることはできません。人口密度の高い国ではありますが、日本人の数は世界の1/50。あとの49人にいかに環境を守ることが大切かを認識させていかないと、たった1人がどんなに頑張っても多勢に無勢。遠からずこの映像の風景は現実のものになるでしょう。
ですから京都議定書とか、到底まとまるものではないなと思いました。しかし早く残りの49人に環境意識の重要性を認識させないと、地球は生物の住めない場所になってしまいます。
「金のない国はそんな事を言っている余裕がなく、環境を切り売りしてでも発展しようとするのは当然。金のある国が言うキレイ事は説得力が無い」と言われるかも知れませんが、恐らく環境破壊が進んで地球規模で災害が起こった時、一番ダメージを受けるのは結局お金のない国です。経済学的に言うと「コモンズの悲劇」というやつで、消費者の意識一人一人が公共性を意識しないと、結果として全員が大損することになります。
ですから、日本が持つ環境に対する様々な技術(例えば最近は燃料電池車も出ましたが)、これは二重にも三重にも世界に誇れる技術だと思います。この辺りは国ぐるみで世界に広め、結果としてWin-Winの関係が出来ればこの上ありません。全くのキレイ事ですが、シンガポールの思いも寄らないところで、思いも寄らない事を感じさせられました。
(※色々人種的や民族的な表現で一括りにしましたが、あくまで論点をハッキリさせるための一種の擬人的手法であって、人種等のグループで論じられるものではありません。無論、どんな人種でも環境意識の高い人、そうでない人がいるので上述の内容は極論です。一緒くたに扱うのは避けましょう。自分で言っておいて何言ってんだという感じですが、予め謝っておきます。すみません。そしてつづく)