KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

11月の成績発表

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本日は11月の成績発表です。11月は追加緩和を受けて株価は高値圏を維持。中国の緊急利下げ、下落の続く原油安など外部の株高要因も揃い、世界同時株高から波乱の4日新甫は見事上への波乱となりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
200円→204.5円(18営業日保有 上昇率2.3%)

地合が良い中で大して上がりませんでした。金融株に関しては、追加緩和の効果が主に為替の円安に働いたことで、物色の対象外とされました。ただメガバンクの中では三菱UFJFG(8306)が自社株買いと増配を出して独歩高。この頼れる三菱UFJが昨年5月高値に接近してくると、何とか他のメガバンクも引っ張ってもらえるのではないかと思います。引き続き配当利回りの高さから、個人投資家のNISA買いに期待。


三井海洋開発(6269)
2622円→2101円(19営業日保有 下落率19.9%)

今月もドル高が続いたことで原油価格が下落基調。加えてOPECが減産を実施しないことでWTI原油先物は一日で10%超の下落、節目とされる70ドルを一気に割り込んできました。その結果、世界各国の海洋石油掘削会社の業績見通しが苦しくなってきて、同社も例に漏れず。今まで好業績優良株でしたが、遂に下方修正まで出して、今月はほぼ一貫した下落で連続陰線が続きました。そんなわけで白旗を揚げて損切り。環境の変化には勝てませんでした。残念。


日本製紙(3863)
1626円→1733円(18営業日保有 上昇率6.6%)

為替の円安が続く中でもようやく紙パセクターに底打ち感。訪日外国人が紙おむつを大量に買っていくということで、訪日外国人特需という切り口も出てきましたし、また配当・優待利回りが高いですから、ここからNISA買いも期待できます。高値からの半値押し水準である1800円での戻り待ちスタンスで、26日には1795円までありましたが、足元でようやく25日線と75日線がゴールデンクロスしてきましたし、年内いっぱいは付き合ってみます。


KNT-CTHD(9726)
166円→170円(18営業日保有 上昇率2.4%)

足元で円安基調が続く中、訪日外国人観光客は増えているものの、肝心の日本人の旅行者が減少。足元の原油安が燃油サーチャージを安く抑えることで何とか相殺されているものの、他の旅行株なども相対的に弱さが目立ち、大人しく損切りとしておきました。残念ですが、まあ戻りで売れたので傷口は浅く済みました。


WOWOW(4839)
4755円→5200円(18営業日保有 上昇率9.4%)

出てきた錦織効果の好決算で上昇トレンドに乗り、更に地合の好転も効いている格好。地味ですがジワジワと下値を切り上げています。5000円という心理的節目で横ばいが続きますが、11月に形成された三角持ち合いを上放れれば、当面上値に節が無いことから大相場に発展していく気配があります。同業のスカパーJSATHD(9412)も上場来高値圏にあり支援材料。

過去最高益更新見込みなら、分割考慮での過去最高値9300円を更新してきてもバチは当たりません。ヤフープレミアム会員限定の1ヶ月無料入会特典も実施しており、また来週出てくるであろう月次動向に期待できます。


セブン銀行(8410)
460円→500円(12営業日保有 上昇率5.7%)

こちらは無事目標株価達成に。セブンイレブンの出店拡大が続きまだまだ成長余力は大きそうです。最近はドーナツ販売も始めて、すっかりファーストフード店化もしてきましたし、利用者数は伸びそうです。足元で銀行がATM24時間化に向けて動き出しましたが、既に同社は24時間対応ですし、訪日外国人需要も取り込みます。

ただ10月からゆうちょ銀行がファミリーマート(8028)にATM設置を開始し、競争も激しくなってきました。コンビニ戦争は引き続き熱いです。


酉島製作所(6363)
837円→840円(18営業日保有 上昇率0.4%)

地合が強い中でも動きは弱め。海水淡水化プラントの増加に対応するためアメリカでのポンプ増産を決定したものの、反応薄。比較的手薄な北米でのシェア拡大に向けて良い決定だと思うのですが、一方その北米で強みのあるシェールガス向けが、足元の原油安を受けて先行き不安が出てきたことも確かです。25日線も割り込んでしまったため、5月、10月の安値を結ぶ810円辺りで下げ止まりが見られれば、再度買い攻めるチャンスだと思います。


船井電機(6839)
984円→1400円(9営業日保有 上昇率42.2%)

中間期の大幅増益と今期見通しの上方修正を受けて急騰。医療事業にも参入など好材料が相次いで、株価は一気に1.6倍化しました。恐らく低位株を除いた東証1部銘柄で月間1位の上昇率。アメリカ消費の好調、円安、豊富な現金資金を持っていてこの結果は明らかだったのに、何故ここまで売り込まれていたのか謎でしたが、やはり株価はちゃんと企業分析をしたら報いてくれるという好例でした。


