KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

10月の成績発表

本日は10月の成績発表の日です。前置きは無しにして早速検証です。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より3470円→1780円(先月)→1920円(24営業日保有 上昇率7.9%)
イマイチ新興市場高の波に乗れず。先月買いの主体はほとんど自社株買いという人気の無さでした。出遅れ感は強く来週の決算後の動きに期待ながらも、いつも好決算なのに下げる嫌なクセに不安が残ります。次回こそ何度目かの正直になるか。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→331000円(先月)→455000円(24営業日保有 上昇率37.5%)
新興市場の中でも時価総額の大きい同社を筆頭に機関投資家からの買いが入り、それが指数の急激なリバウンドを呼び起こしています。長い間ポートフォリオに入っていますが、ようやくフィナーレを迎えそうなところまで来ました。同社保有の上場株式時価のみで評価した一株辺りの株価は、現在55.6万円。本業やその他の資産価値を諸々加味すると相変わらずまだまだ割安。

USEN(4842)
1月16日後場より 1251円→727円(先月)→1010円(24営業日保有 上昇率38.9%)
先月出た決算は本業が伸び悩み気味で、次期柱と目されるコンテンツ部門も弱いところが気掛かりですが、インテリジェンスの人材関連部門やその他の部門が伸びており、何とか好業績を捻出して3期ぶりの黒字転換。それを受けて急速に買い戻されている状況。先月までの株価700円台はいくらなんでも売られ過ぎであり、ようやくもう少しで本来のポジションというところまで値を戻してきました。しかしまだまだ割安です。

オプトロム(7824)
5月25日より 59円→44円(先月)→41円(24営業日保有 下落率6.8%)
昨日出した決算は大幅な下方修正。通期見通しは最終黒字で配当もかろうじて維持しているものの、営業・経常共に大幅な減益。上場してから毎回下方修正を繰り返している戦犯で、業績の見通しが甘過ぎ。特に売上高の落ち込み率を大きく上回る各利益の減少額に甚だ失望。自社株買いを同時に発表していますが、小手先の買い支えがどの程度効果があるか?また大株主に売り抜けの機会を提供するだけか?そしてこの通期計画すらも達成できるのか?実質赤字企業で無配になると思って評価した方が良さそうです。PBRは0.4倍ですから、今の内に会社を解散して欲しい程。役員総入れ替えを含めた抜本的な改革が必要です。大きく裏切られた感があり、本当は恥ずかしいのでポートフォリオから一日も早く消し去りたいのですが、ここは冷静に戻りを待ってから売りたいと思います。非常に希望的な観測をすれば業績の悪さはとっくに織り込み済みで、超低位株なので流動性さえ高まればボロ株として突如値を飛ばす場面もありそうですが、それ位しか望めないのが非常に悔しいところです。

楽天(4755)
9月7日より 42250円→45050円(先月)→50000円(5営業日保有 上昇率11.0%)
決算はイマイチパッとしない内容だったものの、アク抜け感から長期下落相場より底打ち反転。そのまま順調に値を伸ばして目標株価達成となりました。株価はその後も伸びて新興市場を牽引していますが、この銘柄に関しては5万円辺りが居心地の良い水準のようです。今は正直IT関連銘柄ブームに乗っているだけのような感じであり、もう少し良い決算見通しが出ればまたポートフォリオ入れを再検討します。

イー・ギャランティー(8771)
10月1日より  184000円→300000円(4営業日保有 上昇率63.0%)
10月29日より 323000円→306000円(4営業日保有 下落率5.3%)
業績面よし、テクニカル面よし、新興市場の環境面よし、と三拍子揃った時に買いポートフォリオに入れ。すると4日で63%上昇という脅威の上昇率を記録し目標達成となりました。30万円台で株価が安定推移をしてきたため、現在再投入中ですが、2匹目のどじょうは入るタイミングが悪かったようです。何にせよ順調に下値を切り上げていってますから、上値も順調に切り上げていけると思います。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→2820円(19営業日保有 上昇率17.5%)
新興市場銘柄が息を吹き返し、個人投資家の熱が高まってきたとすれば勿論この銘柄ということでエントリー。信用残高における需給面の良さに加えて直近ではアリババ株という材料性もあって全体地合に関係なく順調に上昇中。ただアリババ株上場(11月6日)となると材料出尽くし感も出てくると思われるため来週の動きには要注意。

ダイセキ環境ソリューション(1712)
10月12日後場より 390000円→482000円(8営業日保有 上昇率23.6%)
環境問題が叫ばれる中、新興市場及びテーマ性、テクニカル面での良さから買いポートフォリオに追加。そして見事期待に応えてくれ大幅上昇。しかしあまりにも大幅上昇過ぎたため、目標株価前に終了としました。その後は概ね50万円前後で推移しています。親会社ダイセキと共に業績は右肩上がりですから、落ち着いた場面でまた狙ってみたくもあります。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→144000円(14営業日保有 上昇率23.1%)
積極的に業容を拡大していく中でずっと低PERで放置されてきた株。新興市場高が始まっても流動性の低さから依然蚊帳の外でしたが、先日発表された予想通りの好決算と増配で株価は一気に水準訂正の動き。テクニカル面では月足で見た場合、その素晴らしさがわかるかと思います。

