KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

刹那さを消せやしない

今すごく切ない気持ちになっています(T_T)というのも、かわぐちかいじ先生の描く「ジパング」が先日発売の全43巻で完結。その最後を読み終えたからです。週刊モーニングは敢えて読まず、コミックスが出るまで読むのを待ってようやく読み終わりました。

ジパングのあらすじを簡単に紹介すると、現代の海上自衛隊最新イージス艦「みらい」が第二次大戦中の太平洋にタイムスリップ。そこで救助した日本海軍草加少佐は敗戦後の日本の姿を知り、それを変えようと画策。原爆を作成し、アメリカ軍との戦闘を有利にしようと目論みます。

それに対して早期に講和に持ち込む形で戦争を終結させ、戦争による犠牲者を極力減らそうとする角松二佐を始めとする自衛隊員の物語。私の説明力の足り無さで、ここだけ読むと非常につまらなそうですが、タイムスリップという非科学的なものなのに、すごく芯のしっかりした作品に仕上がっています。

連載当初は、やはり先生の代表作「沈黙の艦隊」と比較してしまい「えーっ、タイムスリップものってどうなん?(・・;)」って思っていたのですが、これが絶妙なバランスに裏打ちされた出来映えなのです。読んだ事の無い方はとりあえずダマされたと思って5巻位まで試し読みされたら良いと思います。

今回の作品も、やはり私の中の歴代漫画ベスト5に十分入る傑作でした。先生の作品の中では遂に沈黙の艦隊を抜いたとして良いと思います。案の定、ネットではその結末に非難囂々のようですが、私は納得のいく結末でしたよ。素直に総合的にも十分良い作品だったと思います。

ちょっと一回ではこの切なさを表現しきれないので、明日にまた持ち越します。(つづく)

さて、明日に持ち越したい日経平均は本日反発。朝方発表された11月の鉱工業生産指数が予想を上回る内容だった事を受けて買い先行の動きに。週末アメリカで起きた連続テロ未遂事件もものともせずにスルスルと上昇する形に。為替も91円台で安定し、買い安心感に繋がる格好。年末の薄商いの中で先物主導で上昇し、終値ベースでの今年の高値にあと5円というところで引けました。

投資判断は「強気の買い」。本日の上昇は見事なものでした。ちょっと中身は薄い感じですけれど、それでも年内高値更新で終われば来年に繋がります。年末年始になると「干支とアノマリー」について語られ出しますが、寅年はぶっちゃけあまり良くないようです。

今年の丑年も1950年以降のデータで見てみると上昇率12位の最悪干支だったのですが、それでも何とかプラスで終われそうですから、来年のアノマリーもあてにならないのかも知れません。ちなみに寅年は9位で、再来年の卯年(私の干支です)は2位と、まさに「卯跳ねる」だそうです。

また過去6年で5回(2007年以外)も、大納会にかけて一段高となる「棹尾の一振」が見られた事から、年内高値更新はほぼ確定したようなものでしょう。ただそんな事言って油断していたら、あらあらと下落してしまったりするのですが・・・。とりあえず私は明日更新の方に一票。その代わり大納会は下がるかも知れませんね。

来年の事はまた来年に書きますけれど、来年は7月の参院選、そして11月のアメリカ中間選挙が大きなイベントとなってくるでしょう。逆に言えばそれまでは特段大きな変化はありません。繰り返しになりますが2月の終わり頃まではこのまま上昇相場が続くものと見ています。

新興市場は「強気の買い」。本日は3指数共に堅調推移。特にマザーズ指数は2%超えの大幅上昇でした。引き続きサイバーエージェント(4751)、グリー(3632)、ミクシィ(2121)といったネット大型株の強さが目立っています。この辺り個人投資家年末特有の跋扈が始まっている感じですが、東証1部銘柄もそれなりに強いのが今年の特徴。資金は大型株・新興株の間で上手く回転しているようです。

ソフトクリエイト(3371)は反発。ジワジワと上昇して直近高値を更新しています。ECを含むIT産業の動向を予測する、年末恒例の野村総研による試算がまた発表されました。今年は以下の通りでした。

↓2014年度までのIT市場動向
http://www.nri.co.jp/news/2009/091221_2.html

要約すると、IT関連ビジネスの中で最も取引量の伸びが大きく、成長性があるのがECビジネス。2014年までには現在の約1.8倍にあたる12兆円という取引高になるそうです。まだまだ開拓余地のあるジャンルであり、ソフトクリエイトの得意とするECサイト構築ビジネスはまだまだ伸びしろがあるということです。

ただ、もっとも昨年のレポートでは「13年に12兆円」となっていました。世界同時不況による消費低迷が今年はそれ程大きかったということでしょうが、一方でECサイトの取引は今年も増加しましたから、昨年の予測より成長率は鈍化と捉えられそうです。それでもこの不況下で成長できる数少ないジャンルですから、十分同社の業績伸長も期待できます。

↓参考までに昨年の予測
http://www.nri.co.jp/news/2008/081217.html

テクニカル的にはようやく一目均衡表の雲を抜け出してストキャスも好転。年内はどこまで上昇できるかが楽しみです。

ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。ただ本日は高値を付けた後に陰線を見せ、短期調整トレンド入りを示唆しています。週足では2008年10月から継続している三角持ち合いの上端に到達。ここからは少し抵抗がある水準です。一方で同社を取り巻く株価環境は引き続き良好(ネット株高及びそれに付随する子会社DeNA(2432)の株高、USEN(4248)からのISP事業譲渡)。日柄調整は必要かも知れませんが、上値突破は十分に狙えます。

メディカルシステムネットワーク(4350)は反落。テクニカル的には75日線に上値を抑えられる日が続いています。一目均衡表の雲に入り込んでいますが、何とか今の水準を維持して自然体で突破したいところ。本格上昇は来年に入ってからか。

ダイハツ(7262)は反発。直近高値を抜いて強い動きを継続中。下値は5日線と一目均衡表の雲に入り込んでいる遅行線が支持してくれています。日証金で見る需給関係もジワジワ改善中です。

みずほFG(8411)は続落。朝方こそ高かったものの後場からはマイナスに転じてしまい、12/16の大幅高から同値を挟んで7営業日陰線が続いています。なかなか反発してくれません。一目均衡表の雲下限に沿う形で下落しており、明日は現水準を維持してくれれば自然と中に入り込む事ができる程度のポジションに。日柄調整は十分だと思われるのですが。

SEH&I(9478)は変わらず。本日はソフトバンクBBが低額のe-ラーニング事業に参入という報道があり、子会社システム・テクノロジー・アイ(2345)への影響を不安視したのですが、あまり影響はなかった模様。SEH&Iの株価推移は最近持ち合い続きで退屈な感じですが、ようやく25日線を抜いてきました。日柄調整は十分で、来年には期待できるか。

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→865円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→212700円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2210円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→635円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→928円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→168円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→9800円 目標2万円

東芝(6502) 8月18日より 455円→520円 目標700円

ザッパラス(3770) 12月7日より 157100円→150900円 目標18万円

近畿日本ツーリスト(9726) 12月7日より 75円→73円 目標85円

ナイガイ(8013) 12月20日より 51円→47円 目標70円

売り銘柄

近畿車輛(7122) 12月6日より 725円→677円 目標550円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。