KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

自動車関税一旦棚上げも、弱い令和相場続く

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日経平均は本日反落。前日のNYは出てきた経済指標が悪く、朝方は売られるスタートとなったものの、トランプ大統領が自動車の関税に関して判断を半年先送りすると報じられたことから急速な切り返しを見せ3指数揃って堅調。

それを受けた日経平均でしたが朝方から売りが先行。自動車関税はしばらく無くても総量規制が出てくるのではないかという懸念と、ファーウェイ製品排除を標的とした大統領令に正式署名があったことから改めてリスクオフムードが台頭。再度21000円割れの流れになりました。

中国株がプラス転換したことで下げ幅を縮めるも、後場改めて売られる形。日銀ETF買い期待感はあるものの、下げ渋りには繋がっていません。売買高は13時半現在で10億株弱と低調。


投資判断は「やや売り」に。前回中国は関税の影響を元安でカバーできると書きましたが、最初に第一弾の関税実施が現実を帯び始めた18年4月(発動は7月~)に1ドル=6.3元だったドル人民元は、足元でも7.0元手前まで元安が進んでいます。つまり10%程度元安になったわけで、中国からアメリカへの輸出総量5400億ドルのうちドル換算で540億ドル分の恩恵が出来る計算になります。つまり中国側が540億ドル分元建ての価格を安くしても、トントンになるということです。

勿論その間の元相場の平均値などを考えないといけませんから、大雑把に平均すると丁度半分くらいの恩恵に止まります。が、ユーロや円などの他通貨に対しても人民元安の恩恵があるわけですし、また例えば米債などのドル建て資産価値が増えるので、先述した625億ドル分の関税を取られても、中国トータルでは痛痒を感じ無いかも知れません。アメリカはアメリカで関税が税収になりますし、案外双方WinWinの関係とも言えます。追加されてもまた元安にすれば良いだけ。

やや話が飛びますが、私は基本的に消費増税延期は無いと考えています。やはり何と言っても予算が増税ありきで組み立てられていますし、7月短観を見てからでは判断が遅過ぎると思いますから。G20の議長国として日本だけ増税するのか、という話もありますが、上述したようにアメリカはアメリカで関税という形で結局国民に税負担を強いています。ですから日本だけ増税するという見方は必ずしも正しくありません。

一方、この米中貿易戦争の飛び火を受けてたまったものではないのがEUや日本です。人民元安で中国製品の競争力が一段と増しますし、日本企業が折角中国に作った工場をまたベトナムなどの別の地域に移す必要性もあるでしょう。まあ機械株などは今度はベトナムに製品が売れるので、影響は経営者それぞれで変わってくるのですけれど。

アメリカサイドとしては、関税が上がると物価が上がりますから、インフレ率が上がることになります。そうなると改めて利上げ観測が出てくることになります。ただ一般的には物価が上がるのはタイムラグがあり(実際、関税がかかった商品が市場に出回るには時間がかかるため)、先にマインドの方が落ち込んで景気減速感の方が強くなります。となると、順番としては先に利下げ観測の方が浮上してくる可能性はあります。

そういった背景にもあってか、先週からアメリカ株が下がって来たとはいえ、特に中国関連企業の構成銘柄が多いNYダウですら日本の連休開始前4/26からの下落率はたった3.4%の下落でしかありません。TOPIXは同5.1%の下落率ですから、当事国のクセに随分マシです。まだ過去の「VIXショック」などに比べても、下落率は大したことありません。通常時でも起こりえそうなレベルです。

足元でVIX指数の短期筋による7日時点のショートポジションは15万枚まで低下。前週に比べて3万枚近く減っています。その後更に損切りの買い戻しを迫られたと見られるので、足元では随分と減っているのでしょうね。VIX指数は過去暴落入り口となった26ポイントは超えずに手前で反落。一応落ち着きを見せています。
https://www.cftc.gov/dea/futures/deacboelf.htm

確かにリスク回避資産である金やスイスフランなども落ち着いたものです。一方、ビットコインは連休中もグングン買われ、今やリスク回避資産はビットコインに代替されている面もあるでしょう。また海外で資金流出などの報道が出てもお構いなし。トルコ人が信用のできない自国通貨を忌避して買っているという話がある他、中国人なども危機感を感じて、またビットコイン買いに走っているのでしょうね。

もっともビットコインに関しては5月中にアメリカでETF承認があるかも、という期待感もある反面、来月の大阪G20では規制に対する議論がされるとも言われています。確かに国家にしてみれば、無政府な通貨は許しがたいでしょうから、逆風はありそうです。

足元109.50円割れの場面も見せたドル円は、107円前半くらいまで円高が進む可能性があると考えています。根拠は円も売りポジションが9.2万枚と引き続き多いこと、また15年~17年の高値を結んだ上値抵抗線を18年7月に突き抜けて以降は一転下値支持線となっているのですが、その支持線が下落トレンドであり現在107円前半辺りに位置するからです。

そしてこれは同時に16年の安値100円と18年安値104.60円辺りを結んで作られる下値支持線の延長線も107円前半に位置してきますから、とりあえず107円前半の円高水準自体は相当に堅い水準ではあると思います。一方、それを万一更に割り込んでくるようになると、長期的な円高トレンド発生のシグナルになりますから、108円割れ水準からは相当に神経質な展開になってくるだろうと考えています。

なお先週末に発表された投資主体別売買動向は外国人が現物3079億円の買い越し。先物は1537億円の売り越しでしたが、ともあれ外国人が4月買い越しというパターンは01年以降19年連続となりました。なおその他は自社株買いの事業法人が買いを入れているくらいで、国内勢が売り向かうという形でした。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に軟調マザーズではMSCIの新規採用が決まったメルカリ(4385)が値を戻す一方、決算を受けて全般的に売られる銘柄が目立ちます。令和相場の下落基調を受けて、さすがの個人投資家資金も傷ついてしまったような感じです。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は反発。昨日無事有価証券報告書の提出期限が一ヶ月延長となり、当面は様子見気分が高まりそうな感じになってきました。しばらく上がる材料は無いですが、時価総額の半分を現預金が占め、PBRが1倍割れに接近。実は終値ベースでは上場来安値を更新しておらず、底堅さが目立ちます。


サニックス(4651)は大幅続落。最近は廃プラの社会問題化から急騰する展開になっていましたが、決算発表を通じて現実に引き戻される急落に。今期見通しは大幅な増収増益基調も、市場の期待値には届かず。私の期待するアサンテ(6073)との経営統合話も微塵も無かったですね。ただ環境関連株という位置付けで再度上値追いの展開に戻れると思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。