KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

途中経過

そんなわけで父の見舞いに富山に戻って来ております。今回はずっと看病についていた母の息抜きのために温泉に行かせ、私が代わって父を見るという大役を買って出ました。そのための帰省というわけです。

父の3回目の手術も無事成功し、今は経過を見るという段階。今回、父の様子を見に来た担当医からようやく直接父の症状と術後経過を聞く機会がありました。

レントゲンを見て説明をしてもらいましたが、一回目の手術の際には脳が正常な状態の1/8程度潰れた状態になっており、その部分に血が溜まっていたとのこと。その止血と溜まっている血を抜く処置をしたとのこと。

その後手術の経過で脳漿が脳の空洞部分に溜まるようになり、今度は脳の中心部の空洞が通常の状態の1.5倍程度の大きさに広がっていました。脳漿は普通の状態で1日3回循環するそうなのですが、古い脳漿は脳の表面に吸収されるのだそうです。ところが父の場合は手術の後遺症で吸収できなくなった。そのため脳漿を腹の腹水(説明によると腸が擦れないようにする潤滑油のような役割)にパイプで直結させ、腹で吸収させるようなバイパスの部分をつける手術をしたとのこと。

ただ、頭の部分からパイプを直接つけるだけでは脳漿が全部流れていってしまい、脳漿がなくなった部分が空洞になってしまって脳が収縮してしまう。そのためバルブのようなもので脳漿の流れる量を調整しないといけないとのこと。その調整を磁気で行うそうです。そのため、父の傍に磁気を近づけるのは今後禁止。父が携帯を使うのもままならない状況だそうです。

さて、そんな父の状況はまた最初の手術の後の状態に逆戻り。最初は私の名前さえ出てこない状態でした。何とか食欲があるのがマシな程度。食べ物は全部きちんと平らげることはできます。

ただ、右手がまた思うように動かず、自分1人で食べるのはまだ難しい状態です。今回の私の任務は母がいない間の父の食事の世話でした。

今まで母が世話をしている様子は何度となく見て手伝っていたのでわかります。ただ1人というのはいざとなれば看護士さんがいるにせよ何かと緊張するものです。しかも父は私が誰だかイマイチわかっていないという状況の下です。果たして上手くできるかどうか。

そんな中食事が到着しました。小6の甥っ子が病室まで遊びに来ていたので私1人ではありませんでしたが、ゲームばっかりやっていて、はっきりいって全く戦力にはなりません。私1人で父の食事の準備に取り掛かりました。

まずはベッドを起こす前に、父の体を少しベッドの上部まで持ち上げないといけません。ベッドを上下することにより、体が徐々にずり落ちてくるので最初のうちにできるだけ上げておかないといけないのです。いつもは二人がかりで持ち上げていますが今回は1人です。そこは何とか腰が痛くなりながらも移動させる事に成功しました。

次にベッドを起こし前掛けをつけます。後は食べさせるわけですが、最初からこちらが次々と口元に食事を運んで食べさせてもリハビリになりませんから、自分でできるだけ食べてもらいます。しかし右手が不自由なためボロボロスプーンから食べ物がこぼれ落ち、思うように食べられないためやがて本人も疲れてきてしまいます。そうなると私が口元にスプーンを持っていくのですが。

父のベッドの高さに合わせているためこちらは中腰で腰が痛くなります。そして、何も言わずに食べるため意思表示がなく、ゆっくり食べたいのか、それとも早く食べたいのか、水を飲みたいのか、他のものを食べたいのか、もう食べるのを止めたいのかわかりません。それを読むのも一苦労です。

そうこうしているうちに30分が経過し、父もずっと座っている姿勢に疲れてきたのか体が30度近く傾いてきました。そしてテーブルに寄りかかるような姿勢で食べ続け、何度姿勢を戻すように起こしてもすぐに傾いてしまいます。

そんな状態にこちらが悪戦苦闘している間にも甥っ子はマイペースに「ねぇ、ゲームクリアしたよ」「ねぇ、100円ちょーだい」「ねぇ、お菓子なーい?」と一々話し掛けてきます。それに段々イライラしてきて「うるさい!手伝わないならもう帰れ!!」と怒鳴るも、甥っ子は全然知らないといった感じに振舞い続け、それがまた余計にイライラします。

そんなこんなでようやく一時間近くかけて食事が終わった頃にはすっかりへとへと。そして家に帰った私は疲れ果てて泥のように眠りました。

単に体力的に疲れるというよりも精神的に疲れるといった感じです。これを3ヶ月近く続けている母は大変やなと思いました。担当医曰く「もうしばらくかかる」とのことでしたが、そのしばらくがどの位を指しているのか。これで母まで倒れてしまうと私の一家は完全にアウトです。その2次的な被害を拡大しないためにも父には早く回復して欲しいものです。