父の話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20161016.html
ある日、初めて自分の携帯に特養施設から電話がかかってきました。前日に38.5度の高熱を出したので、病院に連れて行くからご家族の方も来てくれ、とのこと。いつもは母にまず連絡がいくのですが、たまたま母の携帯がつながらなかったということで、私の方にかけたのだそうです。私は急いで病院へと向かいました。
前の老健を含めて10年、施設から直接私に電話がかかってきたことなどなかったものですから、受けた瞬間かなり驚きましたが、とりあえず最悪な話ではありませんでした。ただ、その直後に私も母の携帯にかけてみると繋がらなかったので、母は母で何かあったのかと思うと心配になりました。
と言うのも、実はその二週間前にも私は同じ病院に来ていたのです。母が心臓が苦しくなったということで。それが連想されたので、そちらも気になったのですが、幸い何事もありませんでした。結局母はたまたま用事があって今回電話に出られなかっただけで、やがて留守電に気付いて病院にやってきました。
ちなみに先に母の付き添いで来た際の診察の待ち時間は計3時間半で、今回も5時間。40歳の私は脂の乗った一番働き盛りの世代に入りますが、それがこれだけの時間を無駄に費やさないといけないという生産性の低下、また医療費の増加がこの国の病巣でもあるように感じました。
それで肝心の父の様子ですが、病院で診察前に会った時には案外ケロッとしていました。高熱ということからかなりしんどい感じなのか・・・と思いましたが、特にこれまでと様子は変わらない印象。特に辛そうな感じはありません。一応現段階で熱は36.5℃にまで下がってきたとのこと。
それで診察を受けたのですが、結果は肺炎。どうも食事に関わる環境の変化に対応できず、誤嚥を起こしてしまったのが原因のようでした。そして遂には痰が絡んで食事も全く食べられなくなったのだとか。
周りの人は「その施設の対応が悪いのではないか」と言っていましたが、私や母は施設毎に介護士さんの余裕も変わってきますし、このような事態になってしまったのも仕方が無いと思っていました。本来は我々が介護すべきところでもありますから。(つづく)