KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

12月の成績発表

今日は今年最後12月の成績発表です。12月は11月とは打って変わって堅調ムードで来年に繋がりそうな上昇相場でした。それではともかく中身を検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→798円(先月)→865円(17営業日保有 上昇率8.4%)
12月は少しずつ少しずつ全体相場の上昇に併せて値を上げてきました。クリスマス商戦におけるECサイト利用率の世界的な上昇は同社にとって追い風。先日紹介した野村総研のレポートからも読みとれるように、ECサイトはまだまだ発展途上のジャンルです。そんな業界でトップランナーとして走っている同社の存在感は、今後益々高まっていく事になるでしょう。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→200000円(先月)→210900円(17営業日保有 上昇率5.5%)
前月から子会社DeNA(2432)が急上昇中(同社の支配力は少しずつ弱まっていますけど)。それに対する大株主である同社の評価はまだまだ。一方でUSEN(4842)からのISP事業譲渡も正式決定し、本業の厚みが増しました。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も37.6万円と乖離は更に拡大しており、株式価値・本業どちらで見ても割安感は健在。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2155円(先月)→2170円(17営業日保有 上昇率0.7%)
値動きに派手さはなかったものの、過熱感も無理も無い上昇が続いています。テクニカル的に差し当たって大きな上値の節目も無く、更なる高見を目指せる水準。先日の日経記事のように目新しさが無くてもきっかけさえあれば上放れる環境は整っています。年初の値動きに期待。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→610円(先月)→645円(17営業日保有 上昇率5.7%)
75日線にずっと上値を抑えられている動きが続いていましたが、全体相場に後押しされて少し上向き加減。一目均衡表の雲も抜け出してこれからという動き。大納会では1万2千株のクロス取引もあって、足下需給面は改善しているようです。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→902円(先月)→925円(17営業日保有 上昇率2.5%)
為替の一服により自動車株全般に出戻り歩調。大納会も92円台で推移し安定的でした。同時に自動車販売台数の回復も確認されています。その流れを受けて同社も各移動平均線を突破し、反転上昇の基盤も調いました。同社はインドネシアで特に強みがあり、来年はその辺りも次第に材料視されてくるものと思われます。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→169円(先月)→166円(17営業日保有 下落率1.8%)
バーゼル委員会がまとめた新資本規制の導入延期がサプライズとなって跳ねた銀行株でしたが、結局増資は不可避との観測からジリジリ値を下げる展開に。その後メリカ金融株安や、再度JAL(9205)の法的整理が検討されるなど、銀行株にとって悪材料が続きました。結果的に跳ねた所のしこりが需給悪を呼び起こす流れに。

ただ最近の株高から完全に出遅れており、これ以上銀行株が売られる筋合いは無いでしょう。悪材料と言っても新規のものは出難く、ここから出るのも全て既出のもので、どちらかというと多く積み上がった信用買い残や、三菱UFJ(8306)の場合では1兆円公募増資による新株流通といった株式面での需給悪が問題です。JALも法的整理でも、多少は銀行に考慮した形になるでしょうし。

それでも相場が本格上昇する際には必ず銀行株が中心となります。これは今まで株式市場を見てきた方ならおわかりでしょう。金融とは日銀が存在する事からも明かなように「公的なインフラ」なのです。そのインフラが調わないで、景気回復の道筋が出来上がる事は有り得ません。来年株式市場の本格上昇を信じるならば、銀行株を買いとすべきです。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→9700円(先月)→9990円(17営業日保有 上昇率3.0%)
ようやく株価は落ち着きを取り戻し、25日線を何とか上回る水準にまで回復してきました。しかし一方で同社を取り巻く環境は引き続き芳しくありません。子会社を含めて業績回復が難しく、同社の現在の株価ポジションを肯定するのは資産価値的な割安感のみ。ただ値の軽い銘柄なので、好材料さえ出れば過去の大相場を見ても明らかなように、株価は何倍にも化ける可能性を秘めています。来年こそは大逆転銘柄と成り得るか。

東芝(6502)
8月18日より 455円→486円(先月)→511円(17営業日保有 上昇率5.1%)
11月には400円前半にまで落ち込んだ株価も復調基調で500円前半まで回復。景気の変わり目を印象付けた半導体増産報道も大きく後押ししていると言えるでしょう。他にも原発関連を始めとして様々なテーマを抱える同社は、これからの上昇を持続する材料に事欠きません。今年の2月には200円台だった株価も来年の2月には3倍増でしょうか。

ザッパラス(3770)
12月7日より 157100円→146200円(16営業日保有 下落率6.9%)
好決算発表を受けて、またネット関連株の好調を嗅ぎ取ってポートフォリオ入れしたものの、弱い動きが続いています。テクニカル的には75日線・一目均衡表の雲上限が頭を抑える形になっており、大納会では下放れの動きに。もう少し辛抱が続きそうですが、業績面やテーマ性では申し分無し。

