KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

GDPショックが尾を引いて反落

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日経平均は本日反落。前日のヨーロッパが中国の貿易統計が悪かったことやイタリア国債格下げなどが嫌気されて軟調。NYもそれを受けて軟調推移となりました。原油が更に安値を割り込んで、エネルギー株が売られ足を引っ張る形。

それらを受けた日経平均も朝方から売りが先行。昨日のGDP下方修正ショックも尾を引いて、引け味の悪さを引き継いだスタートとなりました。ドル円も1円程円高方向に振れたことも嫌気。その後はお約束の日銀のETF買い期待、中国株の堅調スタート予測などを背景に押し目買いが入り、下げ幅を縮める流れとなりました。

ただドル円が120円を割り込んで、上海綜合指数も高値波乱で不安定な動きを見せると、次第に売りが勢力を増す形に。日銀のETF買いも目立った買い支えにはならず、引けにかけて次第安の流れ。引けでは何とか17800円はキープしました。売買高は21億株台、売買代金は2.3兆円台とそこそこ膨らみました。


投資判断は「やや買い」に。昨日のGDP下方修正は衝撃的でした。速報値では単に在庫調整が主因というテクニカル的なマイナスだと思ったのですが、先般の法人企業統計を受けても、エコノミストのほとんどが今回「プラス修正もある」と言っていて、少なくとも私の知る限り下方修正を想定していた人はいませんでした。結局公共事業や民間設備投資の下方修正が響きました。

というわけで、とりあえず今の投資判断は「やや買い」に一段階引き下げておきます。本当は水曜くらいまでは買われると見ていたのですが、これでは既に大きな緩和をしてもGDPがマイナスなのですから、ただでさえ効果が薄いと言われている金融緩和を更に押し進めるインセンティブには繋がりません。経済成長をしっかりしないと、更なる緩和策という話も出てこなくなるでしょう。すると益々株高策に打つ手は無くなってきます。

とりあえず18000円という水準に達してきたこともあって、出尽くし感も出やすくなると思います。日程的にも先般も指摘したターニングポイントが近いので、この辺りから少しずつポジションを減らして、金曜までには半減するような(もしくは売りポジションを増やすような)方向で考えるべきではないかと見ます。最近皆選挙後一服すると言ってきたので、そのタイミングが前倒しになる点も十分考えられます。

雰囲気は海外でも悪くなってきた感があります。一旦そうなると、例えば今続いている原油安も、今度は「世界需要減少の証拠」として悪材料になったりします。この辺り市場の勝手ですが、雰囲気に支配されている段階では往々にして起こりえます。ちなみに原油価格に関しては、次は60ドルの節目で下げ止まるかどうかという段階でしょう。

頼みの綱の日銀ETF買いも連日で実施されたことで、年内の枠をほぼ使い切ったという話もあります。ただウルトラCとして来年の枠を今年に使う規定があるという話もあって、この辺りは日銀でないとよくわからないのですが、明日本日と同額入ってくるようなら、前倒しパターンであると言えそうです。

しかしそうだとしても、先般まではその日銀のETF買いが効いていましたが、薬と同じようなもので繰り返し使っているうちに効果が薄れてきた印象です。そしてGDPが弱過ぎですから、私がもし外国人なら、円安が進んで利益も出ないし、敢えて日本株を理由が無いと考えると思います。今朝の外資系証券の注文動向も売り越しに転じてきましたし、本格的に売ってくるとなると、少なくとも今までのような上値推進力は無くなります。

日経平均のチャート的には昨日高値陰線を付けてMACDも再度暗転してしまいました。日柄的にも本日で10月末の追加緩和から25営業日になりましたから、今後25日線の上げ幅が小さくなります。すなわち、25日線との乖離が解消しにくくなるので、下値余地が狭まりにくくなります。

ただ、引き続き押し目買い意欲は旺盛であり、年内の下値は限定的と見ています。最悪シナリオでも17000円まででしょう。

足元の円安基調を受けてAppleが横浜に開発拠点を設けるという話も出てきたように、外資系企業の日本進出がいよいよ具現化し始めました。あまりにも為替が急に円安に進んでしまったことで経営者側の判断が追いついていないですが、時間が経つにつれて日本への投資の優位性が認識されてくるものと思われます。


新興市場は「やや買い」。本日は各指数共に軟調。2部指数も14連騰でストップとなりました。マザーズではここまで急騰したフィンテックG(8789)やMCJ(6670)といったところが大きく売られ、指数は75日線も割り込んで基調の変化を示しています。日経JASDAQ平均も25日線を割り込む格好。11日から始まる怒濤のIPOラッシュに向けて個人投資家の換金売りも始まり、ちょっと回転が悪くなってきている感じです。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。14時過ぎから突然買われ、上放れの動きに。ちょっと時価総額の大きな同社が資金を吸収してしまったことが、他の銘柄のマイナス材料にもなっている印象。ただチャート的にはMACDも好転し、ようやく追加緩和後の高値を奪取。利回りの高いことで再来年からのNISA枠拡大報道も追い風です。


