KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中貿易戦争が緩和と緊張を繰り返す

★☆★☆令和最初の【有料メルマガ】お申込受付中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,240円~

相場が続く限りチャンスは無限大!
是非一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本日の日経平均は反発。前日のNYはファーウェイに対する規制緩和を好感して3指数揃ってしっかり。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。寄り前に発表された貿易収支は予想を下回り、一方で機械受注は予想を上回る(4-6月見通しも貿易戦争激化を織り込まないながら15.7%増)ということで強弱感が対立。ただアメリカ株高で戻ってきたら寄り天という最近のお約束パターンに沿って、戻り待ち売りに押される格好。10時を過ぎると売り一巡感が出て、人民元も落ち着いていたことから買い戻しの動きが出ました。

後場はトランプ政権が今度は中国のドローンや監視カメラメーカーに対して制限を検討と伝わり、急速に値を消す展開に。マイナス圏まで沈みましたが、前日終値近辺で抵抗力があり、最終的にはプラスで終えました。一方TOPIXはマイナス。売買高は12億株台、売買代金は2.1兆円弱と閑散。


投資判断は「やや売り」。日経平均のチャート的には21500円水準の価格帯で2月下旬~4月中旬まで滞在した分価格帯出来高が膨らんでおり、戻り待ちの売りが出やすい水準と見られています。本来、決算シーズンが過ぎた勢いで突破できれば問題無かったのですが、75日線に上値を押さえられる展開が続いています。

一方、TOPIXは75日線と25日線のデッドクロスし、三尊天井形成と合わせて上値の重さが意識されます。また一目均衡表の基準線が直上に控えていることで上値は重そうです。ストキャスティックスも暗転し、チャート的には今週は厳しい週ということになっています。

よく日経平均のPERが11倍台だとかPBR1倍割れが近いとか言われますが、そんなものは全く関係ありません。日経平均自体が単純平均では無いことに加え、そもそも利回りなど指標を持ち出せばいくらでも割安であるのに、現実的に長期間その状態が持続しているのですから、明日から突然水準訂正が起きる根拠としては弱いように思われます。

にわかに盛り上がってきた消費増税凍結話は、何となくメディア側の「盛り上げ」のような感じがします。確かにそう書いた方が、記事は読んで貰えるでしょうし。個人的には引き続き消費増税凍結は厳しいと見ていますが、衆参ダブル選挙の可能性はかなり高まってきたような感じは受けています。

もし本当に衆院解散があったとして、争点はやはり消費増税になってくるのは間違いありません。その消費増税延期を先般示された7/1の日銀短観を見て判断する、という話になると、6月末の会期を延長して決断して、8月にダブル選挙という日程になってくるようです。 

足元の安倍内閣の支持率はトランプ政権同様、グングンと上がってきています。実はあのテレビ朝日世論調査ですら、今年は「支持する」が上回っており、その後も調査の度にグングンと上昇しています。確かに過去の事例では消費増税を掲げた選挙は負けるというジンクス(というより当たり前?)があるのですが、今回はそれを気にする必要があるのかどうか。
https://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/graph_naikaku.html

特に先日「自動車輸入に関して日本はアメリカに数量規制を求められていない」と茂木経済相が言ったことはかなり政権の得点だったように思います。加えて今回トランプ大統領国賓接待をして来月のG20も上手くこなし、万一北朝鮮から拉致被害者を一人でも取り返すことができれば、得意の外交でかなり高得点を稼ぐことができそうです。

そこまで高めて「解散!」は十分あり得そうですし、永田町界隈も既に準備に動いているという話もあります。 

10%への消費増税はこれまで2度延期されましたが、最初は14年11月に15年10月の予定を17年4月に延期。次は16年6月に、17年4月→19年10月に延期されました。それぞれ11ヶ月前、10ヶ月前という日柄だったので、大きな影響はありませんでしたが、今回は今決まったとしても約4ヶ月前ということになり直前過ぎます。まして選挙後ということになると2ヶ月前になってきますから尚更です。

参考までに、14年11月18日に安倍首相が消費増税延期と衆院解散を公式発表した翌日以降、日経平均は最大4.0%上昇、16年6月1日に消費増税延期が公式発表された翌日以降はグングン株価が下がり、その後Brexitショックもあって日経平均は12.3%も下がりました。

ですから、消費増税延期は、株価にとってはあまりプラスに作用しません(前者はむしろ衆院解散効果を買い材料にした印象があります)。外国人投資家はやはり日本の財政懸念の高まりを嫌がるのだろうと思います(※消費増税で財政が本当に改善するかどうか、是非そのものは別問題)。

なお「これまでは事前に延期が織り込まれて、正式発表後の出尽くしで弱いのでなはいか」という見方も確かにあります。上述したスケジュールに沿ってもし7月にも消費増税延期が正式発表されるとすると、現在は約1ヶ月半前ということになりますから、延期決定の1ヶ月半前に当てはめ14年10月1日~と16年4月15日~をそれぞれ比較してみると、前者は確かにより上昇率が高くなりますが、後者は下落率がほとんど変わらないので、やはりあまり関係無さそうです。

まあ米中貿易協議はトランプ大統領の決断(Twitter)一つで決まりますし、解散総選挙・消費増税延期も安倍首相の頭一つ。こういう誰か個人に左右される相場ほど読みにくいものはありませんからあまり議論や予想をしても意味は無いかも知れません。ですから、どのような結果になっても対応できるような準備を整えておくことが、今は一番重要だと思います。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に堅調。引き続き閑散相場の材料難の中、値動きの良い新興市場や低位株物色に明け暮れる相場展開となりました。そーせいG(4565)などのバイオ株がしっかり。とりあえず大型株は来月のG20まで一々米中貿易戦争に絡んだ材料に振り回されてしまうため、なかなかしっかりとした買いが入り辛い環境ですから仕方ありません。


ポートフォリオ銘柄】
クレステック(7812)は小動き。同業のグレイステクノロジー(6541)の株価が凄い・・・と思っていたら、社長による大量売却で急落。同社にも多少リバランスの売りが入ってくるかと心配したのですが、全く関係ありませんでした。

グレイステクノロジーの社長と引き受けたゴールドマンサックスが14日に目標株価3900円→4000円に引き上げておいて・・・のやり方はどうかと思いますが、まあ株価をあれだけ上げてくれたのだから、文句は言えないのかも知れませんね。ただこのパターン、結構尾を引くと思います。


売りポートフォリオソフトバンク(9434)は反落。1450円前での足踏みが続いています。ファーウェイ問題に絡んで携帯各社はファーウェイ製の新型スマホ発売延期を発表。今では各社扱っていますが、古くからZTEを始めとする中国製機器を扱ってきたソフトバンクにとって、相対的に影響が大きい問題なのだろうと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。