売り銘柄

任天堂(7974)
8月15日より 51500円→59800円(先月)→61800円(2営業日保有 上昇率3.2%)
10月17日より 68900円→71900円(9営業日保有 上昇率4.2%)
時価総額3位の巨艦は多少の売り圧力にもびくともしません。それはまるで行き足の付いた大型船のように、一旦動き出すと多少の逆流でもしばらく進んで行くのと同じです。なのでいくら私が今の状況を「バブル」だ「証券会社主導による壮大な仕手」だと感じても、ビクともしない状況です。その代わり明確に流れが変わり始めたら、その分多少の好業績が出ても下り始める局面を迎えそうですから、その潮目を見極めたいと思います。

日産自動車(7201)
8月21日より 1108円→1151円(先月)→1205円(9営業日保有 上昇率4.5%)
10月17日より 1144円→1300円(9営業日保有 上昇率12.0%)
先月発表された決算を契機に自動車株全般に大きな買い戻しの流れが出ています。特に同社の決算が与えたインパクトは大きかった模様。完全にやられました。曲がった見方をしてしまった私の完敗です。反省。

新日鐵(5401)
8月21日より 775円→827円(先月)→850円(3営業日保有 上昇率2.7%)
10月17日より 815円→785円(8営業日保有 下落率3.8%)
10月30日より 771円→743円(3営業日保有 下落率3.8%)
言わずと知れた大型株。業界全体の流れとして世界的に原材料コストの上昇が収益圧迫要因として重くのしかかっています。先日出た決算内容は案の定それらの懸念を払拭できなかった格好。製造業はどこも多かれ少なかれ原油・商品市況高に苦しめられています。

JT(2914)
9月4日引けより 628000円→631000円(先月)→678000円(6営業日保有 上昇率6.9%)
10月24日より 650000円→669000円(7営業日保有 上昇率2.8%)
先日発表された決算内容を受けて一時上場来高値を更新する動きがあったものの、その後は全体市況の軟調さを受けて売られる展開。しかし、業績見通しは会社程楽観できないと思われます。ガラハー商標権20年償却は当然今後20年間に渡って利益を圧迫する要因になるわけですが、20年以上もタバコが売れ続けるかどうかは甚だ疑問です。

新光証券(8606)
9月5日より 493円→532円(先月)→550円(2営業日保有 上昇率3.3%)
10月24日より 549円→584円(7営業日保有 上昇率6.0%)
金融株全般に売り圧力が加わる中、正直意外に健闘しているという格好です。来年に控えるみずほ証券との合併に伴う費用負担、合併に伴って抱え込むみずほ証券の業績の悪さ・不祥事、証券市場の先行き悲観を考えるとどう考えても強気には見れません。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.85(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計14で割り(同銘柄の売買は加減後1回の取引として集約)、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均9/28終値16785円→16517円(24営業日 下落率1.6%) −0.07(%/営業日) 

TOPIX9/28終値1616→1600(24営業日 下落率1.0%) −0.04(%/営業日)

今月は結構な数の銘柄が2桁以上の上昇率をマークして、ようやく結実した新興市場高の恩恵を受ける形となりました。売り銘柄で失敗が多かったのですが、今後の相場動向を睨むとむしろより一層売りの観点から見ていく必要があるかと思います。出来ればもう数銘柄売りポートフォリオ入れを検討したいと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数172.1ポイント

となりました。今月は算出以来歴代2位の上げ幅となりましたが、ポートフォリオに入れた銘柄数から考えると、実質過去最高の好成績だったと思います。

今月の見通しを簡単にお伝えしますと、先月から引き続き「大型株売り、新興市場株買い」の動きは強まるでしょう。為替・原油・商品市況はほとんどの会社の業績が不利になるような動きを見せており、比較的それらの影響を受けにくい新興市場に資金が回ってくる形となると思います。

新興市場はまだまだリバウンドの道半ばです。本当にクライマックスを迎える時は出遅れ銘柄は勿論のこと、赤字の胡散臭い会社、セントレックスやアンビシャスの超マイナー銘柄まで買い尽くされた時だと思います。幸い現在はそこまでの段階に至っておらず、むしろ20ヶ月続いた下落の鬱憤を晴らす大反転相場の入り口であると思っています。IPOも下がる銘柄がきちんと出ていますから、まだまだ過熱感に程遠いと思われます。そんな中、好業績銘柄をきちんと狙い撃ちしていけば自ずとパフォーマンスは付いてくるでしょう。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。