KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀総裁人事の思惑に市場も揺れる

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日経平均は金曜反発。前日のNYは新規失業保険申請件数の予想以上の増加により下落。それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。11200円を割り込んで25日線に接近する場面がありました。

しかし麻生財務相による「日銀総裁は財務省OBで無くても良い」という発言を受けて、武藤氏と見られていた総裁人事の方向性が一変。前日の巻き戻しが起こり、前引けにかけて切り返すと、後場は一気にプラス圏に浮上しました。

日曜にイタリアの総選挙という不安定要因を控えながらも、結局そのまま高値圏での引けに。TOPIXもプラスに切り返して、底堅さを見せつけた一日でした。売買高は33億株台、売買代金は2.0兆円超と、今週最後に商いが回復しました。


投資判断は「やや買い」。今週は事前予想通り、結果的には横ばい推移の週となりました。外部環境が悪い中で高値圏を維持できたところは非常に良かったと思います。11500円の辺りで特に出来高が膨らんでいないことから天井感も出ていませんし、一方で下値には抵抗線がたくさんあることから、上値突破は時間の問題かと思われます。

金曜のNYはバーナンキ議長らの金融緩和解除に対する否定的な発言を受けて上昇。こちらも先日の下落要因の巻き戻しが発生しました。ダウは再度14000ドル乗せ。それを受けたシカゴ225も11400円超と、金曜終値を少し上回る程度のところに付けています。

注目のイタリア総選挙は日曜に始まり、上手くいけば月曜の日本の場中に大勢が決することになりそうです。ただ、恐らくは緊縮財政を進めるモンティ首相が何とか勝利して、丸く収まる形になると見ています。最悪ベルルスコーニ氏が勝利をしても、足元でユーロ圏は回復期待に沸いていますから、すぐに相場に悪影響が出ることは無さそうです。

と言うわけで、基本路線はモンティ首相が勝てば安心感で一段高でしょうし、苦戦、もしくは負けたとしても、下げは短期間の限定的なものに止まると思いますから、トレンドが変化することは無いと思います。

そう考えると、来週は引き続き総じてしっかりな感じになりそうで、月末ということもあり、週央までは下値の固い状態になると見られます。

ただし週末には3月相場入り。しかもアメリカの強制歳出削減期限を1日に控えており、ちょっと警戒感が漂いそうです。それでも個人的にはやはりイタリアの選挙同様、最悪シナリオ、つまり歳出削減の強制措置は先送りなりで回避されると思っています。

と言うのも、今年から新しく下院に加わった共和党議員は、債務上限を5月まで暫定的に引き上げる法案を1月にあっさりと通しました。今まで抵抗していたのは年初で任期が切れた「昨年の選挙で負けた共和党議員」であり、今の新共和党議員連中は、民意がオバマ大統領にあることを認めているので、今回の一件に関しても無下に抵抗しないような印象を受けます。

もっとも、これはあくまで私の感想なので、実際はどうかわかりません。例えば日銀総裁人事に関しても岩田氏だ、黒田氏だ、と情報が錯綜しており、国内の政治家ですら何を考えているのかさっぱりわからないのですから、ましてアメリカの政治家に関してわかるわけもありません。ただこれまでの経緯を踏まえると、そういった可能性が高いのではないかと見ています。

ですから、アメリカの株式市場も案外あっけらかんと高値を維持しています。こんなに高値圏で推移しているのですから、売り方が本気になればいつでも売り煽ることは可能な状態です。それでもしっかりしていることから、過剰な心配は必要無いのかなという気がしています。

で、今の日本市場の不安材料は日銀総裁人事が第一義的ですが、武藤氏以外なら何とか市場が(というより外国人が)好感してくれそうですから、あとは海外のアメリカ、中国の不安材料くらいでしょう。

ただ中国に関してはなんだかんだ言ってもアメリカ、ヨーロッパの懸念に比べて成長の減速はこれまで高過ぎたのですから自然であり、市場も織り込んでいるものですから、他国にあまり波及するようなマイナス材料にはならない感じです。実際、金曜も中国株は下落しましたが、日本株への悪影響は限定的でした。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。マザーズ市場ではバイオ株がまた息を吹き返し、引き続き上値追い波動に乗った感じです。

ただ、先日のカイオム・バイオサイエンス(4583)の増資に続いて、金曜はアンジェスMG(4563)が第三者割当増資で約4億円を調達とのこと。しかも引受先が夢真HD(2362)グループということで(もう一つはデジタルハーツ(3620)社長の合同会社)、業界が全然異なりなかなか不可解な感じにもなっています。

