KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均も終戦か?

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日経平均は本日大幅反落。前日のNYは軟調。物言う投資家であるアイカーン氏やジョージソロス氏の大量保有が伝わったAppleは500ドルを回復と好調でしたが、相場全体は高値警戒感からの売りが出た形。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。昨日後場の怒濤の切り返しに対する反動もありましたが、朝安後はアジア株の堅調スタートを受けて買い戻しの動きが強まる格好に。ただ麻生大臣や菅官房長官による法人減税否定発言を受けると下げが加速。また先物主導で薄い板に売りが叩き込まれました。一時下げ幅は300円を越えるレベルに。

何とか安値引けは回避できたものの、それでも300円近い下げ幅。出来高は20億株ちょっと、売買代金は1.6兆円とお盆特有の閑散相場でした。


投資判断は「やや売り」。とりあえず昨今の「上がれば下がり、下がれば上がり」は典型的な薄商いの鯨幕相場。少なくとも今週いっぱいの指数の上下は意に介する必要が無いでしょう。動きそのものに意味はありません。

チャートで論ずれば、日経平均は4/2,6/7,6/17,6/21などの安値を結ぶ下値支持線と5/23,7/19の高値を結ぶ上値抵抗線で作られる三角持ち合いの最中での蠢動に過ぎません。なので現在は13300円~14300円の範囲内で上端に近づいたら売られる形です。色々上げ下げの理由が論じられますが、今週は少なくともコレが全てでしょう。

本日も先物主導でこの動きが強まっており、実際TOPIXに比べると日経平均の下げが大きかったです。

三角持ち合いということは、上下どちらかに振れた方に相場の行く末が決まってくるわけですが、個人的には下放れの可能性が高いと見ています。

一番大きいものから見ていくと、まずは8月の円高説。例年この時期になると書いていますが、今年は違う、とやはり言えないような足元までの状況です。

背景には日本の外需企業がお盆休み前に稼いだドルを円転する説、米国債の利払い・償還が2・8月にあるが国内投資家のそれが円に還流する説、と色々言われていますが、明確な理由はハッキリとはしていません。しかし過去15年でドル円は1勝14敗と明確に8月の5,6営業日から一ヶ月間円高になっており、8月の円高は実証されています。

なので為替関係者でそう見る人は多い様子。シカゴ通貨先物市場では海外投機筋による円売りポジションが、2ヶ月ぶりの高水準に膨らんでいます。これ以上売りポジションが膨らむ余地はないだろうと見られています。

次の日本株押し下げの要因としてNY株のピークアウト感が挙げられます。ダウは直近安値を切り下げており、S&Pも1680ポイントを割り込んでくるようであれば、下げトレンド入りが明確化します。これは2日の雇用統計の数字が予想を下回った、という景気減速感が素直に織り込まれる形になっており、金融相場から業績相場への移行を示唆しています。

一方、NASDAQの特にハイテク株の値動きは最近しっかりしています。上述のAppleもそうですし、facebookも公開価格を回復してきました。今までの傾向から言っても、IT業界の株は不況期に強い属性を持っています。なのでIT銘柄に買いが向かう=市場は景気減速感を折り込みにいっている、という予感をはらみます。

あとは、最近薄商いの中で日経平均のボラが上がっているのが懸念材料。例年これくらいの時期であれば閑散相場でボラが低いのですが、今年はボラが高い→先物の証拠金引き上げ→薄商いの中で裁定解消の売りが出やすい→下落しやすい→ボラが高い・・・の悪循環に陥る可能性もあります。これは丁度5/23~6/13頃にかけて発生した下落の要因と同じものです。

ただ当時はまだ下げの第一波でしたから、押し目買いの好機と見て買い向かった投資家も居たので一定の下支えがありました。今は丁度お盆休み入りしていますし、ここで例えば急落などが起きて、損切りの投げ売りなどが出る状態になると、かなり幅が出ることになります。なので今は非常に足元が不安定な状態にあると言えます。

とにかく薄商いというのは要注意でしょう。今までが過剰流動性相場だったことで尚更です。大量に積み上がった裁定買い残や信用買い残の売りを吸収しきれませんし、それがまたしこりを作り、次の下落を生み出す要素になります。

