本日は2月の成績発表の日です。今月は終盤にかけて大やられしたので、成績はかなり悪いです。覚悟して検証してみましょう。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より3470円→2360円(先月)→2075円(19営業日保有 下落率12.1%)
上場してからの順調な右肩下がりは今月更に極まり上場来安値更新で遂に一時2000円割れ。新興市場の下落と共に落ちていますが、さすがに最近の下落局面では底堅い値動き。いくらなんでもこれ以上は下がらないでしょう。買い銘柄に組み入れてから好業績は続き、増配までしているのに。これだけ下がってくるのは逆に奇跡に近いです。
ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→330000円(先月)→310000円(19営業日保有 下落率6.1%)
せっかく株価の上昇に弾みがついてきたところに市場安の悪いムードを受けて下落に。テクニカル的にもチャートが崩れてしまい、何とか30万円どころで踏ん張って欲しいところであります。同社保有の上場株式時価のみで評価した一株辺りの株価は現在38.3万円。本業の価値、保有現金を含めるとまだまだ割安感は残ります。
スルガコーポ(1880)
5月26日より 7240円→9250円(先月)→8650円(19営業日保有 下落率6.5%)
市場の悪いムードを受けて日足チャート的にはかなり瀬戸際の場面での攻防になってきています。例年3月は内需関連株物色傾向が強まり、同社にとっても買いの局面でもありますが(過去6年の3月の月足は全て陽線!)今年は果たしてどうなるか。月末の分割権利取りの動きが出てくれば多少緩和されるのですが。
ソフトバンク(9984)
8月10日後場より 2300円→2895円(先月)→2740円(19営業日保有 下落率5.4%)
引き続き需給は良好ながらも先日カリヨン証券による嫌がらせによって大幅下落。日経平均を大きく下げる引き金にもなりました。昨日も書きましたが今更カリヨン証券のアナリストによって見つかるような不正会計処理があるとも思えず、メジャーSQを睨んで日本株の引き下げを狙った悪質的な行為としか思えません。クレディスイスも目標株価1340円に設定して売られ、その後わずか4ヶ月で3110円に引き上げ投資家を踊らせて、今回も擁護に回っているようですが一体誰が信じるのやら。おのれ外資め!\(*`∧´)/
メディシノバ(4875)
9月27日後場より 1280円→1389円(先月)→1430円(19営業日保有 上昇率3.0%)
世界同時株安なんてどこ吹く風。我が道を行っている株です。当面創薬の結果発表もなく、落ち着いた感じになっているためボラティリティは非常に小さいベタ凪。その代わり少しずつ上がっている隠れディフェンシブ株的な存在になっています。NASDAQ市場の株価と為替を掛け合わせた値の大体9割程度で連動してきたのですが、最近になって円高の影響もありようやく同値水準に追いついてきたというところ。こちらも一種の円キャリートレードの巻き戻しが入っているという見方ができそうです。
リンナイ(5947)
12月12日より 3570円→3620円(先月)→3010円(7営業日保有 下落率16.9%)
ガス器具による死者が出ていたとの報道で一挙にストップ安。これにはやられました。悲しいですが損切りに。
オプトロム(7824)
1月12日より 92円→82円(先月)→78円(19営業日保有 下落率4.9%)
四半期決算を受けて弱含みの展開に。確かに通期見通し達成が非常に困難に見える形です。今月中に比較的大きな商談があるとのことでそれがまとまるかどうかがこの銘柄の浮沈のカギを握る様子。いずれにせよ今の株価が割安水準であるのは間違いなさそうです。
USEN(4842)
1月16日後場より 1251円→1221円(先月)→1147円(19営業日保有 下落率5.9%)
せっかく新興市場株の復活と共に人気が戻り始めた矢先に大型株安による下落が。先日は携帯事業者向けコンサルタントを手がける子会社株を譲渡したという事で、少しずつスリムに、そして有利子負債を減らしていこうという気概は感じられます。何とかGyaoで利益が得られる体質になれば良いのですが。
住友大阪セメント(5232)
2月15日後場より 445円→387円(11営業日保有 下落率13.0%)
