今日は3月の成績発表です。直近の相場は勢い良く、日経平均の変化はインデックスとは思えない程のハイパフォーマンスでした。それに対して私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より 3470円→650円(先月)→650円(24営業日保有 変わらず)
エイジア(2352)、セプテーニ(4293)との資本提携が破談に。プラスともマイナスとも取れるニュースでしたが、それらの思惑が絡んで出来高こそ増えてきたものの、株価は固定。全体相場が好パフォーマンスなのに比較すると軟調とすら捉えられるかも知れません。この辺り出遅れ感が目立ってくると、後に大きく上昇するタイミングが来ると思われます。ちなみに先週久しぶりに銘柄フォロー致しました。
ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→188300円(先月)→196400円(24営業日保有 上昇率4.3%)
円安によるハイテク株物色から親会社ソニー(6758)が復権の兆し。同社の株価が何故ここまで下がっていたのかは不明でしたが、それにつられてようやく持ち直しの動きが出てきています。恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は31万円と、子会社の株価があまりパッとしないため、やや乖離は小さくなりました。ゴンゾ(3755)の株価下落による評価減は致し方無しか。
ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→1200円(先月)→1415円(24営業日保有 上昇率17.9%)
全体相場の反転上昇により、株価は何とか持ち直しの動き。空売りも増えてきており需給面でも良好推移。子会社ヤフー(4689)株一部売却により手元資金も確保しました。直近高値を上抜いたため、目先1500円を目指す動きとなりそうです。
メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より 117000円→84900円(先月)→99000円(24営業日保有 上昇率16.6%)
自社株買いの効果によりみるみる上値を目指す展開に。取得株数の状況を見ると、2ヶ月間の出来高のほぼ半分近くを自社株買いにて取得の格好。正直そこまで会社が積極的に買って良いのかとも思いますが、ともかく終了後の調整を経て再度反転上昇の動き。一部「M&Aや調剤事業子会社再編による大幅な伸びにより30%の増益もあり得る」と言われており、成長株としての位置付けも可能。ネットによる一般用医薬品購入是非の動きも同社にとっては関心材料。
ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→753円(先月)→826円(24営業日保有 上昇率9.7%)
為替の円安基調は続き、遂に久しぶりの100円台。それに合わせて自動車株は軒並み上昇ピッチを早め、日経平均の押し上げに寄与。自動車と銀行という両輪が回り出した事で、いよいよ日本株の上昇トレンドは本格化しています。同社も動きこそ目立たないものの、着実に三角持ち合い上放れの動きとなってきており、当面の堅調推移は約束されたようなもの。
みずほFG(8411)
4月15日より (1000分割考慮)433円→188円(先月)→205円(24営業日保有 上昇率9.0%)
昨日はモルガンスタンレーの目標株価引き下げにより軟調推移となりましたが、全体的には金融株の落ち着きにより強い値動きの目立った一ヶ月でした。本日の読売新聞報道ではメガバンク3行揃って前期赤字転落へ。与信費用・引当金の増加により利益が圧迫されるということで、現在の景気環境ではやむなしか。ここでできるだけ引き当てておけば、将来の下落リスクも緩和すると思われます。
SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→8650円(先月)→8060円(24営業日保有 下落率6.8%)
今月は低調でポートフォリオ内では一番の失策。子会社SEメディアパートナーズ(2495)の業績下方修正により株価は軟調推移。もう一方の子会社システム・テクノロジー・アイ(2345)は下値から株価は3倍化。成否が分かれている子会社ですが、IT分野に対する政府の支援報道もあって、ITの総合企業としての今後の発展に期待です。
USEN(4842)
7月15日より 300円→91円(先月)→93円(24営業日保有 上昇率2.2%)
一時70円まで下落した株価もボトムを付けて反転上昇してきたところ。第三者割当増資によって資金の調達は無事完了した様子。問題はこれらの資金をどのように運用して、配当の支払いを維持していくかということ。なかなか経営に対する明確なビジョンが見えて来ず、期待を膨らませられない状況。これ以上の下落はないと思いますが、簡単に上昇するような環境にもないと思います。相場に対する出遅れ感、低位株物色の流れが目下唯一の買い材料か。
日本リテールファンド(8953)
8月31日より 450000円→321000円(先月)→371000円(24営業日保有 上昇率15.6%)
資金繰り不安のあるREITに対し、1兆円以上の官民共同の投資ファンドを設立して支援という報道が出てREIT市場は一時大幅高。その後は利食い売りに押されて結局元の水準に戻ってしまいました。それでも不動産関連銘柄は未だ破綻の相次ぐ中で、買い安心感に繋がる良いニュースであったと思います。同ファンドは安定しており、他のREITに比べれば資金繰り不安も薄いでしょうが、実際にはそういうところに融資してリスクを回避したいというのが貸し手側の本音。益々優位性は高まってくるものと思われます。
