KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

欧州不安で大暴落に

今週のお題「ケータイ・スマホと私」

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日経平均は大幅反落。前日のNYが製造業景気指数の悪化やスペイン不安を受けて暴落。為替も一気に円高に振れました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが殺到。なまじ前日反発した反動も大きく、処分売りが集まりました。一部衣料品、小売り銘柄に買いが入ったものの、基本は全面安。週末要因も手伝って次第安の展開になると、そのまま安値圏で引けました。9600円を維持するのがやっとで、下落率は3%。今年最大の下げとなりました。


投資判断は「中立」に。先週一段階引き上げてしまいましたが、結果的に大失敗。時期尚早でした。今では今週の第一回追証投げ売り大会に参加せずに済んだ投資家にも参加通知が届くであろうことから、しばらく相場の下落局面が続くものと見ています。

一方、何らかのきっかけで急反転する可能性も十分高いので、一方的に売りともできない現状があります。よって煮え切らない感じですが、売りに近い中立としておきます。


金曜のNYは期待のfacebookが上場。公開が11時からとなった同社の株価は最初はセカンダリ狙いの買いが入って高くなったものの、システムトラブルなどもあって軟化。何とか幹事証券の買い支えなどが寄与して、公開価格を維持する程度に止まりました。

それを受けてNYの相場も朝方高かったものの軟化。結局またマイナスに沈んで終わっています。実はアメリカも日本同様に、寄り付き高・引け安症状が続いており、ダウ・S&P共に5月以降は2勝12敗で陰線となっています。

facebookに関しては公開価格の引き上げと公開株数を増やした時点で終わっていました。もう少しリスクオンの時代であれば、この前のApple株の上昇のように、需給バランスを背景とした買いが買いを呼ぶ上昇トレンドに乗っていたかも知れません。

しかし残念ながら、今はそんな地合ではありません。結局史上最大級のIPOとなってイニシャルの需給が緩んだ以上、ザッカーバーグ氏のみが富を集金するようなものです。そんな株に15日以内に売ったらIPOに参加させないなどの不文律の罰則を設けたところで、株価の下支えにはならないでしょう。逆に、今後これらの売り要因が更に上値を重くすると思います。

ただ私はfacebook株自体には期待しませんが、facebookが得たこれらの資金を元に、他の企業を買収するという行為については期待します。これがIT企業の株価を押し上げるかも知れません。


勿論ザッカーバーグ氏に会ったことはありませんが、多分彼はいわゆるオタクです。経営という面においてはブレーンがしっかりしているでしょうから心配する必要は無いにしても、技術屋としての面が強いでしょうから、株価や自分の資産に対しては無頓着な印象です。世界ベスト30の富豪の地位にも執着は無いでしょう。

彼がやりたいことは、facebookをよりエキサイティングで、世界中の人々に利用されるサービスにしたいことだと思います。もしくはfacebookのみに止まらないかも知れませんが、作品の完成度をより高めたい、というところが、彼のモチベーションではないでしょうか。

その根拠に挙げられるのが、今回の株式公開にあたって議決権の過半数をしっかり確保していること。今のfacebookの方針はそのほとんどをザッカーバーグ氏が一人で決め、先日のInstagram買収も一人で交渉し、決定されたのだとか。

また、今でもザッカーバーグ氏がプログラムを直接書き換え、いきなり正式版サービスに乗せてしまうそうです。つまり、ザッカーバーグ氏にとってfacebookとは自分の玩具のようなもので、その玩具をより自身にとって一段と楽しいものに変質させたいという野望しか無いように思われます。そういった行為の数々を見ていると、彼のオタクぶりがわかります。

ただ、既に潤沢な資金やキャッシュフローを保有しており、そもそも今回のIPOが何のために行われたのか不明点が多いのも片方では事実。単に従業員や一部投資家の「公開して欲しい」という圧力に屈しただけなのかも知れません。彼の楽しみの時間を奪うそれらの雑音に対して、渋々了承したという格好で。その場合は買収などに結びつかないのかも知れません。

ちなみにザッカーバーグ氏自身はIPOで3020万株を売り出して11億5000万ドルを得ましたが、その大部分をストックオプションの行使に伴う納税に充てるとのこと。

ですから、ここからのfacebook、もしくは一人の天才に対して株式市場が期待することは、買収によって他のIT株に与える影響のみ、と思っています。


この資金吸収量の大きなfacebook上場前と後では、やはりアメリカ株の景色も変わってくると思います。繰り返しになりますが、もう少し地合が良ければ、facebookも買われてそのIPO資金で潤い、他の銘柄にも買いが波及し・・・と、NY株も好循環が期待できました。

しかし御覧の通りfacebook株は陰線となり、地合の悪さを好転させるどころか、一層悪くさせたような印象を与えています。結局市場から吸い上げられた資金は、facebook社に移ってしまったわけですから。まだ辛うじて公開価格は上回っていますが、ここから買いに向かう理由は現時点で見出せない感じです。

