KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

2月の成績発表

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また随分とお休みをいただき、前回更新時から間が開きました。相場の戻り局面で忙しくなったことや、この時期特有の決算や確定申告があったこと、加えて実は引っ越しを計画していまして、物件探しから準備までバタバタしていました。

というわけで、実際に引っ越しする来月を挟んで、しばらくこういった形での不定期更新になると思います。一応有料メルマガの方は引っ越し日前後以外はきちんと配信できると思います。ご迷惑おかけいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。


そんなわけで今更ですが本日はやり残した2月の成績発表です。2月は年初からの海外情勢の悪化が継続し、月央には今年の安値を付けました。そこから相場は恐る恐る戻ってきている流れです。そんな中、私のポートフォリオはどうだったでしょうか?早速検証してみましょう。
(なお評価は例月通り、2月末を含む週の金曜、つまり3/4の終値で行っています)


【買い銘柄】

日本プロロジスリート投資法人(3283)
213800円→239700円(24営業日保有 上昇率12.1%)
(※前回「1月の成績発表」において、1月末終値を239600円とし計算してしまいましたが、正しくは213800円でした。お詫びして訂正します。)

REIT市場は日銀によるマイナス金利導入→現金以外への資産への変換ニーズや高利回り商品への選好から買われる流れになりました。株式市場とは逆に順調な値動きが続き、東証REIT指数は一時1900ポイントを回復。昨年4月以来の高水準に。

REITの個別要因としては物流系REITに4番目となるラサールロジポート投資法人(3466)のIPOが無事通過。リバランスの動きも一巡したことで、足元でも一段高の展開になっています。

基本的には物流施設の需要は増加中であり事業環境は良いですし、また物流施設の特性上、既存テナントはなかなか他の施設に乗り換え辛いですから、足元の稼働率は維持されやすい傾向にあります。

また、足元では三井不動産(8801)が700億円規模の物流REIT組成、上場を検討していますし、GLP投資法人(3281)もカナダの年金と組んで 今後3年で2300億円の投資を行うと報じられています。先日物流システムの世界首位であるダイフク(6383)のIRに問い合わせた時にも「国内での物 流設備投資がEC向けの物流施設投資がREIT資金を通じて活況」と言われました。実際引き合いは強い様子。

物流系REITはどれも規模が大きく財務が安定しているので、格付けは「AA」。日銀のREIT買い入れ対象となっています。個人的にはNOI利回りの低 いラサール以外はそれぞれ長所があるので、どの物流系REITも良いと思いますが、さしあたり一番時価総額の大きい同REITポートフォリオ銘柄として います。


DMS(9782)
723円→678円(24営業日保有 下落率6.2%)

地合の波に飲まれて同社も下落。ただ足元では戻りを見せています。15日に同業のイムラ封筒(3955)が決算を発表し、前期は絶好調だったものの今期の 減益見通しを受けて、翌日こそ売られて始まったものの、その後はむしろ戻り高値を上回り終値ベースでは昨年8月以来の高値水準となっています。保守的と見 られている様子。

同社に関しては引き続き「SD Export」協業先のラクーン(3031)が強く、また同社が昨年春から稼働させた新センターも収穫期に入りつつある様子。マイナンバー特需から、次は選挙関連という切り口もあり、テーマ性も豊富と言えます。


JSP(7942)
2322円→2223円(19営業日保有 下落率4.3%)

引き続き原油安の恩恵を受ける化学株として期待していたのですが、原油価格が底打ち反転してきたこと、また最近は鉄鋼の次に中国で供給過剰感が出ている業種が化学ということで、諦め損切りとしました。割安感はあると思いますが、またしばらく様子見してから判断します。


タカラバイオ(4974)
1014円→1141円(24営業日保有 上昇率12.5%)

2月の安値形成以後、戻り局面において特にバイオ株がそれぞれ固有の好材料を見せてきたことから、足元でバイオ株が復調。そーせいG(4565)の上値追いからそーせい指数とも言われるマザーズ指数も強含んできました。

同社もその流れに乗って戻り局面。また3月に入ってからは同業のコスモバイオ(3386)がガン研究用抗体を発売するという材料で急騰。同社も75日線を クリアする動きになってきました。市場テーマ性があり、黒字のバイオ企業で引き続き東証1部への昇格期待感がありますから注目。


京浜急行(9006)
991円→1019円(24営業日保有 上昇率2.8%)

2月の荒れ相場の中からいち早く抜け出し、上値追いを見せた業種の一つがこの電鉄株でしたディフェンシブセクターであること、不動産株としての側面を持つことも追い風になっています。電鉄株は沿線開発などで不動産業にも力を入れるので、今回そういう点では恩恵を受けます。

また同社の場合羽田空港路線に強みを持っており、引き続き訪日外国人観光客の増加はプラス寄与となっています。

ところが先日、突然業績の大幅な下方修正を発表。三浦半島における宅地開発、路線延伸計画を凍結することで、180億円の減損を計上してきました。減損処理なので資金流出を伴うものではないのですが、上場来初の赤字転落を嫌気して、さすがに売られました。

個人的には三浦半島の過疎化が意外な感じもあって、表面化したこと自体はマイナスとは思いますが、所詮一過性の悪材料ではありますし、むしろ膿を出し切る形になって良かったのではないかとも思います。それに触発されたように、翌日には富士急(9010)も5.5億円の特損計上を発表。ただ金額的に大したこともなく、通期見通しの修正はなかったことから、富士急はむしろ高値追いとなっています。

