KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

[[今週のお題]]

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★10/29 バイタルKSKHD(3151) 590円→662円  上昇率12.2%
★11/9  アクセル(6730)    1760円→1945円  上昇率10.5%
★11/12 ダイフク(6383)    440円→500円  上昇率13.6%
★11/17 アクロディア(3823)  35000円→40500円 上昇率15.7%
★11/24 インフォテリア(3853) 70800円→80400円 上昇率13.6%
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3ヶ月以内投資判断「やや買い」
買いのタイミング  現在
3ヶ月以内株価目標 200円

要点
・業績は今期2度の上方修正を出して絶好調。ただし随分好業績を織り込んでしまっているため、次回決算発表では反動が懸念される。
・大量の信用買い残が重石になっており、低位株でありながら値動きは鈍い。ただ足元はトレンドが転換してきたため、上値追いの動きは続きそう。
Googleテレビがどれだけ成功するか。大手のテレビへのネット配信サービスがどれだけ消費者のスタイルとして定着するかが、同社の社運をかける「T's TV」の命運を握る。


【企業概要】
ソフトバンク系映像コンテンツ配信業者。ネットに強みを持つが、12年よりBSデジタル放送の送信枠を獲得し釣り専門チャンネル「釣りビジョン」を放送予定。上映データを各映画館に大量電送するCDNサービスを収益の柱に育てようとしているが、足元では顧客の単価下げ要請もあって伸び悩み。今期は携帯電話、ブロードバンド回線の販売代理店のネットワーク営業が伸びてきている。


【業績】
前期は増収増益を果たし黒字転換となった。今期は最終利益こそ、前期に計上した14.7億円の有価証券売却益の反動もあって減益となるものの、その他では増収増益を見込む。既に今期に2度の上方修正を行っており、達成確度は高い。

10月に出した中間決算の上方修正した通期見通しに対する営業利益進捗率は62.3%と手堅い。特にネットワーク営業が急改善している。背景にはスマートフォンの販売拡大などが挙げられる。各部門共に黒字となっており隙は無い。

一方利益率の高いコンテンツ部門に関しては、VOD(ネット配信)はなかなか有料で顧客を確保できるとは思えず、例えばかつてUSEN(4842)の傘下にあったGyaoも、結局はヤフーに事業譲渡するに至った。ただ同じソフトバンクグループという事を考えると、今後Gyaoとの協業も期待でき、その場合日本のVOD配信では大きなシェアを獲得できるという強みはある。

CDNサービスに関しては映画の3D化が進めば、デジタル配信が主流となってくる余地があり、成長余地は大きい分野と思われる。


11年3月第三四半期予想(KA.Blog)単位:百万円
売上   10500
営業利益 680
経常利益 720
当期純益 500

通期見通しに対して、順調な進捗を見せそうだ。上手くいけば再増額修正も期待できるが、上半期の好調さは出来過ぎとも思えるので、過剰な期待はしない方が良いかも知れない。

ただネットワーク営業はまだ好調を維持できそうで、特に年末のスマートフォン商戦は同社にとってもビジネスチャンスとも言える。増収により原価低減できれば、利益率も改善してくるだろう。

流動比率(流動資産÷流動負債×100)は246%。フリーキャッシュフローは0.5億円の黒字。営業キャッシュフローの範囲内で資産購入・株式取得を行っており、安全性は高い。

有利子負債も0.3億円と軽微。再来年にBS放送局を開局するにあたって資金需要は出てくるものの、借入などによって賄えるだろう。増資リスクはそれ程大きくないものと思われる。


【株価推移】
株価水準はITバブル時の面影は残っていない。分割を繰り返して一時2470円を付けた株価も、その後は増資を繰り返して低迷。昨年2月には41円まで下落した。しかし前期黒字転換してからは回復基調にある。

そして今年4月には上方修正を契機に331円まで株価が倍化した。その後は反動もあって、7月には106円まで急落→再度上方修正を受けて急伸・・・と乱高下を繰り返している。やや仕手じみた値動きをすることも注意したい。


【テクニカル】
全体相場の上昇基調に合わせて、同社の株価も上放れる動きを見せ始めている。日足の一目均衡表は三役好転を見せ、先高感が強い。足元ではストキャスも好転している。

特に6/1、9/13、10/19の高値を結んだ上値抵抗線を11/24の大陽線で200日線とまとめて上抜いてきた。足元は26日の高値161円を抜きにかかっており、9/13の高値165円を抜ければ7/29の高値185円まで節らしい節は見あたらない。

