美女平は標高977mということで、立山山頂の3,015mのまだ1合目くらいの段階ですこの程度の高さの山なら、どこにでもあるようなレベル。じゃあ名前の通り美女が居るのか・・・というと、当然そんなパラダイスな空間では無いですね少なくとも私の視界には一人も居ない・・・などと言おうものなら、嫁から平手打ちが飛んできそうなので、グッと言葉を飲み込んで先を急ぎます
そんな美女平のどこに見所があるのかというと、ズバリ「杉」です立山に生えている杉は「立山杉」という種類らしく、寒さや雪に強いのだとか今じゃすっかり花粉症になってしまった私ですが、当時は時期的にも大丈夫でしたので特に問題はありませんでした
その無数に生えている立山杉の中で、特に樹齢が長く立派なものにそれぞれ名前が付いています。それをスタンプラリー的に巡っていくというのが、美女平の一つの楽しみ方のようです。全部巡ると大体1時間半くらいのハイキングコース無論山道ですから歩き辛く、ある程度の覚悟が必要です
まず最初のスタート地点で我々を出迎えてくれる杉ということで付いた名前が「出迎え杉」公募で色々と名付けられたそうですが、非常に分かり易い名前です。
最初は舗装された道路ですが、間もなく散策コースが示された看板の矢印を辿ると、急な天然の階段があって、そこを下って自然に出来た山道を歩いていくことになります右回り、左回りどちらでも良いようなので私たちは右回りコースを選択左回りコースを選んだ人とすれ違う度に挨拶を交わしながら、階段をズンズン下っていきました
当時は9月でまだ残暑が残る時期でしたが、さすがに標高の高い自然の森、木陰の下は空気がひんやりと涼しく気持ち良いです木の根っこなどを気を付けてまたぎながら、森の奥に進んでいきました(つづく)