まあ今回その分野村に割り当てていた新株予約権を買い取るということなので、結局はトントン、もっと言えば野村などはすぐ売りそうですが、夢真などはしばらくホールドしそうな雰囲気もありますので(あくまで「中長期的な資金運用」という文面を信じればですが)、総合的に見れば株価にプラスのような印象もあります。

それでも、足元でやはりバイオ株が今の株高を千載一遇の好機と捉えて増資が増えてきたことは、警戒すべきでしょう。元々株式会社は何のために上場しているかと言えば「資金調達」なのですが、収入が増え辛いバイオ株は特にその色彩が強いので、隙あらばいつでも増資を仕掛けてくる姿勢があると言えます。

当然バイオバブルに乗っている方はその辺りを割り切っておられるとは思いますが、足元のリスクは次第に高まってきている印象です。デイトレで増資リスクをヘッジするなど、割り切るにしても工夫が必要な気がします。


ポートフォリオ銘柄】
学情(2301)は続伸。引き続き反転の流れが続いています。戻りに合わせて空売りも増えてきていますから、総じて安心感の感じられる反発局面です。


ソリトンシステムズ(3040)は大幅続伸。そして無事目標株価800円を越えてきたので、利食い終了となっています。18日の寄りでポートフォリオに入れて、ほぼベストタイミングで仕掛けることができました。大満足の大成功銘柄です。

思いの外簡単に800円を抜けてきましたし、ここまでの配当落ち分までを考えても09年7月の戻り高値水準を明確に上回ったと言えます。チャート的には08年の急落ゾーンを通過しており、価格帯出来高的に見るとほぼ真空地帯を通過している途中であると読みとれます。

足元では引き続きネットセキュリティに対するテーマ性も強い状況です。Applefacebookに続いてMicrosoftにもハッカー攻撃があったと伝わっていますし、本日の日経でも「政府がサイバー攻撃に対する新戦略を今夏までに策定」と報じられており、今まで日本で出遅れていた同分野に対する意識の強さが出ています。

それもこれも、参院選でネットによる選挙活動が解禁されたから。はっきりいって万事対応の遅い政府ですが、自分たちに関することになると話は違います。参院選までに対策を行い、足元に火が付かないようにトントン拍子で話が進んでいくでしょう。

と言うわけで、こういったセキュリティ関連株は、もうしばらく続く息の長いテーマだと思われます。特に同社は流動性が薄いため、もっと注目度が上がれば上場来高値更新すら視野に入ってくるでしょう。ただ、このブログではこういう小型株をあまり煽るのは好きではないので、この辺りにしておきます。引き続き注目はしておいてください。


さて、今回は一銘柄買いポートフォリオに加えたい銘柄があります。それはカルビー(2229)です。

ご存じスナック菓子で最大手ですが、今は海外展開に力を入れて今期も増収増益を見込んでいます。第三四半期時点でもおよそ成熟産業とは思えない伸び率で、ライバルのフレンテ(2226)が下方修正と苦しむ中、大きく気を吐いています。

チャート的にも足元で上場来高値を更新しており、先高感の強いものになっています。上値に節が無く、12年に4000円→7500円辺りまでの上昇波動を描いてきた分を当てはめると、今年の1月6000円から1万円を目指す波動になっていると言えます。

特に上場開始が2500円辺り→12年5月高値が5000円辺り→11月高値が7500円辺り、と大体2500円間隔で、心理的な節目が意識されています。であれば、順番的にも単純に1万円がターゲットになっていると捉えることも可能でしょう。

特に良いのが何と言っても需給動向で、同社は丁度2011年の震災の日に上場してから、大きなしこりを作ることもなく、空売りを肥やしにすくすくと育ってきました。足元の信用残高も2万株の売り長で、需給動向は相変わらず良いままです。

正直株価水準を見ると高過ぎるとは思いますが、需給が良ければどうやっても上がっていく過程はコスモス薬品(3349)やクスリのアオキ(3398)の上昇を見ても明らかです。こうなってくると、明確な天井サインが出るまでは上がっていくトレンドに付いていくに限ります。

昨年11月に「堅あげポテト」にガラス片が混入したことによる自主回収もあって、高値を打って75日線を割り込んできたのですが、同線との乖離10%のところから再度反転して高値を追ってきています。これは11年の11月以来2度目のことで、またしても天井サインを拒否。売り一巡感も手伝って、まだ高値追いが続くであろうことを示唆します。

今後は株式分割などの株主還元も期待でき、引き続き需給要因は良好であることも伺えます。足元ではアメリカの景気回復期待もあって、北米での売上増にも期待を寄せます。

目標株価は1万円の少し手前の9500円に。あまり一気に上がらないかも知れませんが、時間をかけたゆっくりの上昇トレンド継続を見込みます。それ故、売り方を真綿で締める形になりそうですが。月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・と言うわけで、今回も書き過ぎたのでこの辺で。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。