KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

5月の成績発表

今日は5月の成績発表です。先月は大勝の月でしたが、その勢いは果たして持続する事ができたでしょうか?早速検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→640円(先月)→640円(17営業日保有 変わらず)
全体相場の堅調さに比べると600円半ばでの値固めといった恣意的な動きのせいで、小動きに終始。出来高こそこの銘柄にしては増えてきているものの、同時に信用買い残も増え、値動きの重さが嫌気される状態になっています。先日の決算説明会でもあまり良い話は出てこず、個別要因よりも出遅れ銘柄物色や、バリュー銘柄として買われる事を期待せざるを得ない消極的なポジションに。何か前向きなIRでも出れば、つまり650円水準を突破できるような材料が出れば、他の新興市場銘柄のように2倍・3倍は当たり前の株価になるはずですが・・

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→231500円(先月)→203500円(17営業日保有 下落率12.1%)
ソニーグループ各社はそこまで落ち込んでいないのですが、何故か同社に限って上値の重い展開が続いています。今後の見通しは5/4のブログで示した通り、業績的にも申し分が無いはずですが、不人気状態が続いています。今まで新興市場と連動性が強く、新興市場が高いとつれ高していたのですが。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も33.8万円と圧倒的な割安を示しています。ここまで売られる原因は株価の需給要因位しか考えられないのですが、20万円前後の水準は絶対的な買い水準と思われます。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→1717円(先月)→1735円(17営業日保有 上昇率1.0%)
先月は決算発表後の派手な値動きがあったためパフォーマンスも良かったですが、今月はその反動もあって横ばい。テクニカル的にはその分落ち着きを取り戻して次なる大幅高に備える状況。特筆すべきは月足で見るMACDが約3年ぶりのゴールデンクロス。今度はここから3年程度上昇トレンドに乗ってくると見て良いでしょう。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より 117000円→100000円(先月)→120100円(17営業日保有 上昇率20.1%)
決算、分割、実質増配を受けてから強い動き。その後は12万円を挟む攻防になりました。高値圏で高止まりしながら横ばい推移を続けているのは、過熱感を抑え次なる上昇波動の風を待つ良い調整。為替や不況に影響されにくい薬品関連はディフェンシブ株人気の高まりと共に再人気化する可能性があります。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→920円(先月)→921円(17営業日保有 上昇率0.1%)
GMも私の見込みとは異なって破産法申請の色が強まってきました。それでも既に株価には織り込み済みの内容になっており、今更アメリカ株も日本株も動揺するような動きには至っていません。国内の自動車はホンダ(7267)インサイトに続いてトヨタ(7203)プリウスの増産報道に見られるように、ハイブリッド中心ですが少しずつ回復の動きが見えてきています。軽を含めた小型車も環境にも財布にも優しく引き続き順調に売れています。これらも減税対象にすべきと思うのですが。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→207円(先月)→228円(17営業日保有 上昇率10.1%)
同社の増資の思惑も最終的には6000億円という数字で妥結。今月のアク抜け感に繋がりました。ただそれでも200円前半をウロウロしており、全体相場を牽引するような力強さは見られません。これら金融機関が大きく上昇してくるような相場にならないと、日経平均がかつてのような水準に戻る事は夢の又夢でしょう。テクニカル的には週足はまだまだといったところですが、75日線がようやく上昇に転じてきており、少しずつ底堅さが見えてくる形になると思われます。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→8290円(先月)→9500円(17営業日保有 上昇率14.6%)
昨年同様、決算発表から動意付き始めた格好に。株価はみるみる上昇し年初来高値更新。少しずつ注目を集めてきています。昨年のこの時期はやはり自社株買いの発表と共に一気にほぼ倍化した経緯があり、この辺り強く意識される展開になると思われます。また週足では52週線突破となっており、次は1万円を超えたら節が無く、一気に高見を目指せそうです。まだまだ初動の段階。ITバブル期には分割考慮後で50万円もあった株ですから、上値余地は相当大きいでしょう。

日本リテールファンド(8953)
8月31日より 450000円→361000円(先月)→436000円(17営業日保有 上昇率20.8%)
昨日は突然大幅高を見せました。27日とほぼ同じ出来高である事から、ここで売った筋の買い戻しとドレッシング買いの影響かと思われます。ただ昨日引け後にジョイントコーポ(8874)が会社更生法を発表。3月危機の際には多くの不動産銘柄が潰れましたが、久しぶりの出来事。同社はマンションディベロッパーでしたから、オフィス賃貸を中心とする同ファンドには直接的には影響は無さそうですが、不動産銘柄がまた売られるきっかけにはなりそうです。PTSでは新興不動産銘柄中心に売られています。

