KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

緊張の夏、日本の夏 後編

視線を台所のエアコンにしがみ付いているゴキブリから逸らさずに、私は嫁に「殺虫剤持ってきて」と言いました。そして嫁を顧みずにそのまま左手を差し出し、殺虫剤を受け取ります。

私「ここは私が立ちふさがろう。嫁はそこの居間の戸を閉めて隠れていなさい。ゴキブリ飛んで来るよ(・・;)」
嫁「いや、ゴキブリがどこに行くか、私も一緒に見守るよ」

これが互いの夫婦愛というものか。それを確認した私は「そしたらかけるよ」と言って、殺虫剤の噴射口をゴキブリに向けました。そして意を決してFire!!シュー!!

すると間髪入れずにゴキブリが決死の神風特攻!( ̄Д ̄;;やはり我々の方向に向かって飛んできました(××)ウワー!!シュー!シュー!!向かって来るゴキブリに我を忘れて殺虫剤を撒き続ける私。

バン!!私の背後で戸がものすごい勢いで閉まりました。それはゴキブリが飛んだ瞬間に、結局私を台所に置き去りにして嫁が独り保身を図った音でした(・・;)台所というコロシアムに取り残された私とゴキブリは戦い続け、からくも最終的には人類の勝利となりました。

もうゴキブリはだいぶ弱っていましたが、まだ最後にもがき苦しんでいました。私はホウキとチリトリで回収しようとしましたが、やがて前線に戻ってきた嫁は執拗に殺虫剤をきゃーきゃー言いながらシューシューかけていました。余程恐怖なのでしょう(・・;)

もうほとんど虫の息となったゴキブリを私は玄関から外に放り出しました。ふぅ、これで一件落着。・・・そして翌朝。ゴキブリを放り出した方向を見てもゴキブリの亡骸は発見されません。色々探してみましたが、影も形も見当たりませんでした。ど、どこに行ったんだ!?ひょっとしてゴキブリが復活してまた家に戻ってくるのでは!?そんな緊張の夏の始まりでした。

さて、恐怖の始まりとは言いたくない日経平均は本日続伸。前日の上海総合株価指数は中国の銀行が貸し出しを抑制するという報道があって、それが量的金融緩和の終了を意味すると同時にインフレを押さえ込む一方、消費の減少に繋がって景気後退するとの思惑から5%下落。それを受けてNYダウは上値が重く軟調に推移しました。今まで中国一国の好景気が世界を引っ張ってきたと言えるだけに、マイナスの影響は避けられないと見る投資家が多かったようです。

それを受けた日経平均でしたが朝方から方向感に乏しい展開。前日終値を挟んだ値動きとなりました。ただ引けにかけてはドレッシング買いと見られる買いも出始めて、薄商いの中で値を上げる意志が感じられる展開。そして何とかアジア株の復調もあり一応本日の高値圏で引け。終値ベースでは年初来高値更新という格好です。

投資判断は「中立」。引き続き悩ましい動きが続いていますが、一応今週の動きは個別企業の決算を睨んで動き辛いところに、月末特有の買いが入ってきて、大崩れしなかったという見方が一番説明に適当でしょう。ただどうしても前回挙げた懸念点二つ(出来高の薄さとTOPIXの高値未更新)がひっかかり、これをもって「完全に上昇トレンドに乗った」と言い切れないところが気になります。

加えて業種的に「銀行」「不動産」というところがイマイチ戻りきれていないところが「おかしい」ところです。本当に相場回復局面であれば、内需の代表格であるこれらの業種にとことん買いが入ってくるはずです。これらさえ払拭できれば「強気の買い」とできるのですが、正直夏場は難しいのではないかと見ています。

だとすれば、このままズルズルと夏の終わりまで「大きく上がりもしないし、下がりもしない」相場が続きそうです。どちらかというと8月のベクトルは下向きかなという感じもします。どうも上昇に手応えが無く、不気味という表現がピッタリきます。

新興市場は「強気の買い」。本日は日経JASDAQ平均のみマイナス。特にマザーズ指数は終値ベースで高値を更新してきており、ここにきて息を吹き返しています(背景には時価総額の大きいグリー(3632)の上昇が挙げられます)。新興市場にとって今が一番良い状況、すなわち「東証1部銘柄が買われ過ぎず、かと言って売られない状況で高値圏を維持し、個人投資家のリスク許容度を高めているポジション」であると言え、私の従前の予想であった夏場は東証1部銘柄若干弱い・新興市場銘柄強いという向きが少し出てきています。

ソフトバンク(9984)は続伸。昨日はヤフー(4689)の好決算・アメリカヤフーとマイクロソフトの提携報道が支援材料となって大幅高。本日も同社の決算期待に対する買いが入って2000円台回復の動き。引け後に出された決算の内容は良く、同業他社のドコモ(9437)、KDDI(9433)の決算に比べて明らかに勝ち組を印象付ける内容になっています。

今回の好決算は既に事前報道があったにせよ、買い安心感に繋がる形で明日からの値動きの支援材料になるものと思われます。気になるフリーキャッシュフローの額も565億円と順調な回復ぶりをアピール。前回孫社長が宣言した「3年間でフリーキャッシュフローを1兆円」も少しずつ現実味を帯びてくる格好です。

ダイハツ(7262)は反発。本日は為替の落ち着きや昨日のホンダ(7267)、日産(7201)の好決算を背景に、自動車関連株全般に強い動き。世界各国の自動車買い換え優遇政策を受けて、自動車販売台数には回復傾向が。それを受けてホンダは業績予想を上方修正、日産は営業黒字を出してきて、景気の底打ちを印象付ける内容となっています。大手でこれだけ良い決算であれば、売れている軽自動車のシェアトップである同社に更なる買いが入ってくる事も必然でしょう。引き続き信用倍率は圧倒的な売り長で、株価を高値圏で支える要因となっています。

幼児活動研究会(2152)は大幅高で年初来高値更新。引き続き民主党子育て支援関連銘柄として買われ、強い動きが続いています。実際には長期投資目的でポートフォリオ入れとしましたが、間もなく目標達成となってしまいますね。うれしい誤算です。ただちょっと過熱感も感じるため、明日目標達成すればそれで良いですが、達成しないようであれば、引けで一旦ポートフォリオから外すことにします。

そして次回は7月の成績発表です。今月は前月までの絶好調もあって、少し見劣りする内容になってしまうかも知れません。ハードルも高かったですしね。それでも十分伸長はできたと思うので、とりあえずはお楽しみに。

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→820円 目標6000円

ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→195700円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2035円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→704円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→1063円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→212円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→12690円 目標2万円

幼児活動研究会(2152) 5月24日より 1390円→1900円 目標2000円

リソー教育(4714) 7月18日より 4610円→5260円 目標6000円

売り銘柄

スクウェア・エニックスHD(9684) 7月11日より 2140円→2080円 目標1900円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。