KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

予想を上回るGDPを受けて14営業日ぶりの陽線に

今週のお題「ケータイ・スマホと私」
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日経平均は反発。前日のNYは朝方こそ高かったものの、引き続き混乱が続く欧州情勢に対する不安から軟化。

それを受けた日経平均でしたが、朝方発表された第一四半期のGDPが年率4.1%と予想を上回る内容で、強弱感の対立する動きに。アジア株市場が始まるまでは前日終値を挟んで一進一退の展開でした。

ただそのアジア株がしっかりしていたことから、13時半過ぎから上値追いの展開に。結局本日の高値圏で終了。14営業日ぶりに陽線を作ることができ、5月になってから初めての陽線となりました。


投資判断は「やや買い」。やはり私が投資判断を「やや買い」に引き上げた先週の水曜に「大体私の見方は一週間程早過ぎる」とした通りの動きになってきました。私の体感時計は、ピッタリ狂ったままになっているようです。

それにしても2月14日の日銀追加金融緩和以来、久しぶりに日本発の好材料が出た感じです。しかし、その好材料に自信が持てず、アジア株が動くまでポジションを取れなかった日本の投資家の日和見的な点も情けないですが。

それで、ここからドンドン買われていくか、というと、もう少しだけ待ちたいところです。出来高があまり膨らんでおらず、個別でも昨日の下落分すら取り戻していない銘柄が多く見られます。本日の動きはあくまで売られ過ぎに対するリバウンドに止まっていると見るべきです。

本来であればGDPの数字が良かった事を錦旗として、どんどん買い上げられるスタート地点になってもおかしくありません。騰落レシオは昨日までずっと売られ過ぎの60%を維持して、新安値は連日数百銘柄にのぼり、日経平均の連続陰線も歴史的記録。水準的にはいつ反発してもおかしくない状態が調っています。

ところが、折角日米で良い指標が出ても、ヨーロッパが一夜にして全てを台無しにしてくれます。今晩のヨーロッパ市場は軟調に推移しており、日本からの良いパスはスルーされてしまった格好に。

今晩のNYで逆転し、明日の金曜に「持たざるリスク」が台頭すればしめたものですが、最近はアメリカもチャートがすっかり崩れてしまい、日本と同じように後半失速する傾向が続くため期待薄。もし明日大幅高するようであれば、ギリシャの選挙がある来月まではリバウンド相場となりそうですが果たして。

MSCIの国別入替でとりあえず韓国・台湾の組入は来月まで持ちこしとなったこと、ヘッジファンドの解約45日ルールも終わったことで、需給的な売り要因は目先感じられません。追証の投げ売りも一巡しましたし、売り方を追い払うにはもう一息というところまできています。

それにしても欧州の問題児ギリシャも、いっそユーロから離脱してしまえばスッキリすると思うのですが、この辺りはなかなか実現しないでしょうね。国民の7割はユーロからの離脱は嫌だ、だけど緊縮財政も嫌だ、自分だけ何とか助かりたいから銀行から預金を引き出してドイツ国債を買う・・・道理の通らない話です。

逆にダメな者は離脱させる、と切り捨てることによって、ユーロという枠組みの規律がしっかり調うようにも思うのですが。いずれにしても、この辺りは今に始まった話ではありません。つまり新規の先行きが見通せない売り材料ではありません。

ですからアメリカの方はさほど混乱していませんし、VIX指数も比較的落ち着いています。それが今唯一の大きな支えとなっているわけですが、それで為替はドルの方は落ち着いてきて、ユーロは円高進行、という非常に真っ当な動きを示しています。

本来であれば、アメリカのように日本も良い指標を素直に好感して、独立独歩上昇していってもおかしくありません。それが何故か日本製品を買ってくれる第三位のお客さん(今ではアジア勢の方が上かも知れませんが)であるヨーロッパと同じだけ、場合によってはそれ以上に株価を下げています。

株主の割合としては3割程度しかいない海外投資家の懐具合によって、日本株が大きく左右されている現状が情けない。日本の投資家はもっと自国の株を買うべきでしょう。預金を通じて最もB/Sの悪い「株式会社日本」の債券を買っている場合ではありません。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。マザーズ指数や日経JASDAQ平均も陽線付け、ひとまずは下げ止まり感が出ています。前回も書いたように、新興銘柄は空売りのできない(し辛い)銘柄がほとんどですから、一方向に偏りやすい性質を持っています。ですから、一つの小さな陽線でも、それが示す意味合いは1部市場のそれとは大きく異なります。

前日の日経1面においても新興市場の増益率の大きさが取り上げられ、下げ止まりの下地を作ってくれました。週末はアメリカでfacebook上場も控えており、少しは新興銘柄の支援材料にはなると見ています。ただし、やはり本格的な底入れとなるかどうかは1部市場の落ち着き次第と言えましょう。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。一昨日の決算以後、メガバンクは揃って底堅い推移を見せています。一方、対照的なのは地銀株の下落。四国銀行(8387)、秋田銀行(8343)、フィデアHD(8713)など、下落率上位には地銀株がズラリ。