日足・週足共にMACDは好転しており、下値を切り上げて上昇基調を着実に歩んでいる。1月下旬に出るであろう第三四半期決算まで、特にこの流れを変えるものは無いように見える。

その第三四半期決算の発表には注意を要したい。既に好業績の大部分を織り込んで進捗してきているため、普通の数字(上述した予想程度の数字)であれば出尽くしから売られる可能性が高い。もし逆に3度目の上方修正を出してくると、大きなサプライズになるだろう。

週足の雲は12月末にねじれの細い部分を見せている。年内に200円を突破できれば、月足の大きな雲にも入り込んで上値余地は一気に広がる。


【需給】
今年2月から急速に増え始めた信用買い残が堆積していて、ここまで上値を抑える要因となっていた。ただ足元で回転が効き始めて上昇をみせているので、今後は少しずつ改善を見せていくと思われる。


【同業他社比較】
同社と同じような事業構成を持ち合わせる会社は見あたらないので、各事業毎に分解し、比較してみる事にする。同社の場合、旧コンテンツ事業分の中間期営業利益率は10.4%。ネットワーク営業は同3.9%となっている。


Jストリーム(4308)

コンテンツ配信・制作。同社のコンテンツ事業と部分的に競合する形だが、営業利益は赤字となっており、動画配信事業の厳しさが推し量られる。


CCC(4756)

DVDレンタルの巨人。CCCの各事業のうちから、インターネット事業だけを取り出してみると、中間期での営業利益率は7.1%。宅配レンタル事業が中心で、同社のレンタル配信事業とは完全には重ならないが、同社が超えなければならない数値目標である事は確か。宅配レンタルの方が稼げるのであれば、配信という形を取る意味が無い。


光通信(9435)

通信回線・携帯販売が主力。中でも個人向けの販売事業であるSHOP事業の営業利益率は2.7%となっており、同社のそれより小さい。


以上の事から勘案すると、同社の各セグメントはそれぞれ業界の中でも良好な利益率を出していると言える。


【課題】
外国人や機関投資家にどうやって株式を保有してもらえるか。06年にはそれぞれ2.3%、3.5%保有されていたが、今は共に0に近い。それだけプロの目には厳しく映っていると言える。配当の実施はまだ時間がかかりそうだが、1円でも復配となれば彼らのポートフォリオ組み入れも検討されるのではないか。それ以外にも久しく実施されていない何らかの株主還元策の提示が求められる。

ネットレンタルとして主力に育てようとしている「T's TV」に関しては社運をかけて先行投資を行っているが、現段階では成功するようには見えない。既に業界で先駆しているDMM.com(非上場)はコンテンツ配信以外にも各種レンタル、FX事業など多角的な経営に乗り出しており、コンテンツ配信だけでは稼いでいけない状況を示唆している。

他にもヤフー(4689)傘下のGyaoドワンゴ(3715)が提供するニコニコ動画ソネットエンタテインメント(3789)傘下のアクトビラ等も、最近になってようやく黒字化できたもの、未だ赤字体質のものなど収益確保は難しい。動画配信ビジネスは常に違法サイトや「ネットデフレ」との戦いであり、余程そのポータルサイトでしか見られない魅力的なコンテンツを擁しないと成功は難しそうだ。

同分野に関しては例えばmixiFacebookといったSNSとの連携が不可欠だと思われる。友人同士で映像を共有する・感想を言い合うといった、独自色のあるプラットホームが必要で、単なるリアルな店舗サービスTSUTAYA・GEOなどの代替であれば、成長の余地もたかが知れている。各店舗サービスも宅配サービスを強化し、ネット配信との距離を縮めてきているからだ(むしろネット配信より有利な部分もある)。

家電各社の出す薄型テレビに配信の対応が始まっているが、この辺りはアメリカで先行しているGoogleテレビがどの程度浸透するかに注目だ。テレビとネットを接続するというスタイルがきちんと消費者に定着しないと、加入者は伸び悩むだろう。同社だけでスタンダードを作り上げるのは難しそうだ。

足元の業績はネットワーク営業の好調で救われている部分が大きく、スマートフォン競争が一服した後が気掛かりだ。同部門に関しては、一過性のものと見るべきだろう。来年には2012年開局予定の釣りビジョンを核としたBS放送の立ち上げ費用もピークとなりそうで、その費用負担をどのようにこなしていくかも課題だ。

それでもコンテンツ事業以外の分野では伸びる要素がありそうで、上記したようなスタイルが進展しないような場合、金食い虫ともなりかねない「T's TV」の勇気ある撤退がなされるかどうかがポイントになってくるものと思われる。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。