WOWOW(4839)は急落。特に目立った悪材料も出ていませんが、窓を開けて大きく売られる形で5000円割れ。折角ここまで順調に伸びてきたのに残念ですね。10月安値4065円と11月高値5240円の半値押し水準が4650円辺りになることから、75日線と合わせてその辺りでの下げ止まりに期待です。


コーセー(4922)は続伸で年初来高値を更新。地合が悪い中でもしっかりしています。原油安が原価安に繋がること、またNISA枠の拡大報道で優待狙いの買いが集まりやすい流れも買い安心感。12月に入ってから出来高も増加基調にあり、一段高の展開に期待です。


【注目銘柄】
江守GHD(9963)は大幅反落。ただ昨日に値上がり率上位の急騰となった反動ですが、日曜配信の有料メルマガにて買いで取り上げ。そして昨日急騰した1220円でさっさと利食い提示で終了としました。結果、何とか上手く1日で8%の上昇を獲得することができました。

と言うわけで、お役御免となったので取り上げ根拠を以下に記します。

「△江守グループHD(9963) 東証1部 売買単位100株
1110円 出来高231800株

12/8買値 1110円~1135円
12/19までの目標株価 1300円
損切り 1070円割れ

【評価】
業績    △
テクニカル ○
需給    ○
同業他社比 ○
その他ポイント 中国復調


中国を得意とする食料・金属資源などを扱う商社。今期は増収ながらも減益を見込む。主力市場である中国において、不動産市況や製造業の設備投資が鈍化。貸し倒れ引当金の設定や人民元安による金融費用の増加などもあって、下方修正を余儀なくされた。

引き続き売掛金の増加、営業CFの赤字継続、有利子負債の増加など、経営的に不透明感は強いものの、少なくとも足元では中国で利下げによる金融緩和から、景気鈍化懸念が後退しつつある格好。これらの悪材料は一定量織り込みつつ、短期リバウンド局面を狙いたい。

テクニカル的には75日線を大きく下回っていることで、上値抵抗力が当面無い位置。25日線もようやくクリアしてきたことから、一定量のリバウンド場面を想定。

MACDパラボリックは好転。一目均衡表は三役逆転の形が続くものの雲下限まで距離があり、やはり上値抵抗力が当面は無いところ。ストキャスも再好転。

需給面では1月高値から下落局面にあり総じて悪い印象。ただ10月にストップ安を交えて急落したことで、1160円~1737円までは大きな窓が開いており、直上の価格帯出来高的には真空地帯であることから、値を戻しやすい場面。終値ベースでは10月急落以来の高値圏となってきたこともあって、しこりも薄い。

信用買い残は差し引き37.7万株で、10月の急落前の水準まで取り組みは改善。日証金ベースでも先週一週間は改善傾向にある。日々の出来高との比較でも返済売りが大した重石にならない水準。

予想PERは9.8倍で昭光通商(8090)の15.7倍との比較では割安。PBRは0.6倍で同1.1倍との比較でも割安である。予想ROEは8.3%で同8.2%との比較では同水準。配当利回りは2.3%で市場平均の1.5%との比較でも高い。ただしそれぞれ更なる下方修正リスクがある点は認識しておく必要がある。

買値は金曜より高くなる水準で。目標は一目均衡表の雲下限辺りの1300円に。損切りは金曜の安値を割り込む1070円割れで」


同社は四季報ですら「売掛金などが多く、営業CFは09年から赤字継続」と警鐘を鳴らしています。確かに09年以降どんどん売掛金は膨らみ、一方で営業CFは赤字のままで、典型的な粉飾のやり口のようにも見えます。CFの赤字は借入の増額でまかなわれています。

ここからは私の推測ですが、8/6に名誉会長が亡くなって、四十九日も経過したし、少しずつ膿を出してソフトランディングしていこうか、という感じなのかなと思います。地方の大企業って結構そういう傾向あるんですよね。ですから、今後も長期的に貸し倒れ引当金が積み増されるリスクは内包しています。

ただ10月にやってまだ日も浅いのに更に積み増すというのは考えられませんし(だったらこの前の数字算出の根拠はなんだったのか、という感じ)、一応主幹事野村、監査があずさという大手どころで固めているので深刻な粉飾ということにはならないと、とりあえず思いました(エナリス(6079)の例はあるのですが・・・)。

そんなリスクを意識しながらも敢えて取り上げたのは、やはり中国そのものがしっかりしてきたから、という点が最も大きいです。先般の金利引き下げから上海総合指数は急騰して、今コマツを始めとする中国関連株にまた脚光が集まってきています。であれば、同社も短期リバ狙いの目線程度であれば、狙っても良いのではないかと。

というわけで、これらの事情を良く飲み込んだ上であくまで目線は短期リバ狙いとしました。地合の良い今なら悪い話は出にくいという確率論での取り上げです。長期的には下落トレンドにある銘柄と見ています。


・・・まだまだ書きたいことはたくさんありますが、例によって文字数の関係で今日もここまで。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。