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日経平均は本日反落。前日のNYはクリスマスで半ドンの中、新規失業保険申請件数の減少などを受けて小じっかり。ダウは一応終値ベースで最高値を更新してきました。
それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ここまで５連騰だった反動と、年末最終売買日ということで節税絡みの売りが出やすい一日でした。それを買い支える海外勢もお休みで、拾う神無し。ドル円の円高進捗も重石になりました。
指数的には小幅の下落だったものの、値下がり銘柄数が１２００を越え、３０業種がマイナスのほぼ全面安症状に。久しぶりの反落となりました。売買高は１６億株台、売買代金は１．４兆円台弱と、クリスマスモードで久しぶりに低調でした。
投資判断は「強気の買い」。日経平均は連騰こそ止まりましたが、このまま年末まで突っ走るかという勢いです。その日経平均の先走りを示すように、NT倍率が12.53倍と今年最高水準ということで、また先物主導で買われ過ぎている感じになっています。このままだとまた1月は日経平均が弱くなって、前年と同じ歴史を繰り返すのか・・・という感じ。
今晩のNYがお休みで大口投資家が居なくなる中、一応本日で節税目的の売りが出尽くしたので、残り３営業日は特に個別でスルスル上がっていくものと見ています。投資主体別売買動向でも個人はここ半年以上ずっと売り越していますが、逆に２月まではずっと買い越し基調が続きました。
というわけで、明日から来年分のNISA新規枠が出来上がることで、買いが少なくとも１月いっぱいは続くものと見られます。加えて今まで売り越して貯まった分の現預金が買いに回ってくるという流れも期待できます。ですから、ここまで特に個人投資家比率が高くて売りが続いた銘柄は、ガラリと景色が変わるのではないでしょうか。昨年末同様NISA買いを見込んだ、とにかく配当+優待利回りの高い銘柄が物色されるものと思います。
新興市場は「やや買い」。本日は高安マチマチ。マザーズは主力のミクシィ（２１２１）が直近まで大きく売られていた反動、節税売りの出尽くしから反発し、指数を押し上げました。その他、東証１部市場の出来高が薄い中で、短期資金が直近IPOに集まって盛り上がる格好。一方、JASDAQの方も上昇率が２０％を越える銘柄がランキング上位に並び、買われる銘柄はドッと買われるというイナゴっぷりがハッキリしています。
ともあれ、上述のように個人投資家の節税目的の売りが本日で出尽くして、これでスッキリしたはずです。明日以降は引き続き大口投資家がお休みモードであることもあって、個人中心の買いが相対的に出遅れ感の強い新興市場に集まってくるものと見られます。ここからの上昇に期待。
【ポートフォリオ銘柄】
日本製紙（３８６３）は反落。昨日は終値ベースで１８００円台に乗せ、７月以来の高値水準がありました。利回りが高く、各種紙製品が貰える優待もあるので明日のNISA買いにも期待ですが、一応良いところまで戻ってきたので明日の引けで損切りとします。ちょっと来年の新ポートフォリオ構築に備えて、陣容を一旦整理します。
ファーストリテイリング（９９８３）も反落。ただ昨日の時点で目標株価４５０００円に達してきたので、見事利食い終了となりました。今までずっと相性の悪い銘柄でしたが、ようやくの成功。空売り比率が大きく、実質的な上場来高値水準であることからまだまだ上は目指せそうですが、今回はとりあえずここまでにしておきます。
GCAサヴィアンG（２１７４）は続落。本日は値下がり率上位に顔を出し、損失出しの売り圧力が一段と深まりまった格好。一方、下値では今月末を期限とした最後の自社株買いもありますし、明日以降は売り出尽くし感からの反発も期待できます。谷深ければ山高し。来期からの更なる躍進に期待です。
【注目銘柄】
gumi（３９０３）は大幅反発で値上がり率上位に。こちらは昨日配信の有料メルマガにて以下のように取り上げました。
「正直私はこの銘柄好きじゃないんですが、上場後順調に売られ、今日は一時10%以上の下げを見せました。こうなってくると、超短期のテクニカルリバウンドは期待できます。3000円手前くらいまでの戻りは見て良いのではないでしょうか。
ただ業績見通しなどは無視したあくまで需給的なものなので（基本IPO時に取得した人も含めて、ほとんどの人が損をしているので、25日までの売り一巡感も期待）、その辺りは割り切りで。今日もミクシィ(2121)が弱かったので、その辺りの下げ止まりが確認できるとか、アメリカNASDAQがしっかりで返ってくるとか、その辺りを確認してからの方が無難かも知れません」
ミクシィが買い気配スタートで強かったですし、NASDAQも小じっかりで安定的だったので、朝方売り気配スタートは絶好の買い場だったと思います。寄り付き１５分後の底打ちはデイトレの教科書通りで、高値もほぼドンピシャでした。市場が手掛かり難の中、直近IPOに短期資金が集まりやすかった地合もはまったと思います。
日本毛織（３２０１）は続伸。こちらも先般当欄で取り上げましたが、３日配信の有料メルマガで参考銘柄として取り上げ。来年の干支「羊」関連株として注目が高まってきて８００円超えの場面がありました。７５日線も上向いてきて終値ベースでは７月以来の高値に。配当利回りも２．３％と高く、ここから材料難な年末にかけて一段と盛り上がってくると思います。去年末の天馬（７９５８）などは好例でしょう。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