アメリカ株のチャートはすっかり崩れてしまいました。昨年8月に重ね合わせると、まだ下落幅は拡大する余地もあり、まして先般まで「リーマンショックによる傷跡は埋めた」とされる08年以来の高値水準だったわけですから、余計に反動が気になるところです。

ただVIX指数がそこまで悲観的な数字にはなっていません。それぞれ最悪期には45ポイントを超えましたが、未だ25ポイントにも達していませんから、そこまでニューヨーカーは悲観的になっていないことを示します。

それが今回の危機を危機だとは認識していないという現れなのか、いや、今後更に拡大するまでの途中経過なのか、は現時点で判断が難しいところです。個人的にはギリシャ、スペインの危機という今までの危機の焼き直しであることから前者であると思っていますが。

その根拠の一つが金価格の落ち着き。前回の危機の際は資金逃避先として金価格が暴騰したのは記憶に新しいところです。それから一段の金融緩和策が採られ、各国共に通貨価値が下落しているにもかかわらず、金の価格は上がっていきません。5月に入っては上がるどころか、むしろ他のコモディティ価格同様に値下がりをしています。

世界的な通貨供給量も様々な危機前の06年と比較すると、全体で1.5倍ほどに膨れあがっています。日本は日銀のスタンスからわずか5%程度しか増えていませんが、特に新興国である中国・インド・ブラジルの伸びが大きく、それぞれ2倍近くに急速に膨れあがっています。そして、足下では一段と緩和観測が高まっているので、更に大きくなる見込みです。

であれば、本来金にもっと資金が流入しなければおかしいにもかかわらずそうなっていない。皆ギリシャ国民のように、現金を手元に持っておけば何とかなると思っているのでしょうか。恐らくそんなことは無く、この不合理な価格推移は、今回の危機はそこまでの危機として認識されていないものと思います。

ファンダメンタルで論じれば割安水準であるということは赤ん坊でもわかること、というのは言い過ぎですが、実際にその通りだと思います。こういった状況下でもウォーレン・バフェバフェ(きゃりーぱみゅぱみゅ風に言ってみました)はどんどん買い増していますし、モルガン・スタンレーも日本株買いに転換。

特に日本は先日のGDPの数字、また景気基調判断の上方修正などを見ても、確かにそれぞれ過去の結果かも知れませんが、先進国の中ではアメリカに次ぐ好調さを示しているのです。

後はきっかけだけ。こういうパニック状態になっている時に正論は要りません。欧米トップの発言か中央銀行トップの発言で、何らか投資家に安心感を与えるような言質さえ取れれば良いのです。それは何なら言葉だけで良いんです。実行力とかはまた別の話。

昨年の震災の際、福島原発に自衛隊がヘリから放水を開始しただけで日経平均先物は急速に下げ渋りました。実際の効き目なんてほとんど無いのに、です。つまり、まずは安心感さえ与えてくれる首脳のパフォーマンスが必要なのです。それは本来放水よりも簡単にできるはずです。

そのための舞台が来週のいつ用意されているか、というところですが、まず足下で週末行われているG8。ここで何か前向きなコメントが出るかどうかですが、正直期待薄でしょう。

日本で期待が否応にも高まっているのが、来週火曜の日銀による金融政策決定会合です。GW前の追加緩和発表時に我らが総裁は「以後しばらく何もやらん」的な発言をしてくれましたが、事態がまたのっぴきならない感じになってきたので、少なくとも市場は「期待」をまた高める可能性があります。

従って、次に反発の局面を求めるとすると火曜ということになりそうで、可能性は低そうですが、藁を掴むよりはマシでしょうか。少なくとも月曜は特に何もありませんから、そのままダダ下がりが続くものと見ます。


最後に為替について言及しておくと、少なくともドル円に関しては2月17日のブログでも長々と書いたように、長期的には円安トレンド転換していると考えています。ですから、75円を割り込むほど円高が進展するとは考えていません。76円は昨年7月〜約半年間上げ渋ったラインですから、抵抗力は強いものと見られます。

一方で短期的にはやはり連休前の5月3日のブログで「FXなどで79円台でロスカット設定している個人が多いという話も出ていますから、こうなれば一度78円台を見る流れになりそう」と言及したように、週末の外為市場では79円を割り込んできました。

ただ同時に「79円を割れれば、今度は日本政府による為替介入の話も現実味を帯びてきますから、次第に底入れ機運が出てくる」としたように、ここからは底堅いのではないかと思います。78円を割り込んでくることは、少なくとも現段階では無いと思います。

じゃあすぐに円安に反転するかどうか、というとなかなか微妙なところ。しばらく80円前後での推移に終始するのではないかと予想しています。上述のように日本の経済指標が良いので、円買いが入りやすい環境にあり、これらの強弱感が対立する形で、横ばい推移となるのではないかと思います。


日本株の上下は良くも悪くも為替に連動していると言えます。アメリカ市場よりも為替の連動性の方が強い印象です。ですから日経平均の上昇の最低条件は、まず為替の円高が止まること。それを確認してから株の買いを検討しても十分遅くないように思われます。


※全面安だったので、ポートフォリオ銘柄などのコメントは書いても詮無いのでお休みにしました。


最後はいつも通りの宣伝。

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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。