KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

今週もやっぱり

今日は日曜なのでゆっくりブログでも・・・と思っていましたが、実は昨日も今日も休日出勤でした(T△T)なのでこんな時間の更新です。あーあ、タダ働きで忙しいなんて最悪です(-。−;)なわけで今日も前フリ無しでお送りします。多分今週の金曜まではショートバージョンでしょう。ショートバージョンの方が良いなんて声もチラホラ聞かれますが・・・(-。−;)

日経平均は金曜反発。前日のNYダウが景気楽観観測を受けて堅調推移した事を受けて朝方から買いが先行。日銀が追加金融緩和策を講じると伝わり、為替が円安方向に振れ、輸出関連株中心に上昇。また中国でも金融・財政両政策による成長路線維持が示されると、一層の安心感に繋がる展開に。そのまま高値圏で終了し、10300円を回復しました。

投資判断は「強気の買い」に。金曜のNYダウは雇用統計の数字が予想よりも落ち込まなかった事を背景に堅調推移となりました。それを受けてシカゴ日経平均先物は10500円台を回復。月曜の寄りは100円高位でのスタートとなりそうです。

一目均衡表の遅行線は実線を抜けそうで、その後順調に値を上げて2/22の戻り高値10449円を抜ければ、週末のメジャーSQを睨んで10500円での攻防へと水準を移すでしょう。商いはそれでもまだ20億株まで膨らまないと見ていますが、SQを通過した来週からは期末に向けて上昇の力強さを一段と増しそうです。

テクニカル的には1月高値から2月高値を結んだ上値トレンド、昨年11月安値から2月安値を結んだ下値トレンドで構成される三角持ち合いを丁度上抜けた格好になっています。

最近のアナリストのコメントを見ていると「3月は過去3年間安値を付けた月」だから警戒が必要と指摘しています。確かに昨年3月は昨年の一番安値を付けた月でした。一昨年の3月は1月に急落スタートした日本株が2月で折角リバウンドしかけたのに、再度不安が押し寄せた月でした。2007年3月も長い下髭を見せています。

しかしながら、過去3年間その後の流れを見ると約3ヶ月間上昇を続けています。つまり3月は絶好の仕込み場でもあるわけです。ですから、その流れのまま逆に6月に高値を付けるパターンになっています。

更に今年の場合、テクニカル的に見ると3月は24ヶ月移動平均線を抜くかどうかの非常に重要なターニングポイントとなっています。1月は抜ききれず失敗、2月は完全に上値を抑えられてしまいました。明確に抜けた2003年8月から、株価は4年間右肩上がりを続けました。長期線は長ければ長いほど、抜けた後の流れを長期的に保証します。

そんなわけで投資判断を最上位の「強気の買い」に変更しました。未だ政局が安定せずに日本丸がどこに向かうか不透明ですが、株式市場の方は長期的に見て第二上昇波動入りしていると見て取れます。このまま基本的には夏まで海外資本を巻き込んで、安定した上昇を続けていけると思います。

新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に堅調。東証1部銘柄の安定を背景に、個人投資家のリスク許容度が回復。それに伴って短期値幅取りの銘柄にも活発な買いが入ってきています。今年第2弾IPOエスクリ(2196)は公開価格1.5倍高の初値形成後は一気に急落。しかしその割には他の新興市場銘柄へ嫌気売りが波及しなかった印象です。ライブドアショックから4年経った今、少しずつ焼け野原にも花が咲き始めた印象を受けます。

ソフトバンク(9984)は続伸。ただ携帯新規契約台数はドコモ(9437)に破れ首位陥落。この辺は今更トップでも材料視されていなかったので、あまり影響は無いようです。目先は為替の円安シフトからディフェンシブ系である同社の魅力は相対的に薄れ、また3月権利も妙味が薄い事から、市場平均を上回るパフォーマンスは上げ辛いかも知れません。トレンドは何とか下値支持線に支えられながらよちよちの上昇。当面はボックス圏の動きに終始しそう。

ダイハツ(7262)は反発。為替が円安に向かったため、自動車関連株は軒並み上昇。同社もその流れにきちんと乗っています。テクニカル的には無事75日線を抜けて一目均衡表の雲に突入。まずは1/27に開けた窓(903円〜914円)を埋めに行く動きに向かうと見ています。

みずほFG(8411)も反発。前述の「日銀の追加金融緩和策期待」もあって、銀行の上昇確度が強まりました。また同社に対する配当利回りの高さもここにきて評価されているといった声も。個人的には今更のような気もします。ただ金融緩和によって更なる低金利が予想されれば、相対的に株式の配当利回りの良さが選好される事にもなりますから、むしろここから配当利回りを重視した戦略が奏功してくる事になるのでしょう。

そして金曜の寄りから買いポートフォリオ入れとなったトヨタ(7203)も反発。前回買い理由を適当に流してしまいましたが、一番大きな理由は「過去に不祥事を起こして株価が急落した銘柄は3ヶ月以内に底を付け、その後半年以内に安値の1.5倍まで株価が上昇する」という逆バリの法則があるからです。皆さんの思い出される不祥事を起こした企業とその発生年月日からのチャートを確認してみてください。基本ほとんど当てはまるはずです。

私が調べた限りでもこれだけあります。
(不祥事 発覚での急落日→3ヶ月以内安値→半年以内高値)
住友鉱山(5713) 放射能漏れ 1999.10.1 527円→99.12.21 215円→00.9.4 641円
ブリヂストン(5108) ファイアストン製タイヤ断裂 2000.8.9 2260円→00.10.20 938円→01.5.7 1678円
不二家(2211) 消費期限偽装 2007.1.11 233円→07.1.12 189円→07.3.6 317円
リンナイ(5947) 死亡事故 2007.2.13 3500円→07.3.6 2870円→07.8.10 4560円
IHI(7013)粉飾 2007.10.1 361円→08.1.17 181円→08.6.6 269円
ニチアス(5393) 断熱材不正 2007.10.31 1071円→07.11.22 310円→07.12.13 538円
東洋ゴム(5105) 断熱材不正 2007.11.6 619円→07.1.16 284円→07.5.19 443円

いかがでしょうか?これだけ単純に当てはめても、まだ底を確認したとは言い切れませんが、トヨタの場合は2/4安値3195円×1.5倍=4800円程度までの上昇が見込まれます。

とか言いながら、実は本当に壊滅的な不祥事から上場廃止になってしまった銘柄も結構あります。それでもトヨタが上場廃止になるのは、少なくとも今の日本では考えられません。確かにかつてのカネボウ、西武鉄道、そしてJAL上場廃止になるなんて誰も思っていなかったでしょうが、何はともあれ今回のトヨタに関してはそこまで大きな不祥事ではありませんから、安心して買えるでしょう。

ひょっとしたらもう少しだけ下がるかも知れませんが、市場全体の雰囲気はだいぶ明るさを取り戻してきました。為替も安定してきましたし。であれば、基準となる「3ヶ月以内の安値」は3195円と見るべきだと思います。退屈に緩やかな上昇は好まないという方もおられるかも知れませんが、安心して大金を投じれる存在は強いと思います。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→927円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→234900円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2326円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→686円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→886円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→181円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→9830円 目標2万円

コメリ(8218) 1月4日より 2579円→2382円 目標2800円

トヨタ(7203) 3月4日より 3390円→3395円 目標4800円

売り銘柄

JT(2914) 2月9より 319000円→324000円 目標25万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。