セメント需要の高まりにより好業績を期待して買いとしましたが、その後みるみる失速。中国での景気引き締め策が取られれば、真っ先にダメージを受けるのは建設業界。そうなるとセメント需要も落ち着いてしまうため残念ながら損切りとしました。元々買いに入れようと思っていたのにみるみる上がっていってしまったこと、そしてリンナイの暴落で結果ちょっと焦ってしまったと反省しています。大失敗の銘柄でした。
日本ビクター(6792)
2月20日より 629円→622円(8営業日保有 下落率1.1%)
言ってしまえば三角合併解禁による恩恵を受けそうな銘柄として期待しています。同社の技術力の高さは海外から見れば魅力的でしょう。個人的には中国系企業からの買収が有力じゃないかと想像しています。今月中には何らかの結論が出そうですが、どういう結末が出ても同社の株主にとっては良い結果がもたらされるのではないかと思います。
売り銘柄
JT(2914)
2月15日後場より 531000円→539000円(12営業日保有 上昇率1.1%)
実に4年近く続いた上昇相場はそろそろ終焉を迎えると思います。その根拠はイギリスギャラハーの巨額買収。正直時代錯誤が甚だしいと思います。テクニカル的にも75日線と25日線のデッドクロス目前で下向きの圧力が強く。しかし最近の下落相場ではディフェンシブ性が功を奏して底堅い動きになっています。売り方と買い方の根比べというところ。
任天堂(7974)
2月15日後場より 31850円→31500円(12営業日保有 下落率1.1%)
こちらも3年半近く続いた上昇相場の終焉が近いと見ています。根拠は円高傾向とDS、Wii人気の伸び率鈍化。業績は良いでしょう。しかし株価は将来価値の増大を見越して動くわけですから、今よりももっと高い期待がもてないと、これ以上の株価上昇は難しいと思います。テクニカル的にも月足で見るとかなり弱めの足に。来週価格が決まる売り出し後の動きにも注目。ゲーム好きの筆者的には好きな会社なのですが、投資となると非情にならざるを得ません。
以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
結果−0.51(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。
ちなみにその間
日経平均2/2終値17547円→17217円(19営業日 下落率1.9%) −0.10(%/営業日)
TOPIX2/2終値1742→1721(19営業日 下落率1.2%) −0.06(%/営業日)
今月はポートフォリオをプラスに作用してくれたのはわずか2銘柄(メディシノバ、任天堂)という体たらく。直前までプラス推移してくれていた銘柄のほとんどがここ数日の大幅な下げにより前月比マイナスとなってしまって、一気に成績は悪くなってしまいました。
そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した昨年8/23の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。
KA指数132.1ポイント
となりました。実にKA指数計測以来、去年2月に次ぐ過去2番目に下落した月となりました(T_T)
今月の敗因は過剰流動性相場の恩恵に与れるような銘柄がポートフォリオに少なかった事、そしてリンナイや住友大阪セメントのように短期間で暴落してしまった銘柄を組み入れていたことにより、計算上下げバイアスがきつくかかってしまった事にあります。しかもその結果、算出来初めて日経平均の上昇率より低くなってしまいました。これはちょっと憂慮すべき点ですね。
振り返ってみると節分天井にこそならなかったものの、かなり近いところで天井を打った気がします。個人的には毎日のブログでも書いているように、中国発の株安は世界を席巻して、日本株は今年は弱気であると見ています。先日までの過剰流動性相場が相場の上値を抑えてしまっているのも弱気判断の一部です。そのため、今後ポートフォリオには後1、2銘柄は売り銘柄を加えて、下落局面に対応できるような形にしたいと思っています。この先上がるとお考えの方も少なくともヘッジを入れておくことは悪い事ではないと思うので、ポートフォリオに数銘柄でも売りポジションを持つ事をお勧めします。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。