KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ムーミン谷で苦しみます

先日嫁が図書館から「ムーミン谷のクリスマス」なる本を借りてきました。へぇ、そう言えば原作のムーミンってきちんと読んだ事無いなーと思い、何となくパラパラと本をめくってみました。丁度クリスマスの時期だし、非常にメルヘンなのかなーと。

すると中身が結構すごいんです(××)冒頭のお話ではムーミン谷に自由と平等を説く預言者が現れ、ムーミン谷の人々を扇動。「自由が一番だ」と説かれたムーミン達はそれを妄信的に信じ込んで好き勝手な生活を始めます。

ムーミンパパは家を出て木の上で生活を始め、ムーミンの恋人であるフローレンは見知らぬ男と駆け落ちし、署長さんは囚人達を解放。終いにゃムーミンもフローレンの気を取り戻そうと宝石強盗まで試みます(××)その後も色々なブラックな話が続いて、全くほのぼの感とは無縁です(・・;)

風刺が効いているとはいえ、これはちょっと衝撃的でした。全然「ねぇムーミン♪こっち向ーいて♪」とかいう次元ではありません( ̄Д ̄;;色んなムーミングッズ等がたくさん発売されて女性を中心に人気ですが、みなさん見た目に完全にダマされとりますよ!そして今回の「ムーミン谷のクリスマス」は第5巻にあたるのですが、今まで1巻から順に借りてきて好んで読んでいる嫁の中に潜む闇を垣間見たようで、少し心配になったりもしました(-。−;)

さて、闇を垣間見る日経平均は金曜大幅反発。前日のNYダウは新規失業保険申請件数が前週よりも悪化したものの堅調推移。相場の底堅さを印象付けました。

それを受けた日経平均も朝方から堅調推移。一方で朝方はSQ値が9982円で決まり、それが上値を抑える要因にも。ただ後場になると発表された中国の鉱工業生産指数が予想を上回る内容だったことが好感され大きく上昇。そのままSQ値を上回る水準で推移し、引けにかけて右肩上がりの上昇に。為替の円安傾向も手伝って、結局は高値引けとなりました。

投資判断は「強気の買い」に。以前から常々予告しておいた通り、本日のメジャーSQをもって超強気転換に。ここから2月の終わりまでは基本上昇基調で、2月に日経平均12000円を予想しています。今までとは景色がガラッと変わった相場展開が続くものと見ています。

その根拠の大部分は株式相場の需給好転や悪材料の出尽し、そしてテクニカル的な要因です。まず需給面では本日のメジャーSQにより、溜まった売りポジションはあらかた整理されてきたものと思われます。今までの経験則から言えば、メジャーSQがトレンドの転換点となることは往々にしてあります。例えば今年の動きを例にとってみても、3月のメジャーSQをもって底打ちしましたし、9月のメジャーSQをもって天井を打ったと言えます。それぞれお手持ちのチャートでご確認ください。

悪材料の出尽し・・・という点においては、実は出尽しとはまだ言い切れない部分もあります。しかしながら各社の増資も官製不況もある程度一巡してきた印象は受けます(民主政権は結局連立政権の足かせによって、自民時代と根っこの部分では変わらないような国債増発、改正できない税制、実行できないマニフェストです。ならばプチ自民というような格好で、少しは株式市場にとってプラスに働きそうです。将来に禍根を残す事にはなりそうですが・・・)。ここから先は悪材料よりも好材料により過剰に反応し易い環境が整っていると言えます。

テクニカル的にも短期的には金曜の上昇で75日線を突破し、一目均衡表の雲に突入。上値が更に軽くなりました。一方中期的にも週足で見ると、先週52週線で反発してから13週・26週線をまとめて一気に突破。一目均衡表の基準線も抜いてパラボリックも来週には好転予定。上昇の確度はかなり高まってきていると思います。

他にも日本株の出遅れ感に対する相対的な投資魅力の向上によって、海外勢の買いも増えてくる事が予想されます。為替はもう少し円高局面が続きそうですが、それによる株式市場のマイナス面よりも、むしろ海外勢から見る投資妙味(割安感)が高まりますから、より海外の資金を集めることができそうです。ただそのためには「ドルに対するだけの円高」から「円の価値が本当に上昇しての円高」にきちんと移り変わらないといけないのですが。