JUKI(6440)
11月20日より 99円→60円(先月)→91円(24営業日保有 上昇率51.7%)
赤字幅縮小報道もあって株価は大幅に巻き返し。今月一番の上昇率となりました。100円割れの株価水準はいくらなんでも過小評価に過ぎると思います。出遅れ感もあって、低位株にはまだまだ資金が流入してくる下地があります。為替の円安も追い風に。
コニカミノルタ(4902)
2月5日より 785円→761円(先月)→833円(24営業日保有 上昇率9.5%)
折角目標株価まで後少しのところまで行ったのですが、ドイツ証券の投資判断引き下げが利食い売りの良いきっかけとなってしまいました。ただアナリストの評価による株価変化は一過性のものであり、追随してくる証券会社が無い限りそれだけでトレンドが崩れる事はありません。テクニカル的には下値で出た出来高の多い十字線が強い買いシグナル。ストキャスも好転し、調整も完了。ここからの上値取りの動きに期待です。
近畿日本ツーリスト(9726)
2月11日より 88円→90円(先月)→95円(24営業日保有 上昇率5.6%)
燃油サーチャージの下落、円高、年内GWが2回あること、定額給付金の使用目的1位は旅行という調査・・・等々、未曾有の不況の中でも明るい兆しのたくさん見受けられる旅行業界。手放しで買いで見ていける数少ない業種だと思います。その中でかなり割安に放置されている同社ですが、テクニカル的には一目均衡表の雲が迫ってきており正念場。ただ雲入りしたら上昇幅は一気に加速する事になると思われます。
売り銘柄
セブン銀行(8410)
2月12日より 266600円→269000円(先月)→250000円(17営業日保有 下落率7.1%)
前回のポートフォリオ入れ時と同様、欲張り過ぎたためあまり利益が出ませんでした。ただ損はしませんでしたから由としましょう。同行に関しては下げ止まりの動きも見られ、現在は様子見の段階です。場合によっては次は買いポートフォリオ入れかも知れません。
りそなHD(8308)
3月21日より 1550円→1348円(7営業日保有 下落率13.0%)
こちらはポートフォリオ入れから順調に値を下げて、間もなく目標株価クリアとなりました。同行はまだ空売り残が多いですが、株価の下落に伴い売り買い逆転してくるものと思われます。もうしばらく推移を見守って、再度空売りのタイミングを見極めたいと思います。
以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
結果0.26(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計15で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。
ちなみにその間
日経平均 2/27終値7568円→8749円(24営業日 上昇率15.6%) 0.61(%/営業日)
TOPIX 2/27終値756→831(24営業日 上昇率9.9%) 0.39(%/営業日)
今月も残念ながらベンチマークを下回る結果に。ポートフォリオに新興市場比率が高かったので、大型株市場大幅高の恩恵に与れませんでした。残念。
そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。
KA指数221.2ポイント
となりました。
さて4月の展望ですが、私は引き続き「強気の買い」を全市場に対して認識しています。昨晩のNYダウも、雇用統計の数字は失業率が8.5%と高水準のままでしたが、予測の範囲内という事で特に悪材料視されず8000ドルを回復。
日本の方もテポドンによる不透明感がありますが(13時現在報道がバタバタしていますが)土日の出来事ですから、市場に対する影響はほぼ無いまま来週の月曜を迎え、アク抜け感から上昇要因に繋がるでしょう。
日経平均は直近高値を抜いてきている事から、次なる目標は9000円・・・ではなく、そこは単なる通過点として一気に9500円を目指す事になると思います。その上昇を裏付けるように市場の出来高は膨らみつつあり、来週は30億株超えも期待できそうです。ボリンジャーバンド+2σに接近していますが、結局ボリンジャーバンドを突き抜けて幅を拡大させながら強い上昇が見込まれます。
東証一部市場の信用倍率1倍割れが確認され、株式の需給は好転しています。金曜の上値が重かった要因の一旦は各銘柄の日証金を見ても明らかなように、更なる空売りの増加です。それをこなしての上昇ですから、相当程度相場の上昇力は強いと言えるでしょう。
今月警戒すべきは国内よりもアメリカの動きです。ビッグスリーに対する取り扱いについては、基本的にソフトランディング決着を望むオバマ大統領の意向を汲んで、破産法適用の可能性は低いと思われます。また、決算発表に関しては相当程度悪材料を織り込んでおり、むしろ少しでも市場予想より「マシ」な決算を発表すれば、株価は一気に上昇すると思われます。
どちらにせよ上方バイアスの方が強く、過度な悲観は心配ありません。もし短期的な過熱を心配されるのなら、昨年の原油市場の乱高下や、10月からの株価下落のチャートを眺めてください。過熱というものは必ずトレンド変化の中には存在し、結局は後になって正当化されるものです。この時期はとにかく「持たざるリスク」のみを心配すれば良いと思います。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。