これは明らかにポートフォリオ入替による動きと思われます。チャートを比較するとわかる通り、ここまで地銀株はメガバンクなどに比べると相対的に4月以降の下落率が小さい銘柄が多かったです。欧州危機の影響を直接的に受け辛い地銀株が、あまり売られずに済みましたから。

しかしメガバンク各社は「今期は国債売買を減らして融資で稼ぐ」と決算発表時に宣言。本業回帰の姿勢が好感される一方で、地銀にとって大き過ぎるライバルの宣言は、彼らのシェアを脅かすものになります。

そんなわけで、メガバンクの上昇率が良かったものの地銀株が売られた結果、銀行株の業種別騰落率はそれ程でもなく。しかし、この動きはメガバンクにとって潮目の変化を感じさせるものだと思います。


NEC(6701)は反発も朝方は年初来安値をまた更新。決算以後もビックリするくらいに下げ続ける同社ですが、昨日は1万人に及ぶリストラの概要を正式発表。

一方、本日は東芝(6502)がテレビの国内生産から完全撤退と報道され大幅高。総合電機各社が、あの手この手で事業再編を加速していますが、90年以来の最高益見込みの同社ですら事業再編不可避、というのが、今の日本の苦境を示しています。

決算以後5日線すら上回れずに売られる流れが継続していますが、まずはここをしっかり上抜けて、前日安値を下回らないことが反発の最低条件。利回りは3.3%と高水準なわけですから、機関投資家にリスクオンの流れが出たら真っ先に大きく買われる銘柄だと思います。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続落。ここまで地合が悪い中でしっかりしていた分、本日のような反転局面では逆に売られる形に。この辺りは前回指摘した通りの流れになっていると思います。

チャート的には一目均衡表の雲下限に頭を支えられながらも、ストキャスの方はもう一伸びしそうな余地もあり、実際に下落していくのは来週以降の話と考えます。遅行線の方が雲入りすれば、下落圧力は一段と強まる形になりそうです。


【注目銘柄】
サニックス(4651)は反発。こちらは決算を見て14日昼に有料メルマガで売り銘柄として取り上げましたが、わずかに売値に届かず。そのまま下落していってしまいました。決算数字は表面上良かったものの、会社の特性として楽観論に走りすぎるてらいがあり、大幅高となっているここは売りの局面だと思いました。

本日目標とした200円に接近する場面がありましたが、こちらもわずかに届かず。リバウンドの地合に乗る形となりました。包み陽線を作ってきたので、目先の下落もこの辺りが限界かと思います。

折角ですから、取り上げ根拠をここで全文掲載致します。今後の参考にしてやってください。

「▼サニックス(4651) 東証1部 売買単位100株
218円 出来高748600株(前引け)

5/14売値 223円以上
5/25までの目標株価 200円
損切り 233円超え

【評価】
業績       良い(ただし会社計画には懐疑的)
テクニカル  かなり悪い
需給      悪い
同業他社比 −
その他ポイント 急騰による反動

白アリ駆除を主軸として、家屋の耐震補強などを手がける。今では太陽光発電機器の販売・設置が大きく伸び、売上ベースでは白アリ駆除の倍の売上を占めて主力。太陽光関連銘柄としての位置付けに。

先週末に発表した決算は、前期は増収減益と会社計画を下回ったものの、今期は大幅な増収増益を予想。それを受けて、本日も寄り付きから大きく買われる流れとなった。しかしこの会社の見通しはいつも楽観的過ぎて、下方修正を繰り返す癖がある。実際、前期実績すら、2月下方修正の値を下回って着地してきた。

まず今期は売上ベースで20%超の増収を見込んでいるが、月次ベースで4月の売上は前年同月比108.8%増と、計画に比べれば小幅な伸びに。また、足下で売上の急成長を支えている太陽光関連の仕事は、原価率が高く、売上を重ねるほどに利益率を悪化させる要因。

現に、太陽光設備を販売し出した11年3月期以降、営業利益率は悪化の一途。今期売上が伸びたとして、利益率が向上する見込みは薄く、会社計画はやはり楽観過ぎと見る。

テクニカル的には超えかけた75日線を再度下回り、トレンド転換に失敗。特に、昨年10/13,12/12及び今年1/24の高値を結んだ上値抵抗線を結局上抜けきれ無かった点が痛い。MACDパラボリックも暗転し、一目均衡表でも三役暗転の状態。ストキャスは好転しているものの、現段階で陰線がきついので、明日にも再度暗転してくる見込み。

需給面では昨年末から緩やかな下落トレンドとなっており、上値にしこりの残る形。特に昨年11/21,今年1/12,3/6を結ぶ下値支持線と、上述の上値抵抗線で挟まれる三角持ち合いを4月に下回ってきたことで、需給バランスは崩れている状態。信用買い残は差し引き220万株で、昨年4月以降順調に減ってはいる。

予想PERは5.7倍で、同業のウエストHD(1407)の16.2倍との比較では割安。しかし、やはり決算が楽観的過ぎると見ると、信憑性のある数字とは言えない。PBRは1.5倍で、同5.6倍との比較では割安」


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お陰様で日々たくさんのお問い合わせをいただいております。この場を借りてお礼申し上げます。

他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。