KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

訃報ばかり

先週の日曜に東京に住む従姉がガンで亡くなりました。まだ50代という事で若かったのですが非常に残念です。

うちの母の姉の娘さんです。以前から色々な病気に苦しめられ、乳癌を回避できたと思ったら次は皮膚癌にかかってしまい、入退院を繰り返しながら最終的に病院で息を引き取りました。母の姉は80を過ぎていますが、まさか自分の娘に先を越されるとは思っていなかったでしょう。

色々と苦労人で、旦那が友人の借金の連帯保証人になってしまって、自分の事業も頓挫。その後旦那はほとんど無職のままだったようで、絵に描いたような不幸話を具現していました。苦しい生活の連続が病気を招いてしまったのかも知れません。

正直私はほとんど面識も無かったので、訃報を聞いてもあまり実感は湧かないのですが、伯母さんとはしょっちゅう会っている事から、伯母さんの悲しみが胸に染みます。富山に住んでいる伯母さんは「そろそろ危ない」という話を聞いて、一週間前から東京に飛んで病院に付きっきり。最後はほとんど意識の無い状態だったという事で、娘の弱っていく姿を見て、さぞ辛い時間を過ごしたのだと思います。

やはり伯母はお通夜でも葬式でもワンワン泣いていたそうです。普段は気の強い伯母ですが、そういう人ほどこういう時に弱いもの。うちの母も葬式に参列してきましたが、そんな姉の姿を見て気落ちして帰ってきました。

それにしてもうちの父が歩けなくなって介護施設に入ってから3年で、知っている人がどんどん亡くなっていきます。そういう世代が多い年齢になってしまったからだと言ってしまえばそれまでなのですが、どこもなかなか良い話を聞きません。

さて、良い話を聞きたい日経平均は金曜続伸。前日のNYダウはGDPの上方修正を好感し大幅高。それを受けた日経平均でしたが、既に前日大幅高をした反動もあって、上値は重い展開に。来週の7/1に日銀短観発表を控えて様子見ムードも漂い、主力株には上値の重いものが目立ちました。先物も9900円より上は売り板が厚く簡単に買い上がれない格好となっており、引けにかけては少し頑張ったものの、閑散ムードの強い一日でした。

投資判断は「売り」。ただ最近は意外に頑張っている印象を受けます。思いの外株価は強く、様子見ムードが漂っても買い圧力の方が強い状況。ただそうは言っても買い上がるという程までにはいかず、金曜の出来高も20億株割れの薄商い。この状態で1万円を再突破というのは難しいだろうと思われます。

やはり一番の原因は主力株の動きの鈍さでしょう。トヨタ(7203)、パナソニック(6752)、みずほFG(8411)・・・この辺りどの業種のトップ企業を抽出しても、週足で52週線を超えてきている銘柄はありません。それが各指標の伸び悩みを示唆しているものとなっています。

対照的に後述する新興市場銘柄を含めた小型株には比較的明るさが目立つものが多い印象で、52週線を突破し、上値が軽くなっているものが多くなってきています。この辺り大型株ほど立ち直りに時間がかかり、その巨大な体を持て余している事の証左でしょう。在庫をはけさせるには時間がかかり、機動的な対応ができないところが、図体が大きくなればなるほど多くなります。

ですから、今回の大不況後の動きは私は各業界毎に「下克上」が一つのキーワードになってくると思います。この辺りの議論は純粋に将来の期待値や株価的な面から考える部分が多く、実際(業績)がどうなるかは別ですが、例えば以前5/26のブログにも書いたようにトヨタの株価をスズキ(7269)が抜き去るという事は、この一年間で十分に起き得る現象だと思います(現にVWによる出資報道もあり、少しずつ差を埋めてきつつあります)。

金曜のNYダウは小幅安となりましたが、Nasdaqと連動性の高いと言われる日経平均先物は大証終値よりも55円高いところで終わっています。来週前半の東京市場はイベントを控えて引き続き上値が重く、商いの薄い相場になりそうです。NYダウのチャートはやや崩れてしまって、景気回復の足取りが鈍いアメリカに引っ張られるように日本株のチャートもダレてくるものと思われます。

新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に堅調。特に日経JASDAQ平均は順調に年初来高値を更新して、値動きが軽くなっています。ただ売買代金の方は6/15に高値を付けた時程盛り上がっておらず、少し手詰まり感が出ているのも事実。一方前述したように週足で見るとこれで3指数共に52週線を上回ってきており、大型株よりも上値が軽いのは確か。この辺りが何よりの武器となりそうです。

ソフトクリエイト(3371)は続伸。株主総会通過後も堅調な推移となりました。日証金の融資残も久しぶりに大幅に減少し、イベント通過後の一つの転換点となりそうです。金曜の日経一面の記事は「通販の売上が8兆円強に達し、実店舗を抜いた」というものでしたが、その通販の7割がネット経由。そして野村総研(4307)の分析ではその規模は毎年1兆円ずつ増えていく見通しであり、ECサイトは今後もまだまだ伸びしろのある分野と言えそうです。であれば同社の成長余力も十分にありそう。

SEH&I(9478)も続伸。前日に8営業日ぶりに前日比プラス引けし、金曜ようやく5日移動平均線を抜いてきました。引き続き商いは細ってきていますが、短期的には過熱感を冷ましつつ25日線の下支えもあって反発相場になりそうです。週足の一目均衡表の雲から再脱出し、長期的に見れば上昇波動のまだまだ入り口段階。

日本リテールファンド(8953)も大幅続伸で年初来高値更新。金曜は東証REIT指数が4%を越える上げ幅を見せ、REIT銘柄全般的に買いが入った一日でした。先月も最終週の週末に突然の買いが入ってくる展開でしたが、REIT市場全体に対するドレッシング的な部分も否定できません。それでもお陰様で上昇トレンドは維持しており、52週線を明確に突破してくる形になりました。以前から指摘している通り週足で見た場合5月上旬から三角持ち合い上放れの動きは鮮明になってきています。ここからは上値の軽い動きに期待できそうです。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→658円 目標6000円

ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→183300円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1866円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→145500円 目標20万円

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→859円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→237円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→11760円 目標2万円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→445000円 目標55万円

ダイセル化学(4202) 5月19日より 520円→545円 目標600円

幼児活動研究会(2152) 5月24日より 1390円→1500円 目標2000円

ソフトブレーン(4779)  6月17日より 4050円→4030円 目標6000円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。