KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

芝浦電子の決算フォローです

本日は市場がお休みのため、昨日出た芝浦電子(6957)の中間決算について分析しておこうと思います。

まず結論から申し上げますと、過不足のない決算、裏を返せば期待していたほどではなかったという厳しい評価になりましょうか。中立よりやや弱いという評価になります。

↓芝浦電子中間決算
http://disclose.finance.livedoor.com/pdf/2005/11/22/1b160f60_20051122.pdf

↓また、比較対象として8月23日発表の第一四半期決算
http://www.shibaura-e.co.jp/pdf/ir/shibaura20050823.pdf

第一四半期の決算発表時点で急落した原因として、当時三菱証券がコメントしたように「第一四半期の内容のままでは通期見通しの達成が困難であるから」でした。第一四半期決算の内容では経常利益ベースで進捗率が22%でしたから、説得力のある内容として受け止められ、大きく値を崩して現在まで引きずっている状況です。

昨日発表の中間決算を見てみると、進捗率は48%と第一四半期よりは健闘していますが、中味を見てみると円安による為替差益の増加、投資有価証券売却益の増加、退職給付費用の減少といったところで、本業としての儲け以外の所で稼いでいる点が残念です。

また、第二四半期分を前年同期比で比較してみると、経常利益の増益率は若干低くなっており、昨年は季節的要因(猛暑でサーミスタの売上が順調)で第二四半期で稼げた分が今年は世界的に冷夏だった影響でふるわなかった(会社発表)のが痛いところです。

一方、通期見通しに変更はないですが、9月末時点で113円だった為替も現在は120円近くまで下落し、為替差益も膨らむため通期見通しの達成は可能、もしくは軽く上積みできるものと考えられます。加えて原油価格も下落傾向にあり、素材価格と輸送費の抑制に繋がり、当期純利益も上積みの公算は高いです。

こういった外部要因に救われている点がちょっと微妙なところですね。やはりいかに本業である営業利益を高くできるかが今後の課題と言えそうです。

明日から数日は昨今の上昇相場の過熱感と材料出尽くしから一旦1200円前半までの調整を余儀なくされるでしょうが、依然低いPERと市場環境が良好な点、また通期見通し達成可能な安心感から1400円程度までの戻しは十分想定できます。基本姿勢はホールドで問題ないかと思います。

個人的には大好きな芝浦電子ですが、好きだからこそ期待も高まってしまうというもの。今回の評価はそんな芝浦電子への愛のムチという所でしょうね。芝浦電子の今後に期待したいところです。

以下、推奨銘柄の動きです。

芝浦電子(6957) 9月13日推奨 1160円→1278円 目標第一目標1400円 第二目標2000円(半年後想定)

A&D(7745) 10月29日推奨 1700円→1865円 第一目標2000円 第二目標3000円

日本オプティカル(2680) 10月29日推奨 1026円→1158円 目標2000円

山田債権回収管理総合事務所「略して山さん」(4351) 10月29日推奨 1950円→2090円 第一目標2400円 第二目標3000円

日本ライトン(2703) 10月31日推奨 1099円→1170円 目標2000円

プライム・リンク(2720) 11月4日再推奨 70400円→63400円 第二目標 100000円目指して調整中。