金曜のNYダウは小売売上高等の経済指標の堅調さを背景に続伸し、10500ドルの壁に再度トライしに行く格好になっています。これを受けて日本株も来週は堅調スタートが予想され、SQ値による下値支え感はより顕著になり、需給関係は一気に改善する事になるでしょう。

NYダウも年末にかけて上値を突破していく動きになると思われます。以前にも示したように、チャート形状は金融危機を脱した後の2003年の日本のチャートに酷似しており、11500ドルまでは順調に取り戻しに行く格好になると見ています。

新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチの展開。東証マザーズ市場で時価総額の大きいACCESS(4813)が一時ストップ安になったことで、マザーズ指数のみマイナス圏に。結果東証1部銘柄に人気が集中した事も災いしています。割安感は東証1部銘柄以上にありますが、正直相対的には人気薄の状態がしばらく続きそうです。月曜発売の新四季報によって個別銘柄では買われる銘柄も多いかと思われますが。

ソフトバンク(9984)は反発。テクニカル的には各移動平均線の上昇に沿った明瞭な上昇トレンドとなっています。子会社ヤフー(4689)の株価がこのところ好調な事も追い風。信用倍率で見る需給面も改善傾向にあるようで、金曜に付けた下髭によって先高感を露わにしています。

みずほFG(8411)も反発。金曜は全体相場が堅調だった一方でメガバンクは売られる展開に。同社だけ何とかプラス圏を維持しました。ただ以前から指摘していたようにメジャーSQを無事通過したことから、ここからメガバンクの逆襲が始まるものと見ています。少なくとも2月までは全体相場が上げ潮ムードになる中で、各国政府の金融政策に対する判断を追い風に市場の柱となるものと考えられます。

金曜もアメリカでは金融規制改革法案が下院で承認され、システミックリスクの回避に努める動きが出ています。それを受けてバンカメなどの金融株は上昇。日本にもその流れが波及してきそうです。

東芝(6502)も反発。金曜は相場全体の流れに沿うように後場から跳ねて出来高も増加、一段高の展開に。為替の円安反転の動きがハイテク株上昇の背景になっている模様です。一部では野村が金曜に開いた半導体マンスリーセミナーで、同社などが注目銘柄として取りあげられた事も材料視されている様子。8日にも次世代半導体技術の開発が材料視された経緯があり、内包している材料の豊富さに株価がまたしても反応した格好です。

テクニカル的にも上昇トレンドが崩れる一歩手前で反転上昇してきているところが強み。前述のソフトバンク同様に各移動平均線が支持線となっている格好で、大変に勇気付けられるチャート形状です。来週週足の一目均衡表からの脱出が明確になれば、上値余地は一気に拡大する事になるでしょう。

近畿車輛(7122)は続伸。前回「一旦リバウンドがあっても然るべきだと思っているので、超短期で見ている方は買い戻しもあり」としましたが、概ねその流れに沿っているかと思われます。金曜は「ベトナムの高速鉄道に日本方式が採用へ」との報道があったことから、鉄道関連株が一斉高した事を背景に、同社もリバウンドの良いきっかけになった模様です。

テクニカル的にも木曜に十字線が出た事を背景に、リバウンド色が強まりました(ちょっと上髭が長かったですが)。ただ戻りの限界点はせいぜい700円程度までで、688円の窓埋め後は再度下落に転じてくるものと思われます。

近畿日本ツーリスト(9726)は反発。正直全体相場の中では地味な動きの低位株ながら、少しずつ信用倍率で見る需給面が改善してきています。そろそろ再度逆日歩も付きそうで、何とか3ヶ月以上上値を抑えてきた25日線も明確に突破できそう。円高や燃油サーチャージの減額で12月の海外旅行予約状況は前年を上回る事が確実視されており、正月休みの並びの悪さ懸念は十分払拭されそうです。

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→813円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→198000円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2165円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→591円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→882円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→159円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→9750円 目標2万円

東芝(6502) 8月18日より 455円→504円 目標700円

ザッパラス(3770) 12月7日より 157100円→155000円 目標18万円

近畿日本ツーリスト(9726) 12月7日より 75円→77円 目標85円

売り銘柄

近畿車輛(7122) 12月6日より 725円→668円 目標550円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。