コニカミノルタ(4902)
2月5日より 785円→810円(先月)→991円(17営業日保有 上昇率22.3%)
金曜は一気に上昇を見せて高値998円まで。お陰でほぼ目標株価達成となったため、来週月曜の寄り付きで売却とします(来月は保有日数はほぼ0となるため、来月の成績には影響させないものとします)。液晶フィルムの回復期待により値を戻してきたものの、週足では52週線が上から接近してきており、一先ず1000円という目標達成感も出てくる水準です。この辺りでのもみ合いをこなした後に、再度ポートフォリオ入れも考慮したいと思います。

ケア21(2373)
5月17日より 45000円→55400円(10営業日保有 上昇率23.1%)
ポートフォリオ入れからは新興市場高の波にも乗ってグングン値を飛ばし、堅調な株価推移を見せています。ボリンジャーバンド+2σも突破し、ちょっと勢いがあり過ぎるため一旦の調整はやむを得ないかも知れませんが、5日線を支持線に順調な上昇トレンド。目標株価まではまだまだありますから、腰を据えて臨みたいところ。

ダイセル化学(4202)
5月19日より 520円→512円(8営業日保有 下落率1.5%)
こちらは逆にポートフォリオ入れのタイミングが少し悪かった銘柄。それでも下値では買いが入り、500円という株価水準は維持。信用取引の状況もまだまだ売り長で、一旦今の水準から上放れるような動きになれば、売り方の買い戻しを中心として動意付く可能性は十分にあります。

幼児活動研究会(2152)
5月24日より 1390円→1689円(5営業日保有 上昇率21.5%)
長期保有銘柄としてポートフォリオ入れしたつもりでしたが、グングン値を飛ばして昨日は突然のストップ高。この辺りちょっと過熱感を否定できませんので一旦調整が入る可能性もあると思いますが、それでも元々長期投資銘柄として認識していますから、こちらも腰を据えて見ていきたいところ。低流動性な点に注意ですが、人気化すれば自ずと流動性は高まります。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.53(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

しかし今月も短期で上昇した銘柄が多かったため、保守的に全ての銘柄を最大日数17日で見積もる事にしました。ちなみに従来通りに算出すると0.83%となるはずでした。

ちなみにその間
日経平均 5/1終値8977円→9522円(17営業日 上昇率6.1%) 0.35(%/営業日) 

TOPIX 5/1終値846→897(17営業日 上昇率6.0%) 0.34(%/営業日)

今月も保守的に見積もった上でベンチマークに勝利。やはり個人投資家のリスク許容度が戻ってきた中で新興市場が高くなった事が、新興市場中心のポートフォリオの勝因と言えるでしょう。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数280.4ポイント

となりました。2ヶ月連続で過去最高をマーク。なんだかんだで順調に資産は増え続けています。当ブログの基本方針である「無理な短期トレードによらずとも、ザラ場が見れないサラリーマンでもできる投資法」によって、年率30%以上のリターンを得られている計算になります。派手さを求めなければ、株価ボードに一日中画面に張り付いていなくても、十分に資産は増やせるのです。

さて気になる6月の展望ですが、前半は「買い」継続ながらも、1万円達成後は株価は少しずつ弱含むのではないかと見ています。

5月は豚インフル、GM、北朝鮮と様々な弱気材料があったにも関わらず上昇を続けた事は、相場の強さ・底堅さを示すに十分なものだったと思います。日経平均月足3ヶ月連続の陽線は、相場の回復を鮮明に示すものになっているでしょう。残念ながら1万円回復は5月中には実現しませんでしたが、6月もメジャーSQまでは比較的強い動きが続くのではないかと見ています。ドレッシング買いの影響とは言うものの、昨日5月最後の取引では高値引けで年初来高値を更新でき、テクニカル的にも9500円という上値の重いゾーンを突破して、先高感のの高まる形となっています。

ただメジャーSQ通過後はあまり期待できるような動きにならなそうです。恐慌後の景気回復期待によるリバウンド相場は、そろそろ終わりを告げると見ています。雇用統計や消費者物価指数といった各種の統計は景気回復感を感じさせるような目新しさを失い、徐々にリアルな不況に対する失望感が高まってくるものと思われます。

その代わり、別の市場は熱を帯びそうです。現在商品市況に投資マネーが流入し、CRB指数が半年ぶりの高値を付けていると話題になっていますが、金・原油といったところに人気が集まっています。また新興国や、日本では新興市場の株高も人気化を示しています。

私は大型株市場の今後は急落という場面までは想定しないものの、夏の終わりにかけて日本では解散総選挙も睨みつつ、ゆっくりと値を下げてダレる展開を想定しています。そして本格回復は秋口以降と見ています。

そういう相場の時に資金はリスク許容度の高まりを確保したまま、別の行き先を求めます。それが最近の商品市況や新興国や新興市場への資金流入に繋がっているのではないでしょうか。そしてその動きはもうしばらく持続すると見ています。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。