ファーストリテイリング(9983)
40365円→43205円(18営業日保有 上昇率7.0%)

裁定買い残の積み上げが指数寄与度の高い同社に対する支援もあって今月はしっかり。ただ追加緩和後でも1兆円程度しか増えておらず、意外に積み上がっていませんから、まだまだ上伸余地があります。JPX400先物導入も今のところ225先物のシェアを奪われるまでには至っておらず。足元で気温も低下してきたことから、来週発表予定の月次動向にも期待が持てます。


コーセー(4922)
11/4より 4365円→4170円(17営業日保有 下落率4.5%)

訪日外国人需要、またNISA買いを期待してエントリー。しかし今月はボックス圏推移の動きに終始しました。チャート的には9月、11月の高値を結ぶ上値抵抗線と4100円辺りの下値で形成される三角持ち合いの放れた方に動きそうですが、引き続き売り長の状態ですし下値は限定的と捉えます。


スルガ銀行(8358)
11/9より 2284円→2255円(14営業日保有 下落率1.3%)

地銀再編機運に期待してエントリー。しかしその後はパッとしない動きが続きましたが、金曜は大幅反発となって帳尻を合わせました。足元で銀行ATM24時間化対応が見込まれ、その費用負担が気になる一方、だからこそ地銀再編が一層進む契機にもなりそうです。

そう考えた場合、個人向けに強い同行は他の地銀のビジネスモデルとバッティングする部分が相対的に小さいので、候補としては魅力的です。またゆうちょ銀行の上場も地銀再編の大きな後押しになりそうですが、同行はゆうちょ銀行と提携しており、その辺りのメリットデメリットが相殺できる立場にあると言え、他の地銀に比べると何かと有利な感触です。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.42(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 10/31終値 16413円→17459円(18営業日 上昇率6.4%)0.34(%/営業日) 
TOPIX  10/31終値 1333  →1410 (18営業日 上昇率5.8%)0.31(%/営業日)

今月はベンチマークに勝利!大きな損切りもありましたが目標株価達成で大きく取れた銘柄もあって、総合的には上手くいきました。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数538.3ポイント
何とか8月の高値水準に接近。あと一ヶ月ラストスパートで昨年末高値555ポイントくらいは抜いて終わらないと格好が付きませんね。


さて12月の相場展望ですが、引き続き投資判断は「強気の買い」。選挙期間に突入し株高アノマリーがあること、ここ2年連続年末高であること、NISA未消化枠による個人投資家の買いや冬ボーナスをあてこんだ投信設定の増加期待などもあって需給は非常にしまっています。

投資主体別売買動向でも追加緩和後個人が過去最大の売り越しを見せており、株式購入資金は潤沢ですから、特にここまで出遅れ感の強い小型株中心の、毎年お約束のパターンが期待できます。一方で大型株も日銀のETF買いやGPIFの買いもあって、少なくとも下値は限定的です。

海外の環境もすこぶる良いです。中国も緊急利下げを行いましたし、ドイツも各景気指標の急改善から三尊天井を付けたDAX10000ポイント回復が見えてきました。それらからも円安圧力が見込まれますし、選挙期間中なので要人の円安牽制発言もトーンダウンしますし、そもそも年末年始は円安に向かいやすい季節要因もあります。

加えて大幅な原油安。この辺りは特に先進国の消費に強いプラス材料になります。ただ一方、新興国のマイナス材料になること、日本株に対してはオイルマネーの流出なども勘案して、個々に与える影響はマチマチです。アメリカも指数影響力の強いエネルギー株の下落が足を引っ張り、その他株の好調と合わせてそのメリット・デメリットをきちんと把握しないといけません。

目先のイベント的にはまず4日にECBも追加緩和に動くか。ここでドラギ総裁が口だけでなく実際に行動に移してくることになると、アメリカのQE3が終わった中で、日中欧の緩和合戦が結局アメリカ経済を下支えするという構図にもなり、非常にポジティブな感じです。

週末には雇用統計がありますが、ここで上手いことまたNYに「寒波」が来ています。悪ければ昨年同様また寒波のせいに出来ます。感謝祭のブラックフライデーに関しても、悪ければ寒波のせいにできます。ですから、この辺りもほとんど懸念材料には成り得ない感じです。

あと国内ではメジャーSQがあります。特に今回は選挙の投開票日と日程が重なってくるので、前半と後半で流れがどう変わるか注目です。

日経平均のチャート的には11月は三角持ち合い(11月の年初来高値である幻のミニSQ値17500円を上限に、10日、17日、21日、27日の安値を結ぶもの)を形成しました。ただ上述のように好材料がこれだけ揃っていれば、上放れの確率の方が高いと思われます。

一方、超長期的には上値抵抗線(96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値を結んで今に続く線)を遂に明確に上抜けました。日経平均2万円は単なる通過点でしょう。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。