ともあれ、引き続き優待狙いの買いが続くと思いますから、当初の予定通り権利落ちギリギリまで引っ張って売却とします。どうせなら権利落ち後に発表してもらいたかったですが・・・。


住友金属鉱山(5713)
1/30より 1285.5円→1098円(8営業日保有 下落率14.6%)

非鉄市況の反発を期待してエントリー。株価下落によって決算下方修正も十分織り込まれていると判断しました。ところが決算を受けても出尽くし感が拡がら ず、地合も大きく悪化したことから、早々に損切りとしました。が、結果的に底値圏で損切りしてしまい、足元では金価格の高値更新波動もあって戻り歩調。ビ ビって判断を誤ってしまいました。とほほ。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.23(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 1/29終値 17518円→17014円(24営業日 下落率2.9%) -0.12(%/営業日) 
TOPIX   1/29終値 1432  →1375 (24営業日 下落率3.9%) -0.17(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。この地合の中でも半分の銘柄は上昇したのですが、損切り銘柄の保有期間が短期だったことで、計算上の下方バイアスが強く出てし まいました。もしこのバイアスを無くして全て24営業日保有で計算すれば今月はほぼ横ばいで勝利でした。まあたられば言っても仕方無いですが。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数703.2ポイント
先月は計算ミスがあって実際には743.2ポイントでしたが、それからまた一段と下落してしまいました。昨年11月には800ポイントに迫ったのですが。あとなかなかブログを更新できなくなったことで適切な銘柄入れ替えが出来ない点も言い訳です。


それで3月も残りわずかとなってきましたが、投資判断は先般の欧州の追加緩和以降「やや買い」に戻しています。ドラギ総裁が「これでもかっ!」というくら いに追加緩和を出して、事前予想を上回るサプライズを何とか演出してきました。ただ、その割にはドイツDAXの株価は発表前と比較しても2%程度しか上 がっていません。あれだけ大規模な追加緩和策を出したにもかかわらず、です。

先般も書きましたが、私はもう緩和は景気対策としての効果が無いと考えているので元々すべきではない派。それはともかく賛成・反対の立場の人どちらも納得 せざるを得ないのが、その効果が薄れてきたことでしょう。それは日本だけではなく、欧州もそうです。もうアメリカですらQE3まで行われたのですから、日 本も欧州も3回くらいの大きな緩和は既に2回目辺りで織り込まれてしまったと言えます。

それら金融政策はどこの国も株式のためだけにやっているわけではなく、基本は通貨のために行われています。そんな日米欧の政策スタンスの差があるはずなのですが、足元ではドンドン円高が進んでいます。

ドル円に関しては短期筋の円買いポジションが5万枚が歴史的に見たピーク水準ではありました。ただ、だからといって更に円買いポジションを組むことが許されないわけでなく、あくまで目安に過ぎません。足元では6万枚を超えてじりじりと増加基調が続いています。
http://www.phillip.co.jp/fx/imm/

他方、アメリカの方は利上げペースの鈍化見通しを受けてドル安が進み、その結果原油が上昇して原油指数とも言えるダウやS&Pは今年の高値を付け ています。雇用統計の数字も良かったですし、またアメリカ一人勝ちの様相。VIX指数も14ポイントを割り込んで今年の安値圏。

これが下がってくるということは当然日本の安定感も増してきますが、値ブレが小さくなると先物の証拠金なども小さく設定されますから、つまりは玉を建てやすくなります。アメリカが安定していること自体は間違い無く日本株にとってもプラスです。

というわけで、とりあえず今は七難隠す戻り相場で、大人しくそれに従っていれば良いとは思います。問題は頼みの太い綱であるアメリカが崩れた時。その場 合、足元の円高と相乗効果で日本株にはとてつもない売りが降りかかってくると思います。ですからアメリカが崩れてくるまでは、大人しく今の権利取りの流れ に乗っておいた方が良いだろうという程度の認識です。

最後に、特に一つ考えておいた方が良いのはTPPの先行き。現状、アメリカのほとんどの大統領候補がTPPに反対の立場を採っています。

それは選挙というものを控えて票取りのために内向きな発言を繰り返さないと勝てないですからある種どこの国でも起こる当然の話なのですが、これが結局成立 しないリスクも次第に折り込み始めているのではないかと。アメリカにとってどうかはわかりませんが、日本にとっては恐らくマイナスです。

とは言え、今までTPPの話を受けて個別株では反応するものがあったものの、日本株全体ではどうかというと、特段そうでもありませんでした。じゃあTPP が潰れても株価には影響無いのではないか・・・とも思われますが、これはその時の市場の雰囲気次第かも知れません。株価が下がり始めたときにそういう話が 表立ってくると、それを材料に売られる可能性は十分あると思います。

個人的には全ての関税撤廃には何十年もかかる条約ですから、まあ途中でいくらでもちゃぶ台返しされるしできる話なんだろうなとは思っていました。関税を撤廃して失敗した(?)のがユーロでもあるわけで、そう簡単にはいかなくて当然ですね。

一方で中国の脅威というのが強まってきたから出てきた話でもあり、そういう意味では中国の脅威が(少なくとも経済的には)減衰したことで、TPPが不要になったということなのかも知れません。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。