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金曜の日経平均は続落。前日のNYは寄り前に出た4-6月期GDP速報値が前期比年率+2.8%と予想を大きく上回り景気敏感株中心に買われたものの、ハイテク株中心に不安定さが続き引けにかけて売られNASDAQやS&Pは下落。商いは活況。Teslaは反発しましたが、それ以外のマグニフィセント7銘柄は下落。中小型株指数のラッセル2000は1.3%の上昇。WTI原油先物は78ドル台に上昇。
それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。引き続き半導体株中心に売られました。トヨタ(7203)も3000円の節目割れ。ただ間も無く売りが一巡すると、その後は買いが優勢に。為替の落ち着きを背景に、ファーストリテイリング(9983)など指数寄与度の高い銘柄が引っ張り上げる形。ただ昨日後場の高値手前までが限界。
後場は寄り天の形。アメリカ株同様に引けにかけて売られ、前場安値を下回り安値圏での終了。TOPIXは終値で2700ポイントを割り込み、4月以来の安値に。売買代金は4.4兆円台と活況でしたが前日より低下。REIT指数は反発でした。
投資判断は「売り」。金曜のNYはPCEデフレーターがほぼ予想に一致したことで3指数揃って反発。ラッセル2000も1.7%の上昇。売買高は平均並。長期金利は4.19%に低下。ただマグニフィセント7の銘柄はマチマチ。WTI原油先物は76.5ドルまで下落。それらを受けた日経平均先物は38200円となっており、週明けの日本株は反発スタートが予想されます。
今年は世界各国が選挙の年。フランスは左派政党の勝利。イギリスも野党の勝利。皆「与党(現職)が弱い」というところで共通しています。日本も自民党の支持率自体は厳しいですが、国政選挙はないですからね。ただ中国は安定していても、株価は上がりませんが。
フランスの政局に関しては、折角市場が「極右政党といっても、今はそこまで極右ではないし、言っていることは比較的まとも」と受け入れ始めたところに、結局は左派政権が奪取ということで振り回されただけの格好。この「思っていたような展開にならなかった」という辺りの方がリスクになっているような気もします。
イランですら大統領選挙は改革派(核合意の再建と欧米との関係改善を支持)のペゼシュキアン氏が勝利。19年ぶりの改革派ということで、これは西側にとっては有り難い話になっています。実際、原油や海運株はこの辺りから下落しています。
ただイランは最高指導者ハメネイ師が権力のトップであり、過剰な期待はできなさそうですが。ともあれイランも欧米の制裁も影響していますがインフレ率40%超ということで、物価高に対する国民の不満は各国共通です。
ともかくアメリカの大統領選挙の行方は今年の最大の関心事です。足元ではトランプ氏の勝利を見越した財政不安拡大→長期金利上昇がありました。逆に一部では特に2年金利が2月以来の水準にまで低下したことに注目する人が多いようです。
機関投資家のアメリカ株保有状況を確認すると、7月上旬時点ではここ2年間の最高水準まで上昇してきていました。機関投資家はパンパンにアメリカ株を買って楽観的に見ていた、ということ。
https://naaim.org/programs/naaim-exposure-index/
そもそも株はインフレに強い商品ということで、インフレだから買われてきたという面があります。それがいよいよ利下げしないといけない局面に・・・となると、それは大きなトレンド転換になる可能性があります。本当に利下げ開始を喜んで良いのかどうか。その辺りが株のポジションを落とす動きに繋がっている面も否定できません。
為替に関しては7月はアメリカの金利低下やヨーロッパの選挙通過による安心感などを受けてドルインデックスが下落基調。その分、ドル円も円高方向に振れています。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/
日本のGPIFに関しては、今月5年に一度の年金の財政検証結果が公表されましたが、やはり5年に一度の資産配分変更で日本株のウエイトを引き上げてくるのではないかという見方も一部にはあります。実際のところはどうでしょうか。
ただ円安によってGPIFは世界最大の機関投資家という地位から転落してしまったのだとか。一方で原油が上がっているのでノルウェー年金資金が上がってきているようです。
REITの方は低迷継続。終値ベースで3月以来の安値水準となっています。やはり日本の長期金利自体は上昇基調にあるものの、そうは言ってもまだ1%程度の話ですし、世界に比べて全然低水準です。
新興市場は「中立」。金曜のグロース指数は反発。ただ寄り底の形で上昇したものの、後場は急速に値を消し、ほぼ寄り値に戻して安値圏での引けとなりました。6月から続いた魔法が解けた感じで下落が続いています。
【ポートフォリオ銘柄】
アニコムHD(8715)は続落。これで9連敗となっています。三井住友の売りがまだ続いているのでしょうね。ただ出来高は今月2日の急騰の際の水準に次ぐレベルになっているので、そろそろ売り一巡感が出そうですけれど。
売りポートフォリオの川崎汽船(9107)も続落。こちらは何と15連続陰線ということで記録的なことになっています。木曜寄り前の上方修正、そして金曜の自社株消却共に効果なし。まあ前者は日本郵船(9101)の上方修正で、後者は自社株買い終了後は行うと予告済みだったので、共に織り込まれいたと言えますが。来週は記録更新なるか。
・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。
なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。