近畿日本ツーリスト(9726)
12月7日より 75円→73円(16営業日保有 下落率2.7%)
売られ過ぎとの見方から買いポートフォリオ入れ。株価は70円を底値にして練り歩き、先日の下方修正を受けても下げず、逆に反転上昇中。為替の円高メリットを期待しましたが、同社にとっては残念ながら円安反転中。JAL再建問題も手数料収入であるリベートの行方を考えるとやはり同社にとってマイナス材料。それでも株式の需給は悪くなく、悪材料は十分織り込み済み。きっかけさえあれば大幅高に。

ナイガイ(8013)
12月20日より 51円→49円(7営業日保有 下落率3.9%)
中国での店舗増大報道、低位株というところに着目し、年末年始の個人投資家好みの動きになる、と見越して買いポートフォリオ入れ・・・したのですが、今のところは閑散。信用買い残の多さが需給を悪くしている模様。業績は今期は赤字見通しですが、来期黒字転換も十分狙えるポジションに。その辺りの報道が出てくれば低位株特有の大幅高も十分見込めます。

売り銘柄

近畿車輛(7122)
12月6日より 725円→713円(16営業日保有 下落率1.7%)
ドバイショックが高値圏で推移していた同社の売りのきっかけになると見て売りポートフォリオ入れ。ほぼベストタイミングで入る事ができ、3営業日で一気に15%近くの下落を実現した・・・のですが、買い戻しのタイミングを誤りました。慢心でした。結局大納会で買い戻しとなり、一番悪いところでの利益確定となりました。今年最後で失敗しましたね。とほほ・・・

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.05(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 12/4終値10022円→10546円(17営業日 上昇率5.2%) 0.30(%/営業日) 

TOPIX 12/4終値889→907(17営業日 上昇率2.0%) 0.12(%/営業日)

今月もベンチマークに敗北。しかも新規にポートフォリオ入れした銘柄がほとんど足を引っ張った形に。前月新規ポートフォリオ入れ銘柄が0だったことから、少し焦ってしまったようです。反省。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数335.1ポイント

となりました。残念ながら日経平均同様、高値更新とはなりませんでした。

今年の大納会は掉尾の一振とはいかず、寄り高の安値引けという真っ黒なローソクを残して終了となりました。この辺りは今まで上昇していた反動もあって、多少仕方の無いところでしょう。それでも月足・年足はそれぞれ陽線となったのですから由としましょう。

一方、大納会が安く終わったお陰で個人的に大発会は上昇して始まる期待が高まりました。今まで当ブログをご愛読いただいている方には耳にタコでしょうが「2月終わりまでは上昇相場が続く」と引き続きここに明言しておきます。それまでは投資判断「強気の買い」で。

基本、以前から一貫して主張している「メジャーSQ後の上昇波動」は継続中と見ています。そしてその流れはやはり3月のメジャーSQまでは継続すると見て良いでしょう。また3月が近づくと決算期末の見通し修正が出そろってきます。翌期の見通しもぽつぽつ出てくるでしょう。その時にまた恒例の「3月危機説」が流れるかも知れません。一部では確かに資金繰りに不安が出てくる企業・業界もあるでしょう。

ただし本格的な下落トレンド転換とは成り得ないでしょう。アメリカ株は2003年の金融危機後の日本株の動き同様、懐疑の中で育って上昇し続けるものと見ています。アメリカの消費や、海外からのアメリカに対する投資はまた戻ってきます。落ち着きと共に資金は回帰すると見ています。

その流れを汲んで、日本株も4月終わり頃には再度上昇に転じていくと思っています。その後7月の参院選・11月のアメリカ中間選挙を睨んでの動きが続くのではないでしょうか。その先の事まではわかりません。とりあえずまた時期が近づいたら考えれば良いと思っています。

為替は一旦90円辺りで落ち着いてから、再度円安に向かっていくのではないでしょうか。2月終わり頃で95円位まで行けば御の字と思います。84円という水準は政府も慌てさせる程の衝撃がありました。もうあの水準には当分戻らないのでしょう。国力的な関係から見ても、国債を含めた金利水準の見通しから考えても、これ以上の円高は無さそうです。

ところで大納会で激しく下落したJAL(9205)に関しては、ここからの参戦はギャンブルでしょう。少なくともあと一つ悪材料「株主優待の廃止」がカードとして残っています。法的・私的整理どちらに転んでも3月末までに必ずと言って良いほど廃止・もしくは割当条件の厳格化になるでしょうから、個人投資家にとっては実質的には減配のような扱いになります。これが出ないと少なくとも買えません。逆に言えばこれが出てしまえば、割り切りの形で買って見ても面白いかも知れませんが。

何はともあれ今年も無事大納会を迎える事ができました。来年も皆様にとって良い投資環境でありますように。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。