KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

25年ぶりの高値も、商いは3年ぶりの低水準

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日経平均は本日続伸。寄り付きは買い先行で始まったものの、すぐにマイナス転換し、小幅安推移の展開が続きました。ただ後場は日銀ETF買いの駆け込み需要が期待されると、プラス転換でスタート。そのままプラス圏をキープしました。薄商いの中で、前場後場それぞれ値幅は40円程度に。

TOPIX終値ベースで96年以来の高値をまた更新。日経平均も92年以来の高値に。売買高は10億株台、売買代金は1.5兆円程度で、欧米市場がクリスマスでお休みの中、今年最低でした。特に先物出来高は18年ぶりの低水準に。


投資判断は「やや売り」。一応高値更新とはなっていますが、日銀のETF買いの存在感が強まる中、今週は少しずつ買われる程度の形だけの高値更新が続く週だと見ています。

本日のアメリカはお休みですが、トランプ大統領就任1年にしてようやく有言実行となった減税法案。ただ、市場は既にこれまで減税ありきで話が進んできました。

アメリカのPERが現状20倍と高いのも(過去のレンジ16倍~18倍を上回っており、トランプ政権下でも最高値水準)「減税案が通れば企業の利益が増える→PER2倍分くらい押し下げる、すなわち20倍-2倍=18倍程度だから過去と比較しても妥当な範囲内なんだ」という強引な論拠で肯定されてきました。その説明が正しかったとしても、既に過去の上限レンジに到達している計算になります。ここから更にPERが上がっていったら、説明に何を付け足せば良いのでしょう?

一方で中東情勢は引き続き不透明。何故今このタイミングでトランプ大統領エルサレムを首都にすると宣言したのか謎ですが(一説にはロシアゲートから目を逸らすためとか言われていますが、それで本当に目線を逸らせられるのか?)、アメリカとしては以前から大使館をエルサレムに移すというのは議会で決定していたのに、クリントン大統領時代からずっと大統領令で阻止されてきただけですから、本来特段のサプライズではないのかも知れません。

それと関係があるのかどうかは別として、王族が逮捕されて以降も特段日本株には目立った売りはありません。ただ先般発表された対内対外証券投資の状況を確認すると、イギリスからの売りが10月以降も続き、これまでのところ海外勢で一番日本株を売っているのはイギリス。
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpfdi.htm

イギリスというのはイギリス独自での売買よりも中東からのお金が信託されて運用されているケースが多く、いわゆるオイルマネーの動向を顕著に表しています。一方、欧州全体では買い越しですが、この大部分がフランスとオランダで、つまりはBNPパリバABNアムロといった裁定業者の売買ですから、あまり日本株に期待して買っているというわけではなく、あくまで先物と現物株のサヤを取っているだけの格好。

実際、今月はメジャーSQがあったにも関わらず、裁定買い残は減少していません。にも関わらず、毎週の投資主体別売買動向では外国人の売り越しが続いています。ということは、裁定業者系の外国人投資家は、あまり売っていない(=イギリス経由のオイルマネー)という推察になります。ちょっと不気味な感じ。
https://www.asset-alive.com/nikkei/demand_supply.php

足元で原油がジワジワと上昇している割には、日本株にその恩恵も無く(個別では色々あるでしょうけれど)、静かに日本株オイルマネーのポジションから外されている可能性があります。まあ外されているという言い方は不適当で、高くなったところで利食い売りを入れられ、総額としては変わらない程度に調節されているくらいかも知れませんけれど。その辺りも、多少は足元の外国人投資家の売りに繋がっているのかも知れません。

最後に週末に急落したビットコインに関しては、引き続き売りが続く流れになっています。ビットコインの採掘には電気代の安くて気温が低いアイルランドなどに何百台というパソコンを並べて24時間フル稼働させ、ようやく採算が合うという状況になっており、1ビットコインの採掘コストは今や1200ドルなのだとか。

まあ足元では日本円でも160万円前後ですから、設備投資コストを加味しても十分採算が合うのですが、ビットコインの採掘にかかる電気量は全世界が必要とする電力量の0.17%を占めるのだとか。うーん、存在しないものに価値があって、環境破壊にも繋がるとは何だか馬鹿馬鹿しい話でもありますね。
https://digiconomist.net/bitcoin-energy-consumption


新興市場は「中立」。本日は両指数共に軟調個人投資家の年末に伴う投げ売り(主に節税目的)が目立ったような感じがあります。後場の売買代金の10%を日銀の買いが占めたのですから、ETF買いの恩恵の薄い銘柄は全般的に売り圧力に抗しきれなかった格好。明日が年内受渡最終売買日になるので、明日いっぱいその動きが続いてしまうのかも知れません。

ただ例年12月は小型株が買われやすいですし、特に最終週辺りからJASDAQは連騰が続くクセがありますから、先んじて新興市場を仕込んでおこうという動きが出やすいタイミングではあります。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は続落。先般楽天(4755)が第4の携帯電話会社として名乗りを挙げてきたことから、ドコモ(9437)、その親会社NTT(9432)、そしてKDDI(9433)といった通信各社が軒並み売られる形。もっと言えば楽天そのものも底辺を這う動きになっており、飽和状態にある業界のパイ奪い合いが過熱すると評価されています。

携帯電話事業は軌道に乗ればキャッシュフローが安定している商売ですから、その辺りを確保したいのでしょうから、個人的には三木谷さんの考えもわからないではありません。ともあれユーザーにとっては料金引き下げに繋がれば良い話ですね。私はMVNO派なのであまり恩恵が無いですが、まだ日本の携帯料金は高いと思います。ただ物価下落に繋がり、黒田総裁にとっては苦虫でしょうね。


壽屋(7809)は反落。まだ節税目的の損切り売りが容赦なく降りかかってくる日柄。この負のスパイラルも明日まででしょうか。例年年末年始は小型株・新興株が買われやすいですが、例えば昨年も秋頃にIPOして上値にしこりを残して急落した銘柄が、軒並み1月は買われる動きになりました。今年もそのパターンが期待できると思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。