KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

このワイン、マインのじゃ!

昨日はうちの会社で中小企業の経営に対するセミナーを実施するという事で、その会場の設営やら下準備やらで大忙しでした( ̄Д ̄;;何とか10時には帰って来れましたが、これでようやく一週間も終わり。ようやくの休日を何とか満喫しています。

ちなみにセミナーの講師はうちの会社と縁の深い地元のワイン輸入販売店の社長さんでした。その方はオーストラリアの方で、ワインといえばヨーロッパが有名ですが、いかにオーストラリアのワインを広めていくかにとても苦労したとのこと。開業してから6年間自身はほとんど無報酬で、最近ようやく軌道に乗りだしたということです。

なるほどー、と思った話満載でしたが、その中で特に印象深かった話をかいつまんで少し。ワインは日本では昔ほとんど飲まれていなくて、今でこそようやく日本酒とイーブンの量が売れるようになったそうですが、アルコール飲料の数%しかシェアがなかったようです。

1990年後半、バブルから10年遅れてワインブームが到来。当時みのもんたのテレビ番組の影響で「ワインは健康に良い」と騒がれ、川島なお美が「私の身体にはワインが流れている」などと言っていたのもこの当時。最大手のサントリーの全国の倉庫から赤ワインが一本も無くなる程の大ブームで、ようやくワインというものの認知度が上がってきたとのこと。

ここの会社は当初12種類のワインを用意したが全く売れず。30種類に品数を増やしてみたがやはり売れず。更に追加して90種類にラインナップを揃えた時に初めて注文数が3倍近くに増えたそうです。顧客の選択肢を増やして、自分に合うワインを提供できるようになるという事が一つのポイント。

そしてもう一つのポイントはちょっとしたアイデアでした。飲食店に卸す際、入荷したケースのまま出荷しては、ケースには製造元のワイン会社の名前が書いてあり、それは自分の店にとっては何にもならない。そこで自社の店の名前と電話番号を書いた頑丈なケースを作って、そこにワインを移し替えて出荷する事にしたそうです。

すると各飲食店ではその頑丈なケースを小物等を置く棚代わりに使用してくれて、お客さんの目に止まるようになって、その会社の名前と電話番号が知れ渡るようになったとのことでした。これにはなるほどーと思いましたね。

そして締めくくりとして言っておられたのは「例えば家を買うにしても消費者は家という生活の箱が欲しいのではない。家の中にある暖かい家庭をイメージして家を買うのだ。だから小売りで大切なのは物を売る事ではなくて、サービスや快適性を売る事が大切」と言っておられました。

こういうのは例えば大企業の社長が「ガイアの夜明け」とかのテレビ番組で言ったらものすごい説得力があるでしょう。しかし日本の99%を占める中小企業の社長であっても、皆こういう事を考えながら必死に経営に励んでおられるわけです。こういう精神や経営理念を持って、常に改善に向かって邁進し続ける努力があれば日本の基盤はしっかりと安泰だなーと思いましたね。

さて、そんな中小企業に支えられた大企業の集まりである株式市場は昨日続伸。一昨日の夜のNY市場がサブプラ問題の緩和から引き続き堅調推移。それを受けた日本市場は2日連続値を跳ねてスタートしましたが、週末ということもあり、引けにかけては売りに押される展開となりました。

投資判断は「中立」。テクニカル的には上部に開いていた窓埋め(15891円〜16081円)がきっちりと完了し、これ以上上がるきっかけが存在しないところです。為替も想定していた112円程度までの戻りで、これ以上の円安は短期的には無いかなと思っています。

出来高もそれ程膨らまず、頼みの綱が外部環境のみという流れは引き続きですが、昨日のNY市場は雇用統計の結果が良かったものの、それで逆に利下げ期待が低下した事により強弱感が対立。来週の日本市場の支援材料にはならない様子です。となると、昨日後場失速した流れを受け継いで、来週頭は軟調推移になるのではないかと思われます。その後も16000円を上限とした上値の重い展開を引き続き予想します。

新興市場は「強気の買い」。昨日は日経ジャスダック平均のみが高く。正直売買代金も落ち着いてきてしまい、テクニカル的には各指数共にストキャスが下降中。正直来週半ば位までは期待できないかなと思っています。ただいつものパターンですが、割安感は引き続きですから、大型株も軟調であるならば相対的に新興市場株の方がリターンは良いと思われます。

ソフトバンク(9984)は続落。昨日は7ヶ月連続で携帯の純増数トップの材料が出たものの反応なし。最早ソフトバンクの携帯事業が軌道に乗り始めた事は規定路線となっています。業績面での裏付けとはなりますが、材料としてはイマイチ。前回のコメントを継承して、引き続き上値の重い日柄調整の局面かなと思います。

任天堂(7974)は反落。昨日の日経には任天堂の周辺機器関連会社が潤っているとの記事が出て、ミツミ(6767)や田淵電機(6624)が買われる展開。しかし大元の同社には反応薄。クリスマス商戦が海外でも盛り上がっていますが、材料出尽くし感があり、この先為替動向が円高に向かうとすれば、益々逆風が吹く雰囲気になるものと思われます。

JT(2914)は続落。昨日の下げでストキャスが暗転し、短期的なピークを打った事を示唆しています。70万円という壁は相当程度厚いものと思われ、時間をかけてゆっくりと下落していく場面を想定しています。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→1701円 目標10000円

ソネットエンターテイメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→457000円 目標75万円

USEN(4842) 1月16日後場より 1251円→990円 目標1500円

オプトロム(7824) 5月25日より 59円→35円 目標80円

ソフトバンク(9984) 10月5日より 2400円→2615円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 10月15日より 117000円→124000円 目標20万円

イー・ギャランティー(8771) 10月29日より 323000円→238000円 目標40万円

売り銘柄

任天堂(7974) 12月1日より 69000円→67700円 目標53000円

JT(2914) 12月4日より 676000円→661000円 目標60万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。