KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

久々に推奨銘柄を紹介します

今回は久しぶりに本命銘柄の紹介をしたいと思います。いつもグダグダしょーもない話題から入っていますが、本文が長いので今回は省略です。

芝浦電子(6957) JASDAQ

この会社はサーミスタ素子という小さな部品の製造が主力の会社です。サーミスタ素子とは聞き慣れない物だと思いますが、サーモ(温度)によって電流の流れる量を調整する抵抗器です。

どういったものに使われるかというと、代表的な例ではエアコンですとか、炊飯器ですね。どちらも温度管理が製品の善し悪しを決定付けます。他にもプリンタや複写機にも使われています。インクの噴射量等を調整するのに必要ですからね。というわけで、用途は多種多様で、様々な製品の需要が見込まれます。

さて、チャートを見てもらうと一目瞭然なのですが、昨今大幅な下落により株価は調整局面を迎えています。

http://quote.yahoo.co.jp/q?s=6957.q&d=c&k=c3&a=v,m26-12-9&p=m65,m130,s&t=3m&l=off&z=m&q=c

原因は会社が発表した今期の第一四半期決算が、市場の予想よりも悪かったことです。売り上げ、経常利益は上げたものの、本業である営業利益の伸びが鈍化し、通期業績未達懸念が高まったためです。

http://www.shibaura-e.co.jp/pdf/ir/shibaura20050823.pdf

サーミスタの販売量は順調に伸びているようですが、製品単価の下落が響いているようです。経常利益の増加部分も為替差益差損の改善が原因のようで、確かに各証券アナリストが弱気に転ずるのもうなずけます。

ただ、私はいくらなんでも下げすぎ、かつ低評価だと思っています。これがサーミスタが売れなくなってきているのなら話はわかります。ところがサーミスタの売れ行きはむしろ良好で、営業キャッシュフローに視線を移してみると前第一四半期に比べて実に2.4倍増で設備投資も増えています。これからの業容拡大には期待できます。

今年の2月に京都議定書の効力が発生しています。環境の取り組みに対して各企業がCO2の排出基準の数値目標達成に努力する成果が現れてくるのはこれからです。需要は引き続き旺盛だと思っています。

事業展開に関してはアジアに海外拠点を置いていますが、特に中国での反日デモ、韓国との関係の冷え込み、台湾情勢の緊迫化など、なかなか昨今の国際情勢的なリスクから目を離せない点もあります。

ファンダメンタルズ的にもPERは10倍割れとなっています。他の電子部品メーカー同士で比較してもPERの業界平均は20倍程度ですから、単純に現在の株価から2倍程度評価されても良い水準にあります。

ただ、この低PERは過去からこの銘柄に続く悪い癖ですので、どのタイミングで水準訂正がされるかは未知数です。また、需給関係で言えば、直近の大幅な株価下落により、信用買い残が過去最高水準まで積み上がってきています。

テクニカル的には下落トレンドですが、間もなく反転に向かうと思っています。久々に登場のMACDですが、ここにきてようやく好転の兆しが見えてきました。しかも、この銘柄の過去2年間にない程低水準でのクロスが近づいています。昇り始めたらかなりの長期間上昇トレンドに移行するのではないかと思われます。

この下値水準で買い意欲は旺盛です。これ以上下値を支える支持線がないにも関わらずです。出来高ベースでは過去半年で一番盛り上がっています。1120〜40円での価格帯出来高が下支えの目安となっています。

テクニカルでのリスク要因はまず目先に抵抗帯が二つあることです。まずは1200円前後での価格帯出来高。また、下落してくる25日線です。これらにはじき返されて、再度下落トレンドに陥る可能性はあります。

ですので、本格的に購入を検討される方はこの1200円処を抜けるまで様子見という戦略も有効だと思われます。ただ、1200円を抜けると、価格帯出来高的にはほぼ真空状態になりますので、1350円程度までの上昇速度はかなり速いと考えられますので、置いていかれないよう注意してください。

1450円前後に大きな価格帯出来高が存在します。しかし、これは案ずるに足りません。というのも、ここの価格帯出来高はみずほ銀行と大株主の北資源の大幅な株式交換が市場にて行われただけのようです。現在はみずほグループで11%超の株式を保有する大株主となっています。

銀行系の株式取得は長期保有目的がほとんどです。つまり、少なくともみずほ系の運用担当者はこの銘柄に対してここ数年先の業績に関して強気に見ているということになります(今回の下落で多少は処分しているかも知れませんが)。特にみずほ銀行は今期末までの公的資金完済に向けて資金作りには必死の状況です。むざむざ大損をここで抱え込むことはないと思われます。

投資姿勢は1350円位までは短期投資と割り切って構いません。また、長期で保有される場合は今後半年でPER20倍程度の2500円としても良いのですが、正直上値が重いので、2000円前後に設定しておきます。今月頭から制度信用も採用されましたので、もし材料等が出たら空売りを巻き込んだ息の長い相場を形成する可能性もできました。

一応確実にMACDの好転を見極めてから買いを入れるのが一番ベストなのですが、今回の場合、一気に上昇してしまう可能性があるため、早めに推奨しておきました。今日の後場寄り水準でも大丈夫だと思いますが、タイミングは適宜見計らっていただければと思います。

さて、他の銘柄の一言コメントです。

ソフトバンク(9984)は堅調な動きです。フランスのソフト会社とソフト流通の合弁会社を作るとニュースが出ています。まあ、それよりも何よりも昨日も言及したように、市場の先行指標としての位置づけもあり、ソフトバンクがプラスに転じてから日経平均もプラスに転じてきました。昨日の下落で結構状況が厳しくなったかなと思いきや、5日線に支持された上昇トレンドは引き続き堅持されています。

スルガコーポ(1880)は昨日から引き続き日柄調整の段階です。内需株に外国人買いが入っていますが、個別では弱いですね。明日まで様子見で大丈夫だと思います。

ジー・モード(2333)は力無いですね。全然動かなくなってきました。こうなってくるとダブルクリック(4841)やオリコン(4800)同様見切り売りが散発しますからダラダラ下がってしまいます(ただ、この両銘柄と異なる点は価格帯出来高の一番多い部分は下回っていないということです。)。一応明後日発売の四季報の見通しが提携などによりどのように変化しているか見極めた上で、適宜損切りしていただいて結構だと思います。個人的には四季報の見通しにそんなに変化はないと思いますが、もう少しこの株に付き合ってみようとは思います。うーん、やっぱ仕手株はダメですね・・・

マルマン(7834)も相変わらず渋い展開ですが、こちらは下値不安は小さいのと、ストキャスティックが間もなく好転しそうなのでホールドで大丈夫だと思います。

以下、推奨銘柄の動きです(前引け段階)。

スルガコーポ(1880)8月22日推奨 3960円→4300円 目標第1目標5000円 第2目標6000円

コナミ(9766)8月23日推奨 2530円→2580円 目標 3000円

ソフトバンク(9984)8月31日推奨 5630円→5840円 目標 6500円

注目銘柄

ジー・モード(2333) 9月1日注目。上級者向け。 242000円→224000円 目標当面28万円。22万割れで損切り。

マルマン(7834) 9月5日注目 964円→926円 目標1080円