あとは参院選通過でトーンダウンしてきた政策や、消費増税を睨んだ動きなど、不安要素は多いです。チャート的にも75日線が来週辺りからいよいよ本格的に下落トレンドに入るゾーン(つまり75日前はここから丁度5月の急騰部分に入るため下がりやすい)。ちょっと買い向かう材料はない感じです。


新興市場は「やや買い」。本日は両指数共に堅調で、個人投資家中心に買いが入った格好。お盆休みの特徴である仕手株買い、新興株買いです。とりあえず明日も東証1部銘柄よりは新興株の方に妙味がありそうです。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反落。閑散相場の中では同社のような巨体はなかなか上がり辛いものです。一応下値は6/7、6/17、7/30、8/12の安値を結んで作られる下値支持線が意識されており、明日ここを死守できるかどうかが目先特段イベントが無い中での注目点です。


ニトリHD(9843)は続落。円高、猛暑というキーワードで買われるだろうとは思うのですが、なかなかそのように話は進んでくれませんね。需給面では引き続き売り長の状態ですし、もし追証発生の投げ買いが発生するならば、買われる流れも出来上がります。


【注目銘柄】
グリー(3632)は急騰で一時ストップ高手前まで。こちらは今週日曜に配信した有料メルマガで買いで取り上げ。その後下値切り上げ相場が続き、昨日の本決算を受けて本日暴騰となりました。ほぼ目標株価に接近したこともあり、取り上げ根拠を以下に記します。

「△グリー(3632) 東証1部 売買単位100株
803円 出来高6206200株

8/12買値 820円以上
8/23までの目標株価 1000円

【評価】
業績    △
テクニカル △
需給    ○ 
同業他社比 △
その他ポイント 決算通過後の出尽くし

SNSゲームサイト「GREE」運営。前期は減収減益の見込み。スマホへの移行が遅れたことや、人件費の上昇などが利益を圧迫。赤字の海外拠点の閉鎖も早々に決断し、有望タイトルに経営資源を集中。立て直しを急ぐ。先月の日経報道によれば最終四半期も売上の減少に歯止めがかからず、営業利益も会社計画をやや下回るところでの着地が見込まれている。

それを受けて株価は弱含んでいるが、下値は限られてきた印象。同業のDeNA(2432)が決算を通過して急騰。また足下ではアメリカfacebookの底打ち感などで他のSNS関連株が軒並み値を戻していることで、相対的な出遅れ感が徐々に出てきている。本決算を14日に控えており、本決算通過後の出尽くしの場面を狙っていきたい。

テクニカル的には各移動平均線を下回り、上値が重いところ。ただ200日線との乖離率が足元で32.3%と大きく、一段の下ブレリスクは限定的と見る。MACDは好転ながらもパラボリックは暗転。一目均衡表は三役暗転の流れを継続しており、次第に上値の雲が厚くなってくるところ。

需給面では一昨年以来下落トレンドが続いており、総じて悪い印象。ただ7月以降は概ね横ばい推移となっており、売り一巡感も出始めている。信用残高は差し引き700万株以上の売り長で、上場来最高水準に。先週の日証金ベースでも増加していることから、一段と買い戻し圧力に期待が高まる。

予想PERは7.9倍で同業のDeNA(2432)の5.8倍との比較では割高。PBRは2.0倍で同2.3倍よりは割安。予想ROEは24.4%で同44.9%より低い。配当利回りは減配が見込まれる15円換算で1.9%とそれでも市場平均の1.6%との比較では高い。ただし6月権利落ちのため、配当狙いの買いは期待し辛い。

買値は5日・25日線を上回り、金曜の高値を上回る水準か、もしくは年初来安値759円を割り込む水準で。いずれにせよ決算前後が仕込み場となるとの認識で。目標は5/15急落時の窓埋め手前の1000円に。損切りは買値から4%程度下の水準で適宜」


前田建設(1824)は続伸。こちらは13日に有料メルマガにて買いで取り上げ。地合が悪い中でも着実に年初来高値の更新を続けています。とりあえず600円回復は固いと見ていますし、当然目標はもっと上に見ています。上述のような円高環境下での好業績内需株に注目です。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。