KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中貿易戦争が一段上のステージに

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日経平均は本日続伸。前日のNYは米中貿易戦争懸念の拡大を嫌気して軟化。そして引け後には2000億ドル分の中国からの輸入品に関し、24日から年内は10%の追加関税→来年から25%への拡大を正式発表。部品輸出禁止をちらつかせた中国側の対抗措置を嫌気して、Appleなどが売られ、特にNASDAQの下げが大きくなりました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただ間もなくプラス転換すると、その後も断続的に買われて上値追い。中国株が始まって下落幅が限定的と見られると、更に上げ足を強めました。後場も一段高に。売買高は14時半時点で12億株台と膨らんでいます。


投資判断は「やや売り」。突然NYタイムズ紙にトランプ政権高官が批判文を載せたり、カナダとのNAFTA交渉が上手くまとまらなかったり、中国に対して更なる追加関税を発動してみたり・・・という話もありますが、正直、これらは「またか」というような類いの悪材料。

今までの上昇相場ではもっとタチの悪い悪材料を跳ね返してここまできたのですから、勿論マイナス材料ではあるものの、今更大きく悪材料視される、というのは説得力が薄いです。これは卵が先か鶏が先かという議論になるかも知れませんが、足元でNASDAQの個別銘柄に対してそれぞれ悪材料が噴出してきました。

順に、まずAppleに関してはiPhone新製品に対する警戒感が出ている他、中国との貿易戦争懸念による報復措置懸念もプラスして出てきました。ここ最近毎回新型iPhoneは「期待外れ」「目新しさが無い」と事前段階から酷評されているのですが、結局なんだかんだで発表会後はApple株が上昇します。

恐らくは事前に警戒されていた分の反動が出るからですが、その後予約不調と伝わって売られ、実は売れていたと言われて買われ・・・の繰り返し。今回もそういったドタバタを演じたいのだろうと思います。ともあれバフェット氏の折り紙付きの銘柄ですから、そう簡単にリンゴは落ちないのかも知れません。

ただライバルのサムスンは折りたたみ式スマホを発売するということで、製品開発力ではだいぶ差を付けられた印象です。一応、個人的に未だデザイン的なこだわりもあってiPhone4Sを使っている私はいよいよ今回は新型iPhoneを買わざるを得ないかなと思っているのですが。

その他、Amazonは単純に時価総額1兆ドル乗せという達成感が出やすい場面。アリババは突然飛び出したジャック・マーCEOの退任話(中国政府の圧力?)、FacebookSNS規制話が出て来たこと(※中間選挙に向け、フェイクニュース対策として政治色が強い規制案)。アリババは入りませんが、いわゆる「FAGA」株のNASDAQ市場占有率が2割近い状況ですから、これらが動くだけで簡単にNASDAQ総合指数は上下します。

それ以外にも更にTeslaはイーロン・マスク氏に奇行相次ぐこと。それについて行けない幹部連中の退職もあり、また不安感を強め株価は急落しています。トヨタ(7203)やパナソニック(6752)がTeslaを見切ったのも、その辺りがあったのでしょう(スタートトゥデイ(3042)の前澤社長は近寄っていっているようですが・・・)。

ジャック・マー氏の話もあって、全般的にカリスマ経営者の持つリスクが表面化してきたような感じ。あとは先週出た半導体市況の先行きに対する警戒感も関連株の先行きを暗くします。

となると、先ほどはVIX指数の上昇が2月の頭に似ていると書きましたが、状況はむしろ3月下旬にFacebookが情報漏洩、Appleは新サービスのイベント発表前の警戒感、EUを中心としたGoogleAmazonに対する課税案など、やはり個別に悪材料が出てNASDAQが急落した場面と似てきたような感じもします。

また、それ以外のテクニカル的な要因として、GoogleFacebookの業態が「情報技術」→「コミュニケーションサービス」へと変更されることにより、ETFの資金移動に伴う売り圧力も指摘されています。

個々の悪材料という点では日本も負けてはいません(?)。一番大きいのはスルガ銀行(8358)の不正融資問題、TATERU(1435)の不正融資申請問題と相次いでいる不動産問題です。元々大東建託(1878)やレオパレス21(8848)など、乱立する相続税対策のサブリースアパート建設はかねてから様々な問題が指摘されてはいたものの、投資家(特に外国人)の情報薄弱もあってか、ずっと上値追いの展開が続いていました。それが突然表面化した格好。

これだけ社会問題化してくると当然政府も看過できず、下手をすると金融庁による監督が厳格化し単にサブリース向けのみならず、バブル時代の総量規制のような不動産市場への大ショックに繋がる可能性もあります。足元で国内金利も少しずつ上昇してきたこともあり、この住宅関連の不動産市況に対する逆風は、久しぶりに出てきた日本個別の大きな悪材料に思います。

その場合、当然不動産株以外にも銀行株にも悪影響を及ぼします。これらの銘柄の利益絶対額が大きいですから、TOPIX全体で見た利益総額などへの影響度合いも大きいです。それがもし急速に縮小することになるとすると、今散々EPSなどを論拠に「日本株の割安」を叫んでいる人達の心の拠り所が一気に失われる事になりかねません。

それ以外にも自然災害による悪影響も勿論ありますが、不幸中の幸いと言いますか、関空も国際線を早くも一部復旧、北海道の大停電も99%回復ということで、逆に日本の災害に対する底力の強さを見せつける形にもなりました。私も関空被害が思ったより長引くのかなと不安になったりもしましたが、やはり悪影響は限定的に収まる可能性が高そうです。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に堅調。マザーズはメルカリ(4385)が公開価格に近似した後に急反発。後述のMTG(7806)なども強く、これまで売られた銘柄の買い戻し相場が強く出ました。何かと問題の多いメルカリの反発力継続には疑問も残りますが、それ以外の銘柄はこれを機に勢いが出るかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)は反発。10万円を回復し、インフラファンド全般に落ち着きを取り戻しつつあります。アメリカでは金利が3%を超えそうになったらトランプ大統領が無茶を言い、低金利が継続するゴルディロックス相場が続いていますが、インフラファンドにとっては好都合。利回り7%超が当面約束された銘柄はなかなかありませんね。


MTG(7806)は続伸。前場段階はメルカリが急騰した分マザーズ指数調整の意味合いから売られる動きもありましたが、メルカリの上値追いが止まると買い戻しの動き出て一時7000円突破。同業のヤーマン(6630)が引き続き強い動きを出したことも連想感に繋がっています。

なお来日しているボクシングのパッキャオ氏のCMがスタートということで、足元でメイウエザーとの再戦が持ち上がる中、案外関連株としての面